サンパウロ観光でサッカー観戦!ニーマイヤー建築物やアートを満喫する旅

サンパウロ観光でサッカー観戦!ニーマイヤー建築物やアートを満喫する旅

ブラジル最大の都市サンパウロは、南半球最大のメガシティ。カーニバルで有名なリオデジャネイロから350kmほど西に位置し、高層ビル群と交通網が発展した経済都市です。サンパウロには、有名コレクションを多数所蔵する美術館や、ニーマイヤー氏の建築物、大竹富江氏のアートなどが点在。一度はサッカー観戦してみたいスタジアム、サンパウロのグルメを味わえる市営市場、ブラジルの独立宣言を記念した公園、ジャパン・ハウスや移民資料館など観光で訪れたい場所がたくさんあります。地球の裏側にありながら、世界で日本人移民が最も多いサンパウロのおすすめ観光スポットを15選にまとめてご紹介します。

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サンパウロ観光でサッカー観戦!ニーマイヤー建築物やアートを満喫する旅

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1.ジャパン・ハウス

出典: Governo do Estado de São Paulo - (CC BY 2.0)

サンパウロで今注目を浴びているのが、2017年4月にサンパウロのメイン通りであるパウリスタ大通りにオープンした「ジャパン・ハウス」です。世界に向けて展開を開始した日本公式のジャパン・ハウスは、ロンドンとロサンゼルスに先駆け、ブラジルのサンパウロに初開設されました。

ヒノキや和紙などの天然素材を使用した外観デザインがオシャレ。日本の正しい情報や旬のトピックなどを紹介したり、多様な魅力と伝統も体感できます。展示会やセミナーなど多彩なイベントを開催しているほか、観光情報を提供。寛ぎながら日本を発見できるライブラリもあります。

3階の日本食レストランは行列ができるほど人気があり、サンパウロ市民や観光客に大好評!日本の食の魅力をさらに発信すべく、リニューアルする予定になっています。ますます期待が高まるジャパン・ハウスは、日本人としてぜひ立ち寄ってみたい注目の観光スポットです。

2.大竹富江文化センター

出典: Lucas Lima 91 (CC BY-SA 2.0)

デザインとカラーが目を引く斬新な「大竹富江文化センター」には、大竹富江氏のアート作品が数多く展示されています。大竹富江氏はブラジルで才能を開花させた現代アート作家で、ブラジルで認められ愛されたアーティスト。コンソラソン駅や5月23日通りなど、サンパウロ市内には大竹氏の作品が点在しています。観光しながらチェックするのも楽しいですよ。

3.サンパウロ市営市場

出典: Alcides Gonçalves (CC BY-SA 4.0)

サンパウロのグルメを味わうなら「市営市場」へ行ってみましょう。ぜひ味わってほしいのは、サンパウロ名物の「モルタデーラ」。ハムがぎっしり挟まったサンドウィッチはすごいボリュームで、お腹いっぱい!

出典: Felix Tansil (CC BY-SA 3.0)

サンパウロ市営市場には珍しいフルーツから鮮魚まで様々な食材が並んでいて興味深く、見ているだけでも楽しめます。

4.カテドラル・メトロポリターナ

出典: Edsonaoki em wts wikivoyage (CC BY-SA 3.0)

サンパウロ中心部のセントロ(旧市街)に、2つの尖塔がそびえるゴシック様式の大聖堂があります。約40年を費やして建てられた壮大な「カテドラル・メトロポリターナ」は、サンパウロのランドマークのひとつ。南米最大級といわれるのパイプオルガンと、ブラジル史が描かれた美しいステンドグラスは必見です!

5.スタジアム

サッカー王国ブラジルへ行くなら、本場サンパウロのスタジアムでサッカー観戦してみませんか?

◆アレーナ・デ・サンパウロ(アレーナ・コリンチャンス)

出典: Mílton Jung (CC BY 2.0)

「アレーナ・デ・サンパウロ 」は、人気サッカーチーム「コリンチャンス」の本拠地。2014年FIFAワールドカップの開会式と開幕戦を含む6試合、2016年リオデジャネイロオリンピックにおけるサッカー競技の一部がここで行われました。

◆エスタジオ・ド・モルンビー(モルンビー・スタジアム)

「サンパウロFC」の本拠地である「エスタジオ・ド・モルンビー」は、サンパウロ最大観客数を誇るスタジアム。マドンナやジャスティン・ビーバーなど有名アーティストも、ここでライブを開催しています。

◆アリアンツ・パルケ(アレーナ・パルメイラス)

出典: Leonef (CC BY-SA 4.0)

「アリアンツ・パルケ」は、FIFAの基準をすべてクリアする「SEパルメイラス」の本拠地。2014年11月に完成した近代的な多目的スタジアムです。

◆エスタジオ・ド・パカエンブー(パカエンブー・スタジアム)

出典: Marilane Borges (CC BY 2.0)

「エスタジオ・ド・パカエンブー」は、2014年までコリンチャンスの本拠地でした。アレーナ・デ・サンパウロへ本拠地を移管してからは、多目的スタジアムとしてサッカーの試合やコンサートなどが行われています。ここには後述するサッカー博物館を併設しているので、ぜひ足を運んでみてください。

6.サッカー博物館

エスタジオ・ド・パカエンブーにある「サッカー博物館」で、ブラジルのサッカーにふれてみましょう。

サッカーがブラジルの国民的スポーツになった歴史、ブラジル代表やクラブチームのエンブレムやポスター、ワールドカップに関する展示など盛りだくさん!ペレ、ジーコ、ロナウジーニョなど歴代の名選手を映像やホログラムで見られたり、過去の試合の実況も流れているなど、ブラジルのサッカー熱が伝わってきます。

