名称:博物館網走監獄
住所:網走市字呼人1-1
公式サイトURL:https://www.kangoku.jp/index.html
休日:年中無休
営業時間:8:30~18:00(5~9月)
9:00~17:00(10~4月)
入館料金:大人1080円
大学・高校生750円
小中学生540円
※情報は2019年8月現在のものです。
かつての網走刑務所が人気の観光名所に!博物館網走監獄の見どころをご紹介
『網走番外地』シリーズや『幸福の黄色いハンカチ』などの作品で有名な北海道の網走刑務所。近年では、漫画『ゴールデンカムイ』の重要な舞台となっていることでも知られています。最北の刑務所として明治時代から続いてきた網走刑務所のかつての建物は、同じ網走市内に移築されて今では人気の観光名所となっています。この「博物館網走監獄」では、文化財にも指定されている獄舎などの施設を見学できるほか、厳しい囚人の生活や食事を体験することもできるんですよ!北海道開拓の歴史にも深く関わっている、旧網走刑務所こと博物館網走監獄の見どころについて紹介していきます。
目次
かつての網走刑務所が人気の観光名所に!博物館網走監獄の見どころをご紹介
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1. 博物館網走監獄へのアクセス方法
博物館網走監獄は、網走市街郊外の丘陵地帯にある野外博物館です。JR網走駅または網走バスターミナルから、7~10月の夏季限定で博物館網走監獄を経由する観光周遊バスが運行されています。女満別空港から直接向かう場合も、いったん網走に出る必要があります。レンタカー等であれば、網走市街からは約7分、空港からは約20分です。
博物館網走監獄に乗り入れる通常の路線バスはありません。路線バスには「刑務所前」というバス停がありますが、これは博物館ではなく現役の網走刑務所の前なので注意してください。
2. 監獄歴史館
出典: 663highland (CC BY-SA 3.0)
当時の建物を見学する前に、まずは「監獄歴史館」で予習をしましょう。歴史館では、中央道路の開削をテーマにしたリアリティある映像展示をメインに、当時の監獄のようすや囚人たちの厳しい暮らしについて学ぶことができます。
中央道路とは、囚人たちが強制的に建設に携わった、網走から北見峠までの道路の呼び名です。その作業は過酷を極め、足に鎖や鉄球をつけた不衛生な状態での労働を強いられました。そのため多くの犠牲者を出したことから、囚人道路とも呼ばれています。
館内では、この重い鉄球を実際に足につけたり、土砂を運ぶ運搬具を担ぐ体験や、当時の囚人服を着る体験などができます。また1階では、網走監獄の入獄記録として収監時のような写真を撮ることもできるので、来館の記念におすすめです。
3.監獄食ランチ
博物館網走監獄では、現在の網走刑務所で提供されている収容者の食事を体験することもできます。麦飯に焼き魚、小皿、中皿、みそ汁と意外と充実の内容で、実際に味の評判も悪くないんだとか。サンマの監獄食A(720円)と、ホッケの監獄食B(820円)の2種類から選べます。ただし本当の刑務所では、みそ汁ではなく番茶が出されるそうです。
監獄食が食べられるのは、博物館の入口前にある「監獄食堂」。名前とは裏腹に店内は明るく近代的で、監獄食のほかにカレーやザンギ丼など普通のメニューもありますよ。博物館網走監獄の敷地内には、漬物庫や味噌醤油蔵など厳しい北海道の冬を乗り切るための食に関する興味深い施設も残されています。
※価格は2019年8月現在の情報です。
4. 重要文化財の施設群
博物館網走監獄には、20を超えるかつての建物が保存または復元されています。そのうち8棟は重要文化財にも指定されていて、北海道開拓期の貴重な歴史的建造物となっています。ここでは、そのうち4つの見どころを取り上げます。
舎房及び中央見張所
舎房は実際に囚人を収監する建物です。看守の詰めている見張所を中心に、5本の舎房が扇の骨のように伸びているのが特徴で、五翼放射状房と呼ばれています。中央の見張所から舎房が見渡せ、少人数で監視できるという利点があり、この構造は今でも多くの刑務所で採用されています。
明治45年(1912)に建てられた網走監獄の舎房は、完全な形で残る国内唯一の木造放射状舎房としてとても貴重なんですよ。明治期の遺例として歴史的価値が高いだけでなく、昭和59年(1984)まで70年以上も実際に使われた堅牢さにも注目です。また房刑務所の施設としては日本国内最古であり、木造の行刑(刑を執行する)建築としては世界最古となっています。
庁舎
出典: 663highland (CC BY-SA 3.0)
刑務所運営の中心となる建物で、最高責任者の執務室である典獄室や、さまざまな担当部署の部屋および会議室が設けられています。監獄の施設とは思えない水色やグレーを基調とした華やかな外観が特徴で、明治時代初期の官庁に見られる和洋折衷の建築様式を今に伝えています。
日本のお城やお寺によくある破風には西洋風のアーチ窓がはめ込まれ、玄関にせり出した入母屋の車寄せもとっても優雅。電灯が導入されると、網走の人々は「最果ての不夜城」と呼んでいたといわれています。
旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所
出典: 663highland (CC BY-SA 3.0)
この建物はもともと、収容者が農場を切り拓き、食料を自給するための中心施設として建てられたものです。現存する木造刑務所としては最古のもので、明治29年(1896)に造られました。
こちらは簡素な造りながら庁舎や舎房、炊場などの建物があり、明治時代の刑務所のようすが伝わってきます。要所要所に人形が置かれているのも、リアルな空気が感じられて面白いですよ。
教誨堂
出典: 663highland (CC BY-SA 3.0)
教誨(きょうかい)とは教えさとすことで、転じて品性や道徳心、道義心などを育くむことも指します。教誨堂は僧侶や牧師などが受刑者に道を説き、更生を促す施設。堂宇の建設には受刑者も率先して携わったといわれています。
明治45年(1912)築の教誨堂は、一見するとお寺のような純和風の建物ですが、窓の上にアーチ状の張り出しが設けられるなど和洋折衷の意匠が見て取れます。下見張りの重厚なお堂からは、技術の高さだけでなく、受刑者たちの心の声も聞こえてくるようです。
5. 無料のガイドツアーで効率よく回ろう
博物館網走監獄では、予約不要の無料ガイドツアーが1日3回催行されています。開催期間は4月21日〜10月20日で、所要時間は約50分です。
自由見学では気が付きにくいポイントや、監獄生活のあれやこれやについて聞くことができるのでおすすめですよ。集合場所は、入口から真っ直ぐ歩いた突き当りの庁舎になります。
◎インターネット割引でお得に入館!
公式ホームページにある割引券を印刷するか、携帯・スマートフォンなどの画面の提示すると、入館料金が10%オフ!割引券は網走市内の宿泊施設でも入手できるので、ぜひご利用ください。網走やオホーツク沿岸を旅行するなら、博物館網走監獄は必訪の観光スポットですよ。
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