名称:元興寺
住所:奈良県奈良市中院町11番地
公式・関連サイトURL:https://gangoji-tera.or.jp/
元興寺(がんごうじ)とは、奈良県奈良市にある観光名所としても有名な寺院。平城京に都があった時代に朝廷の保護を受けていた南都七大寺のひとつで、境内にある極楽堂と禅室は世界遺産に登録されています。現在の明日香村にあった「法興寺・飛鳥寺」を平城遷都にともない移転新築したもので、移転してから名称が元興寺となりました。今回はきわめて古い屋根瓦や仏像など貴重な文化財を見ることができる元興寺の観光の見どころをご紹介します。
1. 極楽堂
極楽堂は、元興寺の本堂で世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つ。古くは僧侶が生活していた「僧房」として使われていました。先述したとおり、極楽堂は平城遷都に伴い移転新築した建物であるため、移転する前の材料が一部で使われています。現在も建物を構成する木材や屋根瓦は、とても古いものが残っており貴重なもの。特に屋根瓦は飛鳥時代から使われているものもあり「日本最古の屋根瓦」として有名です。それらの古い瓦は西側の屋根に見ることができますよ。
また西側の屋根はほかの屋根と比べて形式が変わっているのも面白いポイント。他の屋根はずらっと平らに瓦が並べてありますが、西側の屋根だけ凸凹しています。ぜひ、注目してみてください。
2. 元興寺禅室
元興寺禅室は、極楽堂のすぐそばにある建造物で、極楽堂と同様に世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つ。実はこの禅室は、かつて極楽堂とひとつながりの建物でした。
建造された頃には僧房として、中世には客殿として、近代では寺子屋、飛鳥小学校舎として時代に合わせて様々な使われ方をしてきた建造物です。ちなみにこの禅室も極楽堂と同じく屋根が一部凸凹しているつくりになっていますので、探してみてください。
3. 泰楽軒
泰楽軒は、元興寺内にある四畳半の茶室と三畳の水屋で構成されている茶室です。これまでご紹介した極楽堂や禅室がとても古い建造物だったのに対して、泰楽軒は1994年(平成6年)に増築した比較的新しい建物。建造したのは、大和指物師の名匠 川崎幽玄です。指物師とは、釘などを使わずに板を細かく差し合わせて、お茶道具や建具などを作る職人のこと。
泰楽軒は、平成に建てられたものですが、日本の伝統工芸品として古くからある技術の粋が凝らされています。通常は非公開であるため、ふらりと寄って中を見られるところではありません。見学・使用をしたいときには、元興寺に予約の連絡が必要なのでご注意ください。
4. 浮図田
浮図田(ふとでん)は、元興寺極楽堂、禅室のすぐそばにある「石仏・石塔群」のこと。1988年(昭和63年)に境内を整備する目的で集められました。ここにある石仏像は、元興寺内で見つかったものだけでなく、周辺地域で見つかったものも集まっています。これらの石仏像は鎌倉時代末期から江戸時代中期のものが多く、実際に目にすると時代を感じさせることでしょう。
また、1000基以上の石仏・石塔がズラーッと並んでいる光景は圧巻。夏にはキキョウ、秋には萩や彼岸花が石仏の間に咲き乱れる浮図田は、背景に元興寺極楽堂、禅室が写るため人気の撮影スポットでもあります。
5. 特別展・展覧会について
元興寺では本堂である極楽堂や禅室に拝観できる仏像は多くありません。その代わりに元興寺の総合収蔵庫である法輪館内に、市の文化遺産から国宝まで多くの歴史的文化財が安置されています。国宝である「五重の小塔」や重要文化財である「智光曼荼羅(ちこうまんだら)」、「木造阿弥陀如来像」などを拝観できます。
ご紹介した文化財の中には法輪館で行われる特別展・企画展でしか拝観できないものもありますが、特別展・企画展が開催していなくても法輪館内を見て回れるので、ぜひ立ち寄ってみてください。法輪館の入館料は元興寺拝観料に含まれているため、追加で払わなくて大丈夫なところもおすすめなポイントです。
◎影向桜の見どころ
春には世界遺産と一緒に桜の花見もいかがでしょうか。ここ元興寺は桜の木が浮図田のそばに植えられています。それが元興寺影向(ようごう)桜。世界遺産である元興寺禅室と一緒に写る元興寺影向(ようごう)桜は隠れた撮影スポットとして人気です。ぜひ一度、情緒のある禅室と鮮やかな桜のコントラストをご覧ください。
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル
skyticketならこんなにおトク!