佐渡の人気観光スポット30選!トキや金山のほかにも見どころがいっぱい

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佐渡の人気観光スポット30選!トキや金山のほかにも見どころがいっぱい

佐渡の観光の見どころといえば、トキや金山が有名ですよね。ただ、日本最大の離島である佐渡はそれだけでありません。海もあり、山もあるので、レジャーを存分に楽しむことができます。また、佐渡は伝統文化の息づく島で、普段できない体験をできますよ。佐渡は関東からも関西からも簡単にアクセスできるので、離島を手軽に観光したいという方におすすめ。今回は、そんな佐渡の観光スポット30選をご紹介します!

目次

佐渡の人気観光スポット30選!トキや金山のほかにも見どころがいっぱい

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新潟から佐渡までのアクセス

◆新潟空港・新潟駅から新潟港まで

佐渡へ行く際は、新潟港から佐渡汽船のカーフェリーやジェットフォイルを利用します。新潟空港や新潟駅から、新潟港までのアクセス方法は2通り。家族や友人と新潟駅で待ち合わせをされる場合や、交通費を安く抑えたい方には新潟駅経由がオススメです。

●新潟空港からタクシーで新潟港(所要時間は約30分)
●新潟空港から路線バスで新潟駅を経由して新潟港(所要時間は約45分)

◆新潟港から佐渡まで

新潟港からは佐渡汽船が運行している船に乗って、佐渡の両津港へ行くことができます。カーフェリーなら車も佐渡へ運ぶことができるので、愛車で佐渡をドライブしたいという方や、新潟をレンタカーで観光している方にはカーフェリーがオススメです。

●カーフェリー(所要時間は約2時間30分)
●ジェットフォイル(所要時間は約1時間)



佐渡汽船では新潟港~両津港の航路以外にも、直江津~小木(佐渡南東部)を結ぶ航路と、寺泊~赤泊(佐渡南東部)を結ぶ航路をフェリーが運航しています。どちらも本数は少ないですが、新潟観光で佐渡へ行く場合は便利ですよ。

●直江津~小木航路 高速カーフェリーのみ(所要時間は約1時間40分)
●寺泊~赤泊航路 高速船のみ(所要時間は約1時間)

佐渡での交通手段

◆島を自由に移動するならレンタカーがオススメ

離島での足といえば、レンタカーが定番。島内にはたくさんのレンタカーの営業所があります。佐渡のいくつもの地区ごとにレンタカーの営業所が充実。そのため、両津港以外の小木港や赤泊港を利用する方もすぐに車を借りることができます。

◆案外便利!?佐渡をバスで観光

自動車やバイクの免許を持っていない方も、離島佐渡を移動する方法があります。それは路線バス!佐渡には15本ものバスの路線があり、両津港や市街地はもちろん、海沿いにも路線があるのです。そのため、観光スポットを巡るのにとても便利なんですよ。

路線バスを運行している新潟交通佐渡(株)では、佐渡を巡る定期観光バスも運行しています。定期観光バスでは様々なテーマに沿ったコースを用意。佐渡金山を満喫するコースや、小木港周辺でたらい船や宿根木を観光するコースなどなど。お好みのコースで佐渡を楽しむことができますよ。

◆定期観光バス予約センター

定期観光バスは予約が必要ですが、当日に空席があれば乗車することができます。予約は基本的に新潟交通佐渡(株)のホームページからの申し込みになりますが、予約する日が5日前の場合は、観光案内所にお電話ください。

また、新潟交通佐渡(株)の観光案内所は、複数の路線とバス停があるので、観光する場合はとても便利です。さらに詳しく知りたい方は、下記URLか新潟交通佐渡のサイトをご確認ください。

◆レンタサイクルで佐渡の風を感じよう!

佐渡は海も山もある自然豊かな島です。海風を感じるにも山の澄んだ空気を吸うにも、レンタサイクルが一番!佐渡をじっくり楽しみたい方にオススメです。

1.「トキの森公園」では目の前にトキが!

