世界遺産のカトリック教会!大浦天主堂は長崎観光に外せない名所

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世界遺産のカトリック教会!大浦天主堂は長崎観光に外せない名所

長崎県には133もの教会があり、その数は全国にある教会の約14パーセントを占めています。これは古くから日本の海外貿易の窓口として栄えた長崎県ならではの数字です。長崎県内にある教会の中でも、観光に外せない名所としてよく挙げられるのが「大浦天主堂」。世界遺産・国宝に認定されたカトリック教会で、19世紀に建てられた歴史的な建造物です。そんな大浦天主堂には一体、どんな見どころがあるのでしょうか。

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世界遺産のカトリック教会!大浦天主堂は長崎観光に外せない名所

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1. 大浦天主堂とは?

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大浦天主堂は1865年にパリ外国宣教会のフューレ神父、同宣教会プティジャン神父、パリ外国人宣教会日本総責任者ジラール神父によって建設されました。正式名称は「日本二十六聖殉教者聖堂」。26人の殉教者たちが聖人に列せられたのを受け、捧げられた教会です。キリスト教の信仰が禁じられていた江戸時代、「潜伏キリシタン」と呼ばれる15人の日本人は、密かに信仰を続けていました。

時が経ち日本は開国し、彼らはこのことを告白したのです。この出来事は「信徒発見」と呼ばれ、世界宗教史上の奇跡とも言われています。やがて信者が増加し、建物を増改築しました。しかし、1945年の原爆投下時に受けた影響で、一部の補修工事が行われます。現在の姿は補修工事が完成した1952年。長きにわたって、ずっと綺麗な状態を保っているんですよ。

大浦天主堂は日本の洋風建築輸入の初頭を飾る代表的な建築物として、1933年に国宝に指定され、2018年にはユネスコ世界遺産委員会で世界文化遺産登録が決定されました。多くの見学者が訪れる大浦天主堂は、長崎県のシンボル的建造物です。

2. 大浦天主堂までのアクセス方法

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長崎駅から大浦天主堂までは、徒歩で35分ほどの距離です。異国情緒あふれる長崎の街をゆっくりと散歩しながら向かうのも素敵ですが、急いでいる場合は市電を利用しましょう。長崎駅から市電1番の「崇福寺」行きに乗り約10分、「新地中華街」電停で市電5番の「石橋」行きに乗り換えます。そこから約10分で「大浦天主堂」電停に到着。下車後、徒歩5分ほどで大浦天主堂に到着できます。

また、バスや車でもアクセス可能です。長崎バスの「大平橋・田上行き」に乗って、「大浦天主堂下」で下車し、徒歩5分ほどで到着します。車を利用する場合は、大浦天主堂には駐車場がないため注意が必要です。最寄りの駐車場は「グラバー園・大浦天主堂下駐車場」ですが、料金はやや高め。安さを重視しているなら「松が枝ターミナル駐車場」や「本田カレージ」などがおすすめです。

3. 美しい白亜の外観は必見!

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大浦天主堂の見どころと言えば、美しい白亜の外観が有名ではないでしょうか。グラバー通りを進み、坂の上にある教会を見上げると、晴れた日には青空に白亜の建物がよく映えとてもフォトジェニックです。大浦天主堂は真っ白な外観をしていますが、実はレンガ造りの教会なんですよ。

大浦天主堂はゴシック建築です。ゴシック建築とは、中世の中期から後期のヨーロッパを発祥とする建築様式のこと。特徴としては尖ったアーチや、内部を明るく保つためにステンドグラスを多用しているところです。高いアーチは心を高いところまで上げ、神様に向けさせるという意味が込められていますよ。

4. 内部にも見どころがいっぱい!

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大浦天主堂は内部も洗練された美しさです。外観だけ見て帰ってしまうのはもったいないですよ。大浦天主堂内イチの見どころでもある、高さ3mの「十字架のキリスト像のステンドグラス」は圧倒的な存在感です。正面祭壇奥に掲げられています。その美しさは息をのむほど素晴らしさ。廊下側や高窓にも色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれているので、教会内を明るく保っています。

また、教会の入り口中央に置かれているマリア像も必見です。「日本之聖母像」とも呼ばれ、全世界に「日本に多くの潜伏キリシタンたちがいた」という情報が伝えられた際、フランスから記念に贈られました。内部を見学する時間もとって、素晴らしい空間を堪能してみてください。

5. 大浦天主堂キリシタン博物館

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大浦天主堂の境内には、国指定重要文化財の「旧羅典神学校」と長崎県有形文化財の「旧長崎大司教館」があります。どちらも見ごたえのある外観ですが、内部は「国宝大浦天主堂の価値をより知ってもらう」という目的のもと、2018年に「大浦天主堂キリシタン博物館」としてオープンしました。大浦天主堂やキリスト教の歴史、信徒発見についてより詳しく知りたい方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

◎ 最後に:見学するにあたっての注意事項

大浦天主堂は現在も信者の方々がお祈りに訪れる神聖な場所です。教会の見学をする際には、「祭壇など神聖な場所には立ち入らない」、「ミサ(礼拝)中の写真撮影は控える」など、マナーをしっかり守りしましょう。また、教会内での飲食やタバコの喫煙は禁止となっています。聖堂内部の写真撮影も禁止となっているので、くれぐれも気をつけくださいね。

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