個人で海外旅行をする際は、もちろんホテルも自分で手配しなければなりません。外国のホテルを予約するにはどうすればよいのか、あるいは何に気をつけるべきかなど、不安な点もいろいろあるでしょう。この記事では、海外のホテルの予約の仕方や、お得に宿泊できる方法について解説します。
目次
海外旅行でホテルはどう手配する?予約の方法とお得な宿泊施設の選び方
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海外でのホテルの予約方法
海外でも日本でも、予約の仕方自体に大差はありません。方法としては、大きく次の3通りが考えられます。
1. 直接申し込む
2. 窓口に代行してもらう
3. ネットの予約サイトを利用する
インターネットの発達した今日では、3がもっとも便利で一般的になりました。ですが、海外でネットが使えない状況になれば、1や2の方法をとらざるを得ません。以下、それぞれの予約のやり方と、メリット・デメリットについて解説します。
直接申し込む
ホテルに直接申し込む方法としては、電話で問い合わせるか予約無しで訪ねるか、あるいは宿の公式HPでオンライン予約をするかの3通りあります。
電話で問い合わせるには、もちろん電話番号を入手する必要があります。観光地であれば、観光パンフレットや駅前の地図などにしばしば宿泊施設のリストが掲載されています。この点は日本も同じですね。海外での電話予約の難点は、日本語が通じないこと。「Do you have a room tonight?(今晩空いている部屋はありますか)」など、基本的なフレーズをあらかじめ用意してからかけるのが良いでしょう。
海外のホテルは日本の旅館のように部屋出しの夕食が出るなどということはありません。朝食もたいていは簡単なビュッフェ形式なので、部屋が空いている限り、たいていは予約なしの飛び込みでも歓迎されます。予定をあまり決めてしまわず気ままに海外を旅したいという人は、街で情報を集めて適当なホテルに突撃してみるというのもオススメですよ。
オンライン予約については、ホテル側がHPを持っている限りにおいて可能です。泊まりたいホテルの候補が前もって決まっているのであれば、そのホテルのサイトから宿泊予約をするのがもっとも確実です。
窓口で代行してもらう

観光案内所があれば、ホテルの予約を依頼することもできます。渡航したその日の宿なら、空港のカウンターでも手配可能です。
メリットは、ホテルを探して選ぶ手間が省けることです。人数・日数・エリア・予算・必要なサービスなど、希望を伝えればそれに沿った宿泊施設を紹介してくれるでしょう。地元のことは地元の人に訊いたほうが、間違いも少ないとしたものです。
ただし、場合によっては予約代行の手数料を請求されることがあります。相談しながら決めたい、あるいは自分で見つけるのは自信が持てないなど、手数料を差し引いても代行してもらった方が便利、という人に適した方法といえるでしょう。
予約サイトを利用する
インターネット予約サイトの利点は、なんと言っても面倒がないことです。宿側と直接交渉する必要もなく、探して、選んで、必要事項を入力するだけで予約が成立するので楽チンです。当日の申込みでも、宿側と通話したりメールを送ったりという手間は必要ありません。
大手サイトなら世界中の膨大な数のホテルが登録されていて、絞り込み検索機能を使えば自分の条件に合った候補を手っ取り早く見比べることができます。ホテルやサイトによっては現地支払いのほかにクレジットでの事前支払いも可能なので、選択肢が多いのも魅力です。
オンライン予約での限定割引なども多いので、なるべく安価に海外旅行をするなら、インターネットの予約サイトを活用しない手はないでしょう。デメリットとしては、物件ごとに予約条件が異なるので、キャンセル料などの規定を見落としてしまう可能性があります。また、情報量が多すぎるがゆえに、逆にどれを選んだらよいか分からなくなってしまうこともよくあります。予約サイトを使った経験が少ない人は、利用に当たっては慣れの時間に余裕を持った方がよいでしょう。
おすすめの予約サイト
海外のホテルを網羅している予約サイトとなると多くはありませんが、それでもいろいろな会社があります。それぞれに特徴があるので、以下に代表的なものを1つずつご紹介します。
予約サイト選びに当たっては、それぞれのメリット・デメリットの比較だけでなく、使い勝手の良さも重要なポイントです。感じ方は人によって異なるので、使いやすいと思えるサイトを見つけてください。
◆skyticket(スカイチケット)

国内外の格安航空券が手配できるほか、レンタカーや海外Wi-Fiレンタルなども手掛けています。航空券と合わせて渡航先現地のホテルも調べることができて便利です。
▶ skyticketで国内外の人気ホテルを比較・予約
条件別の絞り込みがワンクリックで簡単にできるのも魅力の1つ。無料Wi-Fiや無料駐車場、キャンセル料無料など条件にこだわりがある人におすすめです。
◆ブッキングドットコム(Booking.com)