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トキの森公園は、絶滅が危惧されているトキに関する施設がある公園です。園内にはトキの資料やさまざまな種類のトキを観察できる施設があります。そんなトキの森公園の1番の目玉が、トキふれあいプラザ。大きなゲージのなかにトキが飼育されています。

優雅に飛ぶイメージのあるトキですが、近くで見るとやはり迫力がありますよ!特に見逃せないのは採餌するトキ。水辺でドジョウを探すトキの姿は、何とも可愛らしいです。学名「ニッポニア・ニッポン」といい、新潟県と佐渡市の鳥であるトキ。一度は観察したいですよね。

土日祝日は地元のトキガイドによる詳しい解説があるので、帰るころにはあなたもトキ博士に。お子さんの自由研究にもピッタリです。園内の売店には、佐渡特産の枝豆ソフトクリームがあります。佐渡ならではのアイスを食べながら、園内を巡るのも観光気分になりますよ。

気になるトキの森公園の所要時間ですが、1~2時間とお手頃。佐渡の中央部に位置し、両津港から車で約15分とアクセスも良好です。佐渡を観光するなら欠かすことのできないトキの森公園。まずはここから佐渡観光を始めましょう。

2.有名な佐渡の金山を見学!「佐渡金山遺跡」

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佐渡の西部にある佐渡金山。江戸時代初期から採掘されていた長い歴史があります。最盛期の17世紀には、1年で金が約400kg、銀が約40t以上採掘され、当時は世界最大の産出量を誇る金山でした。第1展示室では、江戸時代の佐渡金山の様子がジオラマで再現。多くの人が佐渡金山で働いていたことが分かります。

第2展示室では、さまざまな種類の大判・小判を展示。この中には、時価6000万円の純金の延べ棒(金塊)もあります。展示されているケースの穴に腕を入れることができ、そこから金塊を取り出すことができれば、金塊取り出し認定の純金箔カードをゲット!ぜひチャレンジしてみてくださいね。

◆1番の見どころのリアルな人形がいっぱい「宗太夫坑」!

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宗太夫坑は江戸時代に開発された手掘りの坑道。ここでは「佐渡金山絵巻」に基づいて、リアルすぎる人形で当時の様子を再現しています。表情が印象的な男たちの人形は、ついじっくり観察したくなるものばかり。宗太夫坑の所要時間は30分ほど。自由に見学できるので、気楽に観光できるスポットです。

採掘で山がV字になった「道遊の割戸」も、佐渡の有名な観光スポット。パックリ割れたように見える山は、写真に収めたい景色です。忘れらてはいけないのが、金箔がまぶされたソフトクリーム!佐渡に訪れたら必ず食べたい、ソフトクリームの一つですよ。

3.「小木海岸」のたらい船でユラリと観光

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小木海岸は佐渡の南端。珍しい地形が有名で、見ごたえのある奇岩や海岸段丘を眺めることができる観光スポットです。この小木海岸周辺でできることといったら、たらい船!大きなたらいに乗って、佐渡の海をたゆたいます。

女性の船頭さんが漕ぐたらいは、揺れながらも上手に海の上を移動。波で揺れるのも情感たっぷりで、のんびりたそがれるのに最適です。また、たらい船は、自分で漕いでみることもできます。普段なかなかできない体験も、観光のステキな思い出になることでしょう。

小木海岸でたらい船を体験できる力屋観光汽船までは、小木港から車でたったの2分。佐渡の中央部にある両津港からは車で1時間ほど。佐渡に行ったらぜひ乗りたいたらい船。小木海岸周辺でしか乗ることができないので、小木海岸は必見の観光スポットですよ。

4.「矢島・経島」で美しい小木の景色を!

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矢島・経島は佐渡の小木海岸周辺で有名な観光スポット。風光明媚な景色が広がり、日本海の波による造形美には多くの観光客がうっとりします。この矢島・経島には有名な逸話が伝わっています。矢島は矢の材料の矢竹が採れることで有名。かつて、源頼政がぬえ退治に使った矢も、矢島の矢竹なのだとか。

そして、経島は鎌倉時代に佐渡にいる日蓮へ、弟子の日朗が放免状を持って行くも嵐に遭い漂着した島。この経島で読経し、一晩を過ごしたと言われています。

5.金山と関わりの深い「佐渡奉行所」

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江戸時代、幕府の直轄地だった佐渡を統治する役所、佐渡奉行所。明治時代には学校や役所に使用されました。そして、2000年に江戸時代の図面をもとに再現され、当時の様子を見学できる観光施設になりました。奉行所の中には、江戸時代の奉行所での生活の様子や金山の運営についての展示があります。

