名称：大浦柱状節理帯
住所：大韓民国済州特別自治道西帰浦市中文洞 2768-1
済州島（チェジュ島）は、韓国一面積の広い島で、今やソウルを凌ぐ勢いで人気のあるリゾートアイランドです。韓国のハワイと呼ばれることもあるチェジュ島は、韓国の新婚さんたちのハネムーン先として人気なだけではなく、近年は日本から一番近いリゾートとして、日本人旅行者にも人気を博しています。
そんなチェジュ島で見られる絶景「大浦柱状節理帯（テポチュサンジョルリデ）」をご存知でしょうか？「大浦柱状節理帯」は、チェジュ島の南に位置する「中文（チュンムン）」の海岸沿いにある景勝地。その景色は、絶景ハンターや地質マニアにはたまらない圧倒的な美しさです。
目次
チェジュ島の天然記念物、大浦柱状節理帯は地質マニア垂涎のジオパーク！
1. 大浦柱状節理帯とは？
まずはじめに、聞きなれない「大浦柱状節理帯」とは何なのか？ というところから説明していきます。
大浦柱状節理帯は、約14万～25万年前に、中文の丘「鹿下旨岳（ノッカチア）」から噴き出た溶岩が海に流れ込んで冷却され、柱状に形成された溶岩石群です。約30～40mの柱状の巨大岩石が海岸沿い2キロメートルに渡って続いていて、見事な大自然の彫刻をつくり出しています。地元では昔から「チサッケバウィ（チサッケ岩）」と呼ばれ親しまれており、天然記念物にも指定されています。迫力の景観が人気を呼び、チェジュ島の観光名所の一つになりました。チェジュ島を訪れる際にはぜひ見ておきたいスポットです。
■ 日本の柱状節理と比較1｜岩手県八幡平の松川渓谷
なお、日本国内でも柱状節理が見られる景勝地がたくさんあります。地質ファンであれば、国内外の柱状節理を比較して観光するのも面白いかもしれません。
■ 日本の柱状節理と比較2｜福井県の東尋坊
大浦柱状節理帯は福井県の東尋坊とちょっとだけ似ていますね。
2. 大浦柱状節理帯のここに注目！
大浦柱状節理帯の魅力は何といっても圧倒的な迫力のある景観。崖ギリギリのところまで遊歩道が完備されていて、断崖絶壁から圧巻の景色を眺めることができます。青い空と海とのコントラストが素晴らしく、魅力的な写真が撮影できることでしょう。崖付近には公園もあり、歩き疲れた時には休憩することもできます。
大浦柱状節理帯付近では遊覧船も出ているので、時間に余裕のある方はどうぞ。海から眺める絶景を堪能してください。展望台から見るのとは違った魅力的な景観が楽しめますよ。
3. 大浦柱状節理帯までのアクセス
大浦柱状節理帯はチェジュ島の南西に位置しています。韓国人旅行者の多くはレンタカーやタクシーを利用するようですが、海外でレンタカーに乗るのは少々不安があるし、タクシーで向かうとすると高くつきます。そこで利用したいのがバスです。
数年前まではチェジュ島内はバスの運行本数が少なく不便でしたが、現在はバスの台数・運行便ともに大幅に拡大され、とても便利になりました。チェジュ島の玄関口である済州国際空港からリムジンバスの600番に乗って、約一時間ほど走ったところにある「済州国際コンベンションセンター」で下車しましょう。バスでは英語と日本語でもアナウンスがあるので安心です。バスの料金は5500ウォン（約540円）です。
(※記載の内容は2019年4月現在のもので、金額等変更になる可能性もあります)
4. 大浦柱状節理帯と一緒に観光したい済州島の見どころ
■ 天帝淵瀑布（チョンジェヨンポッポ）
7人の天女が沐浴をしたという言い伝えがある天帝淵瀑布。こちらの滝はチェジュ島内最大の滝で、深い青色に輝く神秘的な泉が人気の観光地です。写真の通り、こちらも柱状節理帯が見られます。遊歩道で滝壺近くまで降りられるので、マイナスイオンに癒されつつ、美しい滝の眺めを堪能してみてください。
■ 涯月（エウォル）
美しい海岸とサンセットを見ることのできる涯月です。海に沈む夕陽のロマンチックな景観を楽しむことができます。
■ 挟才海水浴場（ヒョプチェヘスヨクジャン）
チェジュ島で最も美しいビーチと言われている挟才海水浴場です。透明度の高い遠浅のビーチはファミリー観光にも最適で、マリンアクティビティが盛んです。
◎ 最後に：チェジュ島の大自然でリフレッシュ！
大浦柱状節理帯のあるチェジュ島の南西エリアは、美しい自然が残るリゾートエリア。済州空港から車で一時間ほどかかるエリアですが、風光明媚なチェジュ島の自然が体感できます。日常の疲れもリフレッシュできると思うので、ぜひ訪れてみてはどうでしょうか。
