ご神体は富士山!富士山本宮浅間大社の観光の見どころを完全網羅!

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ご神体は富士山!富士山本宮浅間大社の観光の見どころを完全網羅!

「富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ)」は、日本全国に1300余りある「浅間神社」の総本社です。古来より日本人は山岳信仰として、山そのものを神として信仰してきました。富士山本宮浅間大社のご神体もまた、霊峰富士山そのもの!しかも富士山の8合目から山頂までは、すべて神社の土地なんですよ。もちろん、世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にもなっています。今回は、一度は訪れてみたいパワースポット「富士山本宮浅間大社」の見どころをご紹介します。

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ご神体は富士山!富士山本宮浅間大社の観光の見どころを完全網羅!

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1. 富士山本宮浅間大社の歴史

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富士山を祀る神社はもともと別の場所にありましたが、2度の遷座を経て大同元年(806)に現在の場所に落ち着きました。このころ、富士山では噴火など火山活動が活発となっていたため、鎮火の祈願をこめて、火の神である浅間神こと「木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめ)」を主祭神としたと考えられています。

9世紀の貞観大噴火の後は駿河国の一宮となり、朝廷や公家だけでなく武士からも篤く信仰されるようになります。本殿を含む現在の社殿は、江戸時代初めに徳川家康が造営したもの。歴代将軍の寄進や庶民の間での富士講流行りなどもあり、大いに繁栄しました。富士山の山頂まで登ると、自然と富士山本宮浅間大社奥宮に参拝したことになるため、今日も日本有数の参詣者数を誇る神社ともいえます。

2. 浅間造の「本殿」は珍しい2階建て!

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富士山本宮浅間大社の社殿のうち、本殿・拝殿・楼門は慶長9年(1604)に徳川家康の寄進によって建立された当時のものです。とくに国重要文化財の本殿は、他の神社では見られない2階建てとなっているのが最大の特徴!寄棟造の上に流造が乗っているこの「浅間造」と呼ばれる形式は、富士山本宮浅間大社のほか3つの浅間神社でしか見られません。

朱塗りの鮮やかな本殿には、随所にかつての大宮司家であった富士氏の家紋「棕櫚(しゅろ)紋」が施されています。さらに菊や桐、葵の紋も彫り込まれていて、格式の高さがうかがえます。

3. 富士山の湧水を湛える「湧玉池」

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富士山本宮浅間大社本宮の境内には、富士山の湧き水を湛えた「湧玉池(わくたまいけ)」という美しい泉があります。富士山の伏流水が直接地下から湧き出ているため、湧玉池はとても清らかで、国の特別天然記念物や名水百選に認定されています。

その湧水量は約30万トン/日ともいわれ、浅間神が祀られる以前からあるとされる元摂社の富知神社は、もともと水の神であったともいわれています。池の近くには飲料用の水汲み場もあるので、ぜひ富士山の恵みの水を味わってみてください。

4. 富士山山頂も神社の境内!

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富士山本宮浅間大社の奥宮は、富士山の山頂にあります。富士山の中腹は国有地ですが、実は8合目から上は富士山本宮浅間大社の所有地なんですよ。

静岡県側から登るルートは、すべてこの奥宮に至ります。また山梨県側から登った先にも、富士山本宮浅間大社末社の久須志神社が鎮座しています。すなわち富士山に登ることは、富士山本宮浅間大社に参拝することと同じなのです。

5. 富士山頂の「奥宮」で特別な御朱印を!

近年の御朱印ブームもあり、参拝の記念に御朱印をいただきたいという人も多いでしょう。富士山本宮浅間大社では、なんと本宮と奥宮で御朱印が異なります。とくに奥宮でいただける御朱印は、富士山の溶岩の砂が使われている特別製!直径16cmほどの色紙に富士山の姿が描かれた大判のものもあります。

また60年に一度の庚申(かのえさる)の年を庚申御縁年(こうしんごえんねん)、12年に一度の申年を小御縁年といい、おめでたい年とされているため、それぞれ特別授与印をいただくことができますよ。自分の足で登って初めていただける御朱印は、なによりの思い出になりますね。

6. 富士山信仰の原点!「山宮浅間神社」

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再び山麓に戻って、本宮から山頂方面へ向かったところに、山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)があります。ここは現在の本宮の場所へ移る前の元社で、やはり世界遺産の構成資産となっています。

富士山信仰の古い形式を残す山宮浅間神社には、本殿に相当する建物がありません。これは日本の多くの古代山岳信仰によくみられる遥拝形式をとっているもので、山そのものがご神体ということから、社殿を設ける必要がないという考えに基づきます。

溶岩を長方形に並べた遥拝所から富士山の方角を仰げば、霊峰の限りないパワーが感じられるでしょう。本宮を訪れたら、ぜひ古くからの山岳信仰に思いを馳せて、こちらの元宮へもパワーチャージにお参りしてください。

7. 花の名所「桜の馬場」

本宮の境内楼門前には、東西にのびる「桜の馬場」と呼ばれる幅広で長い道があります。ここでは毎年5月5日に、源頼朝が奉納したことに始まるとされる伝統行事の流鏑馬祭が執り行われます。鎌倉武士さながらに、疾駆する馬から的を射る20騎ほどの射手の姿は、とても壮麗で見事ですよ!

また名前のとおり周辺には500本以上の桜の木が植えられていて、毎年4月1日にはご神木の桜の開花を祝う「桜花祭」も催されます。富士山と桜の取り合わせは、いつでもどこでも日本人の心に響きますね。

◎最後に:GW中は流鏑馬のほかにもイベント満載!

桜の馬場の流鏑馬式は、5月4日朝の富士川川原祓から始まります。そして神職が馬上から馬場を祓い清め、挨拶や予行演習を兼ねた「かむなかけの儀」が開かれます。本番は翌日なので、この日なら比較的混雑もなく、馬や射手の姿を見ることができますよ。いよいよ迎える5月5日は、流鏑馬の奉納の前に行われる、武者などに扮した総勢100名ほどによる練行も見どころの1つ。余裕があれば、ぜひ2日にわたって伝統の神事を楽しんでください。

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