畳敷きの廊下や、裁判を行った「御白洲」も再現。江戸時代にいる気分になりますよ。そんな佐渡奉行所の人気の見どころが「寄勝場(よせせりば)」。「寄勝場」とは金や銀を精製していた場所。佐渡ならではの施設を見学すると、より佐渡観光を楽しめるでしょう。

佐渡奉行所の所要時間は1時間くらい。佐渡奉行所から佐渡金山は車で約5分なので、合わせて観光するのがオススメです!また、美しい景色で知られる尖閣湾へも車で15分ほどと、周辺には観光スポットが目白押しですよ。

6.美しい花に彩られる「大野亀」

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佐渡の西側に伸びる外海府海岸の北端にある大野亀(おおのかめ)。日本の観光地を紹介した『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星を獲得した観光スポットです。大野亀とは海岸へ突き出た一枚岩の巨岩のこと。斜面に生い茂る緑が、空と海の鮮やかな青と絶妙なコントラストを演出します。

この大野亀は実際に登ることができるんですよ。頂上には祠があり、そこから見える佐渡の海岸線は絶景。大野亀を訪れるなら、5月下旬~6月上旬の初夏がおすすめです。ちょうど100万本ものトビシマカンゾウが見ごろを迎え、観光客を魅了します。

また、6月の第2日曜日には「佐渡カンゾウ祭」が開催。佐渡ならではの伝統芸能、鬼太鼓や民謡などが披露され盛り上がりを見せます。両津港から大野亀へアクセスするなら、佐渡の東側の内海府海岸からグルット回る方が早く到着しますよ。

7.「佐渡西三川ゴールドパーク」で砂金とりはいかが?

県道432号線沿いにある佐渡西三川ゴールドパーク。金を豊富に産出した佐渡の魅力を紹介する観光施設です。佐渡西三川ゴールドパークで注目されているのが、砂金とり体験!砂金をとってとって、お金持ちを目指しましょう。

水槽に水と砂が入っていて、砂の中から砂金を見つけるコース「初級コース」と、人工河川の中から砂金を取り出す「中級コース」、自然の河川から砂金を探す「上級コース」があります。家族や友達と一緒にザルを振るうと楽しいですよ。

砂金があるかないか、目を凝らして砂を見る体験ができるのも佐渡でここだけ。自分でとった砂金は、その場でキーホルダーやペンダントになります。黄金に輝く良いお土産になりますよ。

8.佐渡をまるまる一望!「大佐渡スカイライン」

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大佐渡スカイラインは、佐渡の金井地区と相川地区を結ぶ観光道路。まさに佐渡のど真ん中を通っています。両津湾と真野湾から国中平野、そして南に広がる小佐渡山地。佐渡を丸ごと楽しむことができるお得な道路ですよ。

大佐渡スカイラインはドライブで楽しむのが定番です。しかし、ドライブだけじゃもったいないという方には、自転車がオススメ!佐渡にはレンタサイクルの取扱窓口がたくさんあります。主に各地区にある佐渡観光協会の案内所で自転車を借りることが可能です。

◆特に白雲台は最高のビューポイント!

そんな大佐渡スカイラインで人気の観光スポットが、展望台が白雲台!標高約850mの地点から見える佐渡の景色は、海も山も見える離島ならではの雄大さがあります。白雲台は紅葉シーズンに訪れるのが良いでしょう。山裾を染め上げる紅葉は美しく、佐渡屈指のビューポイントです。

白雲台には「交流センター白雲台」があります。ここは、展望デッキの他にも食堂やお土産コーナーがある施設。食堂では佐渡の「島黒豚カレー」や「生乳ソフトクリーム」など佐渡の特産を使った料理を用意しています。「いちじくジャム」や「野ぶどう酒」など佐渡ならではの商品が手に入りますよ。

なお、大佐渡スカイラインは冬は積雪のため閉鎖されます。
そのため、交流センター白雲台に立ち寄ることもできません。

9.佐渡だからこそ行ってみたい海水浴場

佐渡では海も観光の大きな魅力!夏の海水浴場は多くの観光客で盛り上がります。どこも透明度が高く、知る人ぞ知るステキな海水浴場ですよ。海水浴場の近くでバーベキューやキャンプを楽しめるので、レジャーにもおすすめです。