世界最大級の宿泊予約サイトで、230を超える国と地域の宿泊施設を掲載しています。内容も高級ホテルからゲストハウスまで多岐に及び、近年は民泊分野にも力を入れています。
ブッキングドットコムではクレジットカードなどでの事前決算も一部可能ですが、現地での支払いを基本としているのが特徴です。そのため、直前でもキャンセル無料なプランが多いなど、キャンセル料金に関する規定が緩やかというメリットがあります。
トリップアドバイザーに比肩する膨大な口コミの掲載数も、初めて訪れる国や地域での宿を探している旅行者には魅力です。実際に施設を利用したユーザーのみが投稿可能で、24ヶ月以内の宿泊分までしか掲載されないため、口コミの信用性も担保されています。
◆エクスペディア(Expedia)

ホテル予約以上に航空券の予約サイトとして広く知られています。そのため航空券との合わせ技でホテル代が大幅割引ないし無料になるサービスを行っています。
2013年にはJTBと提携し、JTBのHPからエクスペディアの取り扱うホテルを予約することができるようになりました。
◆アゴダ(Agoda)

アゴダはブッキングドットコムと同じ系列の予約サイトですが、クレジットカードでの事前決済をメインとしている点で大きく異なります。
またアジアのホテル取扱数に強みがあるとされているため、アジア圏へ旅行する人や支払いを前もって済ませておきたい人におすすめです。
◆ホテルズドットコム(Hotels.com)

こちらはエクスペディア・グループの子会社。10泊利用すると、1泊分の料金が割引になるリワードプログラムを2008年から実施しています。
◆トリバゴ(Trivago)

トリバゴは厳密には予約サイトではなく、各予約サイトのホテル料金の比較を行っています。条件を入力して検索し、気に入った物件が見つかれば、それを扱う予約サイトへジャンプできるという仕組みです。
オンライン予約の注意点
オンライン予約には、大きく分けて宿泊施設に直接支払うエージェンシーモデルと、オンライン旅行会社に払うマーチャントモデルの2つがあります。ブッキングドットコムのような前者のサイトでは、クレジットカードの登録を求められても支払いはあくまで現地なので、注意してください。
またキャンセル料金など契約条件はホテルごとに異なるので、予約の際はきちんと目を通しておくようにしましょう。
お得にホテルを手配する方法
OTA(Online Travel Agency)と呼ばれるオンライン旅行会社を通じた予約が主流となっている現代。予約サイトを上手に利用すればさらにお得に旅行ができる反面、ネットインフラが整っていないところでは注意が必要なこともあります。以下、それらの点について解説します。
◆格安プランに注目
日本でも海外でも、ホテルのお得なプランを見つけられる可能性が最も高いのはオンライン予約です。とくに各予約サイトでは、しばしば大幅な割引率の目玉案件が地域や時期ごとに設定されています。こうしたお得な情報に敏感になれば、かなりお得にホテルを予約することができます。
ただし、こうした格安プランはキャンセル不可などの縛りがあることがほとんど。なので、どのような条件が設けられているのか注意する必要があります。
◆航空券とホテルのセットプラン
航空券手配サイトと提携している宿泊予約サイトでは、航空券とセットでお得なパック料金プランが販売されています。旅行中同じ場所に滞在する予定であれば、かなりお得に飛行機とホテルを手配できます。
ただ、パックになっているホテルは中~高級ホテルであることがほとんど。グレードにこだわりがなければ格安航空券と格安ホテルを別々に予約したほうが、たいてい安く抑えられます。
◆国や地域によっては予約サイトの方が割高なことも
インターネットが普及している国では、オンライン予約が便利でかつ安くなる可能性が高いツールです。ところが、ネット環境の整備が遅れている発展途上の国や地域においては、ネット予約よりも現地で直接申し込んだほうが安くなることがあります。
これは、インターネット環境未整備のところでは、ネット予約ができる=お金を持っている外国人という見方が成立するため。対策としては、海外旅行の際には渡航先の宿泊料金の相場を調べておくと良いでしょう。とくに非先進国の観光地ではない街などで宿泊する場合は、地元に詳しい窓口を訪ねた方が無難です。
◎まとめ
海外のホテルを予約・手配する方法について解説しました。基本的なやり方は日本国内での予約と殆ど変わりません。慣れてしまえば、とくに悩むこともなくスムーズに手配できるようになるでしょう。今回の記事を参考に、ホテルの手配の仕方についていろいろな方法があることを押さえておいてください。