リーズナブルな配車サービスとして海外で人気のUber(ウーバー)。アメリカ発祥のこのサービスは、現在およそ70もの国と地域の450都市以上で利用されているんですよ。スマホのアプリから簡単に呼び出すことができる、まさに次世代のタクシーといえるシステムです。ここではそんなUberの特徴や、登録から利用までの流れなどをご紹介しましょう。
目次
海外旅行先でカンタン配車!Uberの利用法から注意点までご紹介
1. 世界を驚かせた独創的なシステム
1. ドライバーは一般人
バスやタクシーと違い、Uberのドライバーは車を所有している一般人なんです。Uberのサイトからドライバー登録を行い、認証されればUberドライバーとなれます。他に仕事を持っている人でも、空いた時間を有効利用できるというわけです。運用されている国の賃金事情等によりますが、料金は一般的なタクシーより割安になっている国も多いです。
割安なのは良いけれど、一般人というとちょっと信頼性に不安に感じるかもしれません。そこでUberは利用者とドライバーが利用後にお互いを評価できる「相互評価」システムを採用。アプリから各ドライバーへの評価を確認することができるので、評価が無かったり著しく低かったりする人物はあらかじめ避けることができるんです。逆に自分に低評価が付いている場合などは乗車希望を拒否される可能性もありますよ。
2. アプリ操作で完結する手軽さ
Uberアプリを使えば配車予約から行き先の指定、決済までアプリ上で完了できてしまいます。明朗会計でチップも不要なので、ドライバーと現金のやり取りは皆無。海外のタクシーでありがちな、メーターを使わないで最後に法外な料金をボッタクられるような心配もありません。
目的地までのルートも車内に設置されたスマホのドライバー用Uberアプリに表示され、ドライバーはそれに従って運転していきます。土地勘のない旅行者を狙って無駄にぐるぐる迂回ルートを通ったり、どこかに誘拐しようとするような危険な目にもあいにくいですね。
2. とってもシンプルな利用法
1. 登録
まずUberアプリをスマホにインストール。そしてアカウント登録を行います。決済は全てクレジットで行われるので、クレジットカード登録は必須項目です。
携帯電話番号に認証コードがテキストメッセージで送られてくるので、日本国内にいる時もしくは海外でも電話番号が使えてテキストメッセージが受信できる状態での登録をオススメします。もしテキストメッセージが届かない環境にいる場合は、UberアプリまたはUberウェブサイトのヘルプから問い合わせましょう。
2. 配車
アプリに行き先の名前を入力。現在地の近くにいる車が地図上にアイコンで表示されているので、クリックすると車種とドライバーの名前や評価が確認できます。同時に大まかな行き先までの予想料金が表示されるので、そちらも参考にしてくださいね。車種によって最大で乗車可能な人数があるので、何人かで呼ぶ場合には気をつけましょう。
呼ぶ車を決めたら「ハイヤーを依頼する」をクリック。現在いる場所に車が向かいます。到着予想時間も表示されますよ。
3. 乗車から降車
車が現在地に到着したら、自分がUberを呼んだことをドライバーに伝えて乗車。すでに行き先はアプリを通じて伝わっています。
目的地に到着したら、お礼を言ってそのまま降りてOKです。チップも無く、アプリ上でクレジット決済が行われるので現金を払う必要は全くありませんよ。
3. 忘れてならない注意点
旅行者にはとても便利なUberですが、注意したいポイントもあります。
・必ず割安とは限らない
日本では報道もあって「Uberは既存のタクシーより割安」というイメージがありますが、国によっては逆に割高な場合もあります。初めて利用する国なら、利用のまえに他の交通機関と料金を比較することを忘れずに。
・配車するうえで
Uberはアプリで完結するサービスともいえます。しかし配車依頼をしたのに現れない場合やその他様々な状況で、ドライバーもしくはUber本部とコミュニケーションを取らなければならない可能性もあります。やはりちょっとした英会話など、多少の語学力はあるに越したことはりません。
アプリ内で予め行き先を指定する必要があるUber。普通のタクシーのようにとりあえずアバウトに走ってもらって、行く先々で右だ左だと指示して進んでもらう方法はとれません。
システム上、乗車している状態で行き先を変更することはできません。間違っていても一旦その目的地まで到着してから、再びアプリを通じて次の行き先を指定する形になります。なので行き先入力は慎重に行いましょうね。細かい部分で既存のタクシーとは違いがあるという事を忘れないようにしましょう。
・油断は禁物
とても便利で安全性の高いUberですが、問題が起こらないとは言い切れません。米CNNが2018年に行った調査で、ドライバーが女性利用者に対して性暴力を働き性犯罪に問われたケースは全米で過去4年間のうち100件を超えていたことが明らかになりました。全世界でみて表面化していないものを含めると、それなりの数に上るのではないのかといわれています。残念ながら一般のドライバーが全てモラルある人物とは限らないのが現状のようです。
現在Uber社は性暴力の取り締まりは優先課題と捉え、様々な対策を講じ始めています。とはいえ女性の方は特に、利用するときは油断しないようにしましょう。配車するときにしっかりとドライバーのプロフィールと評価を確認。過度な露出は避ける、助手席ではなく後部座席に座るなどの自衛は怠らないようにしましょう。
◎まとめ
民泊アプリAirbnbをはじめ「物は所有するのではなく必要な時に借りる」「持っている人は必要とする人と共有する」という「シェアリングエコノミー」という考え方が世界的に広がりを見せています。Uberもそういった時代の流れの中である意味必然的に生まれてきたサービスといえますね。画期的で便利な反面、一般ドライバーによる犯罪や日本をはじめとした国の既存の交通サービスとの折り合いの問題など、まだ過渡期といえる部分もあります。利用する側もあくまで気を緩めすぎず、快適に利用したいところですね。