◆穏やかな入り江でのんびりできる「達者海水浴場」

尖閣湾近くに広がる穏やかな海。消波ブロックの設置された入り江は、いつも静かなので安心です。浜辺ではキャンプを楽しむことができます。ちなみに「達者」という名称は、『山椒大夫』で知られる逸話が由来。厨子王が母親と再会し、互いの達者を大喜びしたため「達者」という名称になりました。佐渡金山などの観光地からも近い海水浴場ですよ。

◆景勝地のそばで海水浴!「二ツ亀海水浴場」

大野亀と同じく、大きな岩が海へ飛び出た二ツ亀。二ツ亀海水浴場は、そのすぐそばで海水浴が楽しめる海水浴場です。「日本の快水浴場100選」にも選ばれ、珍しい海水浴場であることで知られています。三角形の砂浜にパラソルが並ぶのもなかなか見ないですよね。

二ツ亀海水浴場の近くには、キャンプ場もあります。佐渡の海と大野亀・二ツ亀を望む高台でするキャンプは最高!佐渡の自然を満喫したいなら、二ツ亀で海水浴とキャンプは要チェックですよ。

◆「素浜海水浴場」で思いきり海を楽しめ!

小木港のほど近くにある素浜海水浴場。数ある佐渡の海水浴場の中でも珍しい、4kmもの長い砂浜が素浜海水浴場の最大の魅力!透明度も高く、海を存分に楽しみたい方にオススメです。隣には素浜キャンプ場があり、トイレやシャワーも完備。キャンプ場から見える美しい夕日も必見です。駐車場も200台まで停めることができるので、混雑するシーズンに訪れても心配する必要はありませんよ。

10.美しい棚田の風景「小倉千枚田」

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実は佐渡には多くの棚田があることを知っていましたか?市内には大きなものでも6か所の棚田があり、日本の原風景として、穴場の観光スポットとなっています。その佐渡の棚田の中で、最も有名なのが小倉千枚田。江戸時代の食糧不足に応じて開墾されました。

その後、しばらく休耕していましたが、2008年ごろから再び棚田として保全されるようになりました。5月に行われる田植えの際には、ひと稲ひと稲、地元の住民やボランティアの手で丁寧に植えられます。農村ならではの温かい光景を見学できますよ。

佐渡の山あいに現れる広い棚田。1枚1枚が細長く、見応えのある観光スポットです。周辺の佐渡の小倉地区には、小倉ダムや鬼太鼓で有名な物部神社など、穴場観光スポットがいっぱい。佐渡の南部を観光するなら、小倉地区にも足を運んでみては?

11.あの戦国武将ゆかりの寺「阿仏坊妙宣寺」

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日蓮が過ごした地である佐渡にはお寺がたくさん。中でも阿仏坊妙宣寺は、日蓮宗佐渡三本山の一つで人気の観光名所です。妙宣寺はあの戦国武将、直江兼続と深い関わりのある寺院。直江兼続は妙宣寺に槍の穂先を奉納しました。現在でもその穂先は展示されており見学できますよ。

正中の変で流罪になった日野資朝の墓もあります。佐渡の歴史スポット巡りには欠かせないお寺です。両津港から車で30分ほどでアクセスできます。佐渡西部の真野地区を観光するなら目が離せない観光スポットです。

阿仏坊妙宣寺の1番の魅力が五重塔。この五重塔は日光東照宮にある五重塔を模倣しているとされ、その壮麗さには目を見張ります。ちなみに、妙宣寺の五重塔は佐渡の宮大工が親子二代、30年かけて完成したもの。努力の結晶とも言うべき五重塔、この豆知識を知っていると心打たれますね。

12.「ドンデン山」で楽しいトレッキング!

