観光名所・新宿御苑の見どころチェック！大都会で自然に触れる！

新宿駅の南東に位置する新宿御苑は、日本人だけでなく外国人観光客にも人気のスポット。広大な敷地には日本庭園のほか、イギリス風景式庭園やフランス式整形庭園、大温室などの見どころがあります。都会のオアシスと呼ぶにふさわしい新宿御苑は桜でも有名！そのため、春にはとりわけ多くの人が訪れます。今回は、新宿御苑の見どころや利用上の便利情報などについてご紹介します。

1. 新宿御苑について

新宿御苑の敷地には、江戸時代には大名内藤家の下屋敷がありました。明治12年（1879）に宮内省所管の新宿植物御苑が開園し、明治39年（1906）に新宿御苑として整備されました。戦後の昭和24年（1949）に一般に公開され、現在は環境省管轄の国民公園として運営されています。

敷地がとても広く、周囲の様々な路線や駅からアクセスできるのも利点の1つ。園内には約1万本もの樹木があり、季節ごとに違った風景を見せてくれます。カフェやレストランもあるので、休憩しながら散歩を楽しむこともできますよ。

2. 日本庭園

新宿御苑の日本庭園は、大名庭園時代からの玉藻池を中心とした、池泉回遊式の庭園です。明治期には鴨猟のための鴨場として利用されていましたが、昭和に入って和風庭園に改装されました。日本庭園ということから、御苑のなかでも四季の移ろいがはっきりと感じられるエリアです。

遊歩道を歩いていくと、玉藻池のほかに下の池・中の池・上の池と続き、中央には「旧御凉亭（きゅうごりょうてい）」が佇んでいます。旧御凉亭は昭和天皇のご成婚記念に建てられた中国風建築の四阿で、東京都の歴史建造物に指定されています。

3. イギリス風景式庭園

イギリス風景式庭園は、大きな樹木と広々とした芝生が特徴的。ロンドンのハイドパークやニューヨークのセントラルパークといった、西洋の都市公園にいるような感覚が味わえます。

木々の向こうにはNTTタワーが見え、新宿の高層ビルも風景の一部として溶け込んでいます。シンボルツリーとして親しまれている高さ30mのユリノキに見守られながら、芝生の上で寝転んだり、のびのびとするのもいいですね。

4. フランス式整形庭園

フランス式整形庭園は左右対称（シンメトリー）に造られた洋式の庭園です。中央のバラ花壇には110種類・約500本もの花が咲き、訪れる人の目を楽しませます。

また、庭園の左右にはプラタナスの並木が4列、約200メートルにわたって続き、開放的な空間を演出しています。並木道を散策すれば、遠くヨーロッパの雰囲気を味わうことができるでしょう。

5. 大温室

当初植物園として整備された新宿御苑には、世界各地の熱帯植物を集めた大温室があります。平成24年（2012）11月にリニューアルオープンした新しい観光スポットで、室内では御苑で伝統的に育てられてきた洋ランも楽しめますよ。

環境ごとにテーマ分けされているのも特徴で、「人と熱帯の植物」では熱帯の花木や果実のなる植物が、「熱帯池沼の植物」では熱帯池沼に自生する水生植物が、「熱帯低地の植物」ではジャングル・熱帯季節林・サバンナの植物が観察できます。また、マングローブを構成する樹木やデイゴなどを集めた「沖縄コーナー」、父島の固有種ムニンノボタンなどを育てている「小笠原コーナー」も、日本ならではの見どころ！

もちろん冬には暖房が入るので、寒い時期の東京観光にもおすすめのスポットです。

6. 四季折々で楽しめる風景

自然豊かな新宿御苑では、四季折々の花が楽しめるのも大きな魅力です。主なものをいくつか紹介しますね。

・春：ウメにサクラ／ハクモクレン／ツツジ／バラ／サツキ
・夏：アジサイ／ギボウシ／アガパンサス／アメリカデイゴ／サルスベリ／アメリカフヨウ
・秋：ヒガンバナ／ススキ／キンモクセイ／ギンモクセイ／ツワブキ／カンツバキ
・冬：ニホンズイセン／チャノキ／フクジュソウ／カンザクラ／マンサク／ツバキ

季節ごとの風景を堪能しましょう。

春の楽しみといえばお花見！新宿御苑では、約65種1,100本の桜が植えられています。2月のカンザクラから始まり、4月下旬のカスミザクラまで、長期に渡って楽しめるのも大きな特徴。新宿御苑の桜のベストシーズンは、例年4月中旬～4月下旬となっています。

◎最後に：とうがらしのお土産がおすすめ

新宿御苑では、ゆかりのある江戸東京野菜「内藤とうがらし」に関する商品が販売されています。とくに、内藤とうがらしのイラストが入ったトートバックはお土産におすすめ！また、園内の食べ歩きに内藤とうがらしを使ったクレープはいかがでしょう。都心の一隅に広がる都会のオアシス新宿御苑。ショッピングやデートと合わせて、ぜひ一度散策してみてください。

観光名所・新宿御苑の見どころチェック！大都会で自然に触れる！