大久野島へGO！うさぎと毒ガスの歴史で有名な島を歩く

広島県にある「大久野島」は瀬戸内海に位置しており、たくさんのかわいらしいうさぎが生息していることで注目が高まっている島です。近年は「うさぎ島」とも呼ばれ、その愛嬌あるうさぎに会いに多くの人が訪れる人気の島です。しかし、ここはかつて「毒ガスの島」が作られていたという過去を持つ島でもあります。今回ここでは、その2つの表情を持つ大久野島についてご紹介していきます。

1. 大久野島ってどんな島？

大久野島は瀬戸内海にある小さな島で周囲約4.3km。島が国有地で、島自体が休暇村になっている島です。大久野島は、昭和の始め頃から戦争で使用するためのに毒ガスが日本軍により秘密裏に作られたこともあり、当時は地図から消されていた島です。このような暗い歴史を持つ大久野島ですが、現在は約700羽以上ものうさぎが生息していることから「うさぎ島」と呼ばれ、平和で穏やかな時間が流れるような島になっています。

国内はもちろんのこと海外からも愛らしいうさぎに会いに訪れる観光客が増えています。大久野島は光と影という二つの表情を持つ島なので、その二つの表情を知った上で訪れると興味を持って観光できるでしょう。

2. 大久野島への行き方

【公共交通機関の場合】
広島県竹原市にあるJR呉線「忠海駅（ただのうみ）」から徒歩5分の忠海港から、休暇村客船か大三島フェリーのどちらかを利用。大久野島までの所要時間は約15分。比較的フェリーの本数が多いので、アクセスはかんたんです。

【自動車の場合】
山陽自動車道「河内IC」で一般道に下り、忠海港まで約24 km。山陽自動車道「本郷IC」で下りれば忠海港まで約16 km。

【忠海港の駐車場】
港利用者であれば忠海港の無料駐車場に停められます。

【大久野島の駐車場】
大久野島は車両走行禁止です。大三島フェリーを利用して車で上陸する場合は、港の第二桟橋にある駐車スペースに停めることにことになります。キャンプ場を利用の方はキャンプ場の駐車場に停めてください。

※繁忙期は船の混雑状況に応じて車両の乗り入れが制限されることがあります。

3. 大久野島毒ガス資料館と展望台

1929年から1944年頃まで、日本軍によって毒ガスが製造されていた大久野島。戦後も毒ガスが製造されていたことは秘匿されていたので、1984年に報道されるまでは知られることがほとんどなかったと言われています。その痛ましい歴史を風化させてはいけない、後世に伝えていかなければならないという声があがり、建設されたのが大久野島毒ガス資料館です。

当時の毒ガス製造に関係する資料や、中国での旧日本軍遺棄弾などが展示されています。また、大久野島には瀬戸内海を一望できる展望台があります。島の一番高い場所に位置し、道中にもうさぎが出迎えてくれます。

4. 大久野島のランチスポット

大久野島のランチスポットは休暇村にある施設内のレストランかカフェのみです。休暇村のレストランのランチは宿泊者以外でも味わうことが可能です。地元のタコが調理された定食などがあり、ボリュームもあって美味しいと定評があります。

カフェではレストランと違ったメニューがあり1日限定10食という「竹原いもタコカレー」などオリジナルのメニューがあるので、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。大久野島のランチスポットは休暇村内のみに限定され、休日は混み合うことも多いので事前にお弁当などを用意していく方も多くいます。

5. 宿泊するなら「休暇村大久野島」へ

せっかく大久野島に行くのであれば宿泊も可能な「休暇村大久野島」を利用するのがおすすめ。大久野島に1つしかない宿泊施設で、うさぎが出迎えてくれることで知られています。全室南向きで部屋からは海が見れるというので景色も抜群です。全65部屋で、洋室は2部屋。朝食、夕食ともにこだわりの食材で作られた種類も豊富なビュッフェスタイルで食事が楽しめます。また、休暇村には瀬戸内海の夕日を眺めながらお湯に浸かることができる温泉もあるので、ゆったりとした時間を楽しめること間違いなしです。

◎ 観光に最適なシーズンは春と秋

大久野島を観光で訪れる場合、おすすめのシーズンは春と秋。反対に夏は暑く冬は海風が強いので、観光するには少しつらい面もあります。島自体は小さく歩いて一周できます。愛らしいウサギに会う目的で訪れる旅行客が多いですが、昔使われていた毒ガスの貯蔵庫跡や発電施設跡、砲台跡などの廃墟巡りもおすすめです。

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