ドンデン山はタダラ峰を含む高原地域のことを指します。頂上が丸いので、「鈍嶺(どんでん)」という名称になりました。佐渡の北側の大佐渡山地の中でも、緩やかな傾斜が特徴です。そのため、ドンデン山は気軽にトレッキングをするのに最適!佐渡の大自然に包まれながら山歩きを楽しめますよ。

ドンデン山は「新日本百名山」や「花の百名山」に選ばれる名山。シラネアオイやカタクリなどの高山植物や山野草が生い茂り、山をほのかに彩ります。さらに、ドンデン山は昔から牛の放牧地として有名。山のあちこちに牛がいるので、簡単にふれあうことができます。

◆ドンデン山をトレッキングをするなら、ドンデン山荘に立ち寄るべし!

ドンデン山荘はトレッキングコースの中間地点にある施設。宿泊や食事などに利用できます。また、ドンデン山荘ではテントを張ることが可能。持ち込みはもちろん、レンタルすることもできるので、高原でテント泊をしたい方はぜひ。

また、ドンデン山にアクセスするなら、ドンデンライナーというバスがオススメ。ドンデンライナーは両津港からアオネバ登山口を経由してドンデン山荘まで運行します。効率よくドンデン山を観光したい際はご利用下さい。

13.薪能が行われることで有名な「椎崎諏訪神社」

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加茂湖のそばにある椎崎温泉。その椎崎温泉の高台にある神社が椎崎諏訪神社です。椎崎諏訪神社は長野県の諏訪大社の分社として、室町時代に創建されました。椎崎諏訪神社は、立派な能舞台があることでとても有名。島内には多くの能舞台がありますが、椎崎諏訪神社では最も多い回数上演されます。

5月~10月(8月以外)の上旬の土曜日には、薪能が上演。夜闇を照らす薪と、幽玄さに満ちた能を鑑賞するのも、佐渡ならではの体験ですよ。椎崎諏訪神社は両津港から車でたった5分。両津港周辺を観光するなら必見です!

ちなみに、なぜ佐渡に能舞台が多いかご存知ですか?その理由は、能を大成したことで知られる世阿弥が、佐渡に流されたからです。さらに江戸時代に金山奉行を務めた大久保長安が、佐渡に行くのに能役者を連れたことで佐渡に能の文化が広まりました。

佐渡は古くから流刑地だったので、都で暮らした多くの人が流されました。そのため、都の優美な文化が、佐渡に根付いたのです。伝統芸能に触れるのも、佐渡観光の魅力ですよ。

14.仲睦まじそうに寄り添う「夫婦岩」

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夫婦岩は七浦海岸に向かって並ぶ、2つの大きな岩です。陸地から見て、右側が夫で左側が妻と伝わります。夫婦岩は縁結びや安産のご利益のある観光スポット。夕日の見える時間帯に夫婦やカップルで訪れると、とてもロマンティックですよ。

夫婦岩を観光するなら、ぜひ訪れてほしいスポットが「めおと岩ドライブイン」。食堂では豪華で新鮮な海の幸を味わえます。特には、佐渡名物のブリカツ丼がおすすめ。さらにここでは、いかを捌くイカサキ体験を楽しめます。お土産は自分で捌いたイカの一夜干しがオススメです。

夫婦岩の近くには「猫岩」など、奇岩がいっぱい。海岸を歩きながら岩を眺めるだけでも楽しいでしょう。周辺の七浦海岸では、海水浴やバーベキューを満喫でき、民宿やホテルもあるので海の見える宿に泊まるのもおすすめです。

15.「大佐渡石名天然杉」で自然のパワーを実感!

大佐渡石名(おおさどいしな)天然杉は、佐渡の北部の山の中にある秘境です。標高900mもあるこの地域に、杉の木が群生しています。この大佐渡石名天然杉の見どころは、その変わった形!細い枝が深く沈んでから上へ伸びています。これは冬の積雪の影響によるものです。

天然杉の中には名前のついた杉も。象牙のように曲がった「象牙杉」。「四天王杉」は4本の幹に分かれ、迫力があります。一本の杉の木をじっくりと観察できるほどの見応えも大佐渡石名天然杉の観光の魅力。

大佐渡石名天然杉の周囲には遊歩道が整備されています。森林浴やハイキングをするのにピッタリ。遊歩道の途中には展望台があります。展望台から見えるのは、景勝地で有名な大野亀の眺望。海と山が同時に楽しむことができる佐渡の観光が楽しみましょう。

