東京観光の定番!江戸城として機能していた皇居周辺の見どころをチェック

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東京観光の定番!江戸城として機能していた皇居周辺の見どころをチェック

江戸時代に将軍の居城江戸城として機能していた皇居は、今では東京観光の人気スポットの1つとなっています。皇居外苑、皇居東御苑など一般の観光客が自由に歩ける見どころも多く、桜の名所としても知られています。いわゆる「皇居ランナー」が毎日のように走っていたり、皇居のお濠や森には独自の生態系が築かれていたりと、日本人の暮らしの中に溶け込んだ観光名所といえるでしょう。今回は、皇居をぐるっと一周観光する際の見どころをご紹介します。

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東京観光の定番!江戸城として機能していた皇居周辺の見どころをチェック

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1. 江戸城の正門として知られる「大手門」

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江戸時代の江戸城の正門だった大手門。当時は将軍や朝廷の勅使、そして有力大名など限られた人物しか通ることを許されていませんでした。

江戸城で最も重要な門の1つであることから、枡形という防御に適した形式がとられています。すなわち、大手橋を渡った登城者は直進することができず、2度直角に折れながら2つの門をくぐることになるのです。

現在は、皇居東御苑の3つの出入り口の1つとなっています。観光の際は、ぜひ武士の時代に思いを馳せながら歩いてみてください。

2. 富士山が見えると噂の「富士見櫓」

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富士見櫓は、江戸城本丸の南端に位置する三重の櫓です。現存している江戸城の櫓の中では最も高く、どこから眺めても同じような形に見えることから「八方正面の櫓」とも呼ばれています。

明暦3年(1657)の大火で天守が焼失して以降は、この富士見櫓が事実上の天守の代用とみなされていました。名前のとおり、櫓からはかつて富士山や秩父連山、筑波山などの山々が望めたそうです。中に入ることはできませんが、入口近くまで行くことは可能です。

3. 見る人の想像力を掻き立てる「天守台」

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江戸城の天守台は本丸の北端近くに位置しています。江戸城には歴史上3回天守が建てられ、今日見られる天守台は、最後の寛永天守が明暦3年(1657)に焼け落ちた後に作り直されたもの。しかし、平和な時代に天守など無用の長物であるとする幕府重鎮の意見が採用され、この天守台に建物が乗ることはありませんでした。

今では観光客にとって手ごろな展望台となっている天守台からは、皇居の緑と大手町の高層ビル群という首都ならではのコントラストが楽しめます。また、広場となっている天守台の下はかつて大奥があったところ。ここに将軍のためだけに使える1000人以上の女性が住んでいたと思うと、なんとも不思議な気分になりますね。

4. 皇居で人気のフォトスポット「二重橋」

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皇居というと、二重橋とその向こうの伏見櫓の景色を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。一般参賀などの際の入城口となるため、テレビ映像や写真に二重橋のアングルがよく使われます。

二重橋とは「正門石橋」と「 正門鉄橋」の2つの橋の総称。2本の橋と伏見櫓を一直線に望む皇居外苑の濠端は、皇居を代表する撮影スポットとなっています。

5. 超有名な幕末の歴史舞台「桜田門」

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大老井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」で有名な桜田門。1636年に造られたこの門は、江戸城に残る数少ない現存遺構の1つとして国の重要文化財にも指定されています。

警視庁の目の前にあることでも知られ、また日比谷公園にも近いので、観光スポットとして多くの人が訪れます。地下鉄有楽町線の駅があることからアクセスも良く、桜田門を起点・終点にする皇居ランナーも少なくありません。

6. 江戸城の名残をのんびり楽しむなら「二の丸庭園」

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本丸の東麓にある「二の丸庭園」は、中央に池を配した回遊式庭園。寛永年間に拡張された二ノ丸の御殿は、将軍の別邸として居住より優雅を目的としたものでした。

現在の庭園は、9代将軍徳川家重の代に作成された絵図面を参考に、1968(昭和43)年に復元されました。5月にはツツジ、6月にはハナショウブが見ごろを迎え、7~9月には庭園の池にコウホネの花が咲きます。皇居の中では比較的観光客の少ないスポットなので、じっくり散策を楽しみたい人におすすめです。

7. 春の桜が超有名「千鳥ヶ淵公園」

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千鳥ヶ淵公園は皇居の北西、北の丸の半蔵濠に沿って整備された公園です。近くにある千鳥ヶ淵緑道と並び、お花見のスポットとして有名ですね。お城の土手に植えられたソメイヨシノやヤマザクラなどが水面に花を散らす様子は、言葉にできない美しさです。

千鳥ヶ淵には貸しボートがあり、カップルや家族連れなどに人気です。花見の時期には大行列ができますが、それ以外の時でも十分に楽しめますよ。ボート乗り場の裏手には千鳥ケ淵戦没者墓苑があり、太平洋戦争に際して海外で亡くなった身元不明の日本人の遺骨が納められています。

8. 幻想的な都会の風景「和田倉噴水公園」

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大手町のビル群に囲まれた「和田倉噴水公園」は、平成7年(1995)の天皇皇后両陛下の御成婚を機に再整備された公園です。最大8.5メートルまで上がる大噴水と、高さ6.8メートルの中噴水が計3基あり、都会のオアシスらしい涼しさを演出します。

夜は20時までLED照明によるライトアップが行われていて(7〜9月は21時まで)、幻想的な光景を楽しむこともできますよ!情報コーナーやレストハウス、レストランなどの施設もあり、日中は多くのビジネスマンが癒しを求めて訪れます。

◎最後に:ガイドツアーもおすすめ!

10時30分・13時20分の1日2回、水曜日と土曜日に認定ガイドによるガイドツアーが開催されています(所要時間約90分)。参加すれば、より効率よく皇居を観光することができますよ。予約も料金も不要なのでおすすめです。東京都心でアクセスもよく、歴史を感じられる観光スポットとして、ぜひ一度皇居に足を運んでみてください。

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