16.複雑な地形を船で巡る「尖閣湾揚島遊園」

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「全国渚百景」に選ばれた名勝地・尖閣湾。尖閣湾揚島(あげしま)遊園は、尖閣湾の魅力を存分に楽しめる観光スポットです。尖閣湾揚島遊園でぜひ体験して欲しいのが、海中透視船。海の底まで見える遊覧船で、魚やカモメを観察できますよ。

尖閣湾は、NHK連続テレビ小説『君の名は』のロケ地でもあります。建物の中では、ロケの風景を撮った写真やパネルなどを展示。さらに、海の見える岸壁には『君の名は』の石碑があります。尖閣湾の素晴らしい景観が大ヒットドラマの人気の秘密だと、訪れた方は感じるでしょう。

17.「佐渡博物館」でもっと佐渡を好きになろう

佐渡博物館は佐渡にある博物館や資料館の中でも、規模が大きく充実した展示物が魅力の博物館です。1階には佐渡の金山や銀山に関する資料を展示。2階には佐渡の自然や歴史、文化をテーマに展示を行っています。

そして、佐渡出身の日本画家、土田麦僊の素描も展示しています。西洋の画風を取り入れた、新しい日本画を提案した土田麦僊。彼の素描からは、その気風が伝わります。

さらに、見どころは屋外にもあります!ロックガーデンのカラフルな石は佐渡で採れたもの。古代の家屋が再現されたり、古民家が移築されたりなどと、屋外の展示でも佐渡の生活を知ることができますよ。

18.岩場の広がる海岸を一望「長手岬」

七浦海岸から突き出た岬、長手岬。地盤が隆起し、岩場が広がっています。岩場には遊歩道があるので、歩いて七浦海岸の美しさを堪能できます。また高台から七浦海岸の奇岩を眺める事ができます。風光明媚な海岸を眺めるには、長手岬はオススメの観光スポット。長手岬では釣りや磯遊びも楽しめます。

周辺の「ホテルみさき」には、長手岬温泉があります。露天風呂からは佐渡の海が見え、気分は最高!近くにはバス停「橘長手岬(七浦海岸線)」があり、バスでの観光でも簡単に立ち寄ることができます。

19.「キャンプ場」でレジャーを満喫!

佐渡には海も山もあり、キャンプ場が充実しています。佐渡の自然に囲まれて観光を楽しみたいアウトドア派の方は必見!家族や友人と愉快なひとときを過ごせば、良い思い出になること間違いなしでしょう。それでは佐渡のおすすめキャンプ場を紹介します。

◆山派のあなたには「オートパークさわた」がオススメ!

オートパークさわたは山好きの方におすすめのキャンプ場。佐和田地区の市街地から、車で約10分のところにあります。高台にあり、眼下に広がるのは国仲平野。またオートキャンプさわたは山あいにあり、佐渡で最高峰の金北山を眺めることができます。

オートパークさわたのもう一つの魅力が、設備が充実しているところ!自然豊かなロケーションながら、専用の洗い場、電源コンセント、洋式トイレも完備。佐和田海水浴場も車で15分のところにあり、海へのアクセスも良好です。途中の道にはコンビニがあるので便利ですよ。

◆海水浴場はすぐそこ!「入崎キャンプ場」

入崎キャンプ場は、海から近い場所にあるのが魅力のキャンプ場です。開けた海が、キャンプ場の目の前にあるのが人気の理由。海水浴や釣りなど、海ならではのアクティビティを満喫しましょう!両津港からは、県道45号を辿るルートと県道81号を使ったルートの2通りがあります。どちらも所要時間は約1時間です。

20.「北沢浮遊選鉱場跡」で廃墟を散策しよう

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北沢浮遊選鉱場は、佐渡金山周辺の産業遺産の中でも人気の観光スポット!近年話題の廃墟巡りで多くの観光客が足を運びます。浮遊選鉱場は、使える鉱物と使えない鉱物を分離させた作業場。北沢浮遊選鉱場では大規模な生産が行われていましたが、現在では稼働していません。

赤いレンガで造られた、発電所跡やコンクリート造りの基礎。かつての鉱業が盛んだったこの地域が想起されます。散策がてら北沢浮遊選鉱場を見学すると、ロマンを感じることでしょう。北沢浮遊選鉱場は廃墟マニアにはもちろん、佐渡金山を観光する方にもおすすめです。

21.温泉で旅の疲れを癒やそう!「八幡温泉」

佐渡にはたくさんの観光スポットがありますが、温泉もありますよ。佐渡の温泉で外せないのが八幡温泉!その八幡温泉に入れるのが、佐渡だけでなく新潟県レベルでも人気の「国際佐渡観光ホテル」です。昭和天皇など多くの貴賓を迎えた有名なホテルですよ。

佐渡で唯一の源泉かけ流しの温泉は、柔らかいお湯と高い評判を誇っています。
露天風呂では松林庭園を眺めながら、佐渡の湯で旅の疲れを癒やすことができますよ。

22.大きな浮島が特徴「乙和池」

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佐渡の山の中にある乙和(おとわ)池。日本最大の高原湿原性浮島があり、たくさんの種類の植物が生い茂っています。澄み渡った水は空と木々をきれいに移し、幻想的な風景となっています。ブナやミズナラに囲まれた環境にいれば、気分もリフレッシュ!自然の恵みを全身でもらいましょう。

不思議な乙和池には伝説が残っています。かつて「おとわ」という美しい娘が、この池の主の大蛇に池の主になるよう言われました。おとわは猶予をもらってから、池の主になることを決心し池に向かいます。しかし、その途中でおとわは白馬にまたがった貴公子にさらわれてしまいました。

実はこの貴公子が大蛇の化身で、おとわはそのまま池の主になったそうです。新潟県佐渡の秘境、乙和池。ぜひ美しい自然の風景に癒やされませんか?

23.佐渡に広がる大きな湖「加茂湖」

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加茂湖は新潟県で最大の湖として知られています。また、湖水の氾濫を防ぐため、明治時代には開削が行われ、海とつながりました。海とつながった湖を汽水湖といい、珍しい地形です。レイクサイドには遊歩道やサイクリングロードが整備されています。

大きな加茂湖と佐渡の山麓の景色を眺めながら散策できるのも、加茂湖の観光の魅力。そして、加茂湖はカキの養殖が盛んなことで有名です。旬の時期になると、加茂湖カキまつりが開催されます。冬の味覚、カキを味わいたい方はぜひ!

24.千石船で栄えた町「宿根木」

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宿根木(しゅくねぎ)は、小木港から車で10分ほどのところにある小さな町です。古くから西廻り廻船の寄港地の、小木港近くの町として繁栄しました。宿根木は主に船大工が住んだ町。大阪から塩などを東北方面へ運び、越後の米を大阪へ運ぶ重要な航路を宿根木は支えていたのです。

宿根木の町は歩くだけでも、観光を楽しめます。今も当時の雰囲気を残す家屋が多くあります。家屋の特徴は板張りの外壁。古びた木の壁が、どこか懐かしい印象と温かさを与えくれますよ。また、船頭や船主の住んでいた家が、現在いくつか公開されています。

家屋の中を見学し、廻船業を営んだ宿根木の人々の暮らしに思いを馳せてみましょう。宿根木をより深く観光するのにおすすめ。さらに、町内には民宿たくさんあります。「千石船の里」宿根木を満喫できるだけでなく、観光スポットへのアクセスの便利なので一石二鳥ですね。

25.清水の舞台もある「清水寺」

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清水寺(せいすいじ)は、桓武天皇の勅命によって創建されたお寺。808年に開基なので、かなり長い歴史を誇ります。この清水寺は京都の清水寺とそっくりな所がちらほら。まず本尊は京都の清水寺と同じ千手観世音菩薩です。そして、救世殿(ぐぜでん)という建物は清水の舞台にも似ています。

違うところと言えば、佐渡の豊かな自然の静寂に包まれているのが、佐渡の清水寺の魅力。また、清水寺では七福神の一つ、寿老人を祀っています。そのため、佐渡のパワースポットとして観光客から人気。称光寺などとともに、佐渡七福神めぐりでも訪れる方が多くいます。

26.龍神伝説のある「山居の池」

佐渡北部の深い森の中にある「山居(さんきょ)の池」。池の周りは500mほどの遊歩道になっており、森の景色と池の景色を楽しみながら散策ができます。静かで美しい景色を眺めれば、日常の煩わしいことを忘れられるでしょう。この山居の池には、龍神伝説があります。

池の主の男龍は、この近くの光明仏寺を参拝するおせんという娘を見初めました。男龍は若い男の姿に変身し、おせんと恋をします。ある夜、男が現れず不思議がったおせんは、男を探して山居の池まで来てしまいます。するとそこに男が現れ、自分が池の主だと告白。おせんは男と離れられず、一緒に池に入ったのです。

27.『山椒大夫』の舞台の巡ろう

有名な童話の「安寿と厨子王」。文豪、森鴎外が『山椒大夫』として小説に書いたことでも有名です。佐渡は「安寿と厨子王丸」の物語の舞台。佐渡の達者海岸で厨子王と母は感動の再開を果たします。佐渡にはそんな「安寿と厨子王」に関連した観光スポットがたくさん。

◆母が目を洗った「目洗い地蔵」

人気の海水浴場として紹介した達者海岸。ここは厨子王と母が再開し、二人の達者を喜んだ場所です。その達者海岸の近くにあるのが目洗い地蔵。盲目になった母が、ここの湧き水で目を洗うと目が見えるようになったという逸話が残ります。

◆もう一つのストーリー!?「安寿塚」

一般的に『安寿と厨子王』では、安寿は弟の厨子王を逃がしたのち、沼に身を投げて死んでしまいます。しかし、佐渡には違う物語が伝わります。佐渡での童話では、父の無罪が証明され、厨子王は奥州の太守となります。

安寿と厨子王は母を探しに佐渡へ行き、安寿は母を発見。しかし、盲目の母は安寿を偽者だと思い杖で叩いて殺してしまいます。後に安寿が本物だと知り、涙ながらに安寿の墓を作りました。この安寿塚は、このもう一つの物語での安寿の墓。海の近くで寂しく建つ安寿塚は、この物語の悲しさを引き立たせます。

28.岩をかき分けて海へ注ぐ「大ザレの滝」

大ザレの滝は外海府海岸沿いにある大きな滝。山居の池から流れ込んでくる大ザレ川が最後に滝となって、海に注いでいます。

この大ザレの滝のビューポイントが2つあります。まずはシンプルに滝つぼ周辺。見上げた先には赤い海府大橋があり、岩壁を分けるように流れ落ちる滝は圧巻です。そして一つが海府大橋。橋から見下ろすように眺めると、海と滝の両方が視界に入ります。珍しい景色を見たい方にオススメです。

29.「佐渡歴史伝説館」で佐渡の歴史を知ろう!

出典: Muramasa/WIkipedia

歴史的な逸話から、地域に伝わる伝説まで、数々の物語を今に残す佐渡。この佐渡歴史伝説館では、歴史や伝説の舞台になった佐渡を紹介しています。1階には承久の乱で敗れた順徳天皇が月を詠んだ様子を紹介。そして、2階では塚原問答や、日蓮が処刑されそうになるシーンをリアルに再現しています。

塚原問答とは、日蓮が他の宗徒の話を次々と論破する逸話です。最後の3階には世阿弥ロボが!能を舞うロボットが、訪れた人に雨乞いの舞を披露します。他にも人間国宝で知られる佐々木象堂の蝋型鋳金を展示。雅で風格のある作品には息を飲みますよ。

30.桜の名所で知られる「城山公園」

戦国時代に浮亀城というお城があったことから、城山公園と名付けられたこの公園。桜の名所として大変有名で、春には地元の方の花見で盛り上がります。園内には、展望台や尾崎紅葉の句碑など見どころがたくさん。園内には広い芝生もあるので、お子さんや愛犬を思いっきり遊ばせるのに最適です。

城山公園はアース・セレブレーションの会場にもなっているんですよ。アース・セレブレーションとは、地球が一つになることを願うイベント。佐渡の伝統芸能である太鼓の演奏を世界各国の人と行うことで一体感が生まれます。毎年夏に開催され、城山公園が賑やかになりますよ。

◎まとめ

知られざる新潟県佐渡の魅力を発見できたのではないでしょうか?ご紹介した通り、佐渡では海水浴やキャンプを楽しめたり、歴史や伝統的な文化に触れることもできます。アウトドア派もインドア派、海派も山派も、老若男女問わず、観光できる佐渡。次の連休に佐渡へ行ってみませんか。

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