7.サンパウロ大学現代美術館イビラプエラ(MAC)

出典: Larissa valerio (CC BY-SA 4.0)

イビラプエラ公園の東側に建つ「現代美術館イビラプエラ」は、サンパウロ大学キャンパス内にある現代美術館本館の別館です。ブラジルをはじめ、日本や世界各国のモダンアート作品を収蔵。巨大なネコの作品『Um Amor sem Igual』には、触れることもできますよ。

MACはブラジル出身の世界的有名建築家オスカー・ニーマイヤー氏が設計したサンパウロ州交通局を、転用リニューアルする形で2013年に現代美術館の別館としてオープン。一見オフィスのようでありながら、ニーマイヤー氏らしさが光る8階建ての建物です。屋上からは、イビラプエラ公園や高層ビルの街並みを一望!イビラプエラ公園の観光前に、展望スポットとしても訪れてみてください。

8.イビラプエラ公園

出典: Gabriela Sakamoto (CC BY 2.0)

サンパウロ市街地にある「イビラプエラ公園」は、サンパウロの市政400周年を記念して造営された広大な市営公園。サンパウロの観光コースに必ず入る定番の観光地で、池や芝生広場、3つの美術館、プラネタリウム、劇場、日本館、サッカー場など多数の施設がある市民の憩いの場です。特にチェックしておきたい施設と観光スポットを5か所ご紹介しましょう。

◆サンパウロ現代美術館(MAM)

ニューヨーク近代美術館をモデルにした「サンパウロ現代美術館」には、ピカソを含む有名アーティストの作品を4000点以上所蔵しています。美術館周辺にも彫刻が多数あり、散策しながら見て回れます。

◆日本館

出典: Ricardo 清介 屋宜 (CC BY 2.0)

イビラプエラ公園の北西部、ガルサス湖のほとりに桂離宮をイメージして造られた数寄屋造りの「日本館」があります。日本庭園や枯山水、鯉の泳ぐ池など、ブラジルにいながらにして日本らしさを感じられる場所。安倍首相が記念植樹もされています。木製の渡り廊下や畳が敷かれた和室もあり、ふと日本に戻ったようにほっこりしたいときにおすすめですよ。

◆バンデイラス記念碑

イビラプエラ公園の北側ロータリーの中心に「バンデイラス記念碑」という巨大モニュメントがあり、車窓からも見ることができます。この碑は彫刻家のビクトル・ブレシェレが制作。バンデイラス探検隊によるブラジルの開拓・発展の功績を記念した、長さ約44mにも及ぶ石造りのモニュメントです。

◆イビラプエラ劇場

イビラプエラ劇場は、外観・内装とも赤と白のコントラストが印象的な音楽ホール。外観とは異なり、内部は曲線のデザインが特徴です。ニーマイヤー氏のデザインが光る建物自体もゆっくり楽しみましょう。

◆オカ・パヴィリオン

1954年にサンパウロ市の400周年を記念して建てられた展示パビリオン。UFOのようなデザインが特徴で、子供たちが登って遊ぶ姿も見られます。

当初はサンパウロ航空博物館でしたが、2010年以降は大きな展覧会を開催したり、展示会場として利用されています。

9.東洋人街(リベルタージ地区)

出典: Francisco Anzola (CC BY 2.0)

日系ブラジル人が多く住むリベルタージ地区は、赤い鳥居や大阪橋、ラジオ体操発祥記念の塔などがあり、日本語を目にする機会が多いエリア。サンパウロの観光コースに組み込まれることが多いメジャーな立ち寄りスポットです。かつては「日本人街」と呼ばれていましたが、中国人や韓国人などの移民が多くなったため、現在では「東洋人街」と呼ばれるようになりました。

日本や中国などの建物や文化が入り混じったような雰囲気ですが、和食や寿司、ラーメン、居酒屋などの飲食店があるので、日本食が恋しくなった時には足を運んでみてください。

10.パウリスタ大通り

出典: Articotropical (CC BY 2.0)

両側に高層ビルが建ち並ぶ「パウリスタ大通り」は、サンパウロのメインストリート。日系企業のオフィスや銀行が多く集まる経済の中心であり、日本国総領事館やジャパン・ハウス、一流ホテルなども通り沿いにあります。

ビジネスマンが多いパウリスタ大通りは、日曜には歩行者天国として開放!大通りの真ん中を歩きながら観光やショッピングを楽しみましょう。

11.オスカル・フレイレ通り

「オスカル・フレイレ通り」は高級ブランド店やブティックが多い洗練されたストリート。ルイ・ヴィトンやブルガリ、アルマーニ、フェラガモなどの高級ブランドから、ヘルコビッチなどブラジルのブランド、ナイキやアディダスといったスポーツブランドまでそろっています。

車が一方通行の狭い道ですが、ファッショナブルな市民や観光客に人気。カフェやレストラン、ファストフードなど飲食店が多く、アンティークショップもあったりと、買い物がてらの散策にもピッタリです。

12.イピランガ公園(インデペンデンシア公園)

出典: Zé Carlos Barretta (CC BY 2.0)

1822年9月7日、ポルトガルの王子ドン・ペドロ1世がブラジルの独立宣言をしたのが、ここイビランカの丘。イピランガ公園には「独立か死か!」で知られるイピランガの叫びを記念した大きな独立記念碑が建てられています。

独立記念碑の反対側には、ベルサイユ宮殿をイメージして造られた美しい庭園とパウリスタ博物館があります。独立記念碑は、館内に展示されている約760×480cmの大絵画を基に建造されました。週末には独立記念碑と庭園を結ぶ通路に屋台が並び、市民や観光客などでとてもにぎわっています。

13.モルンビ墓地

出典: Morio (CC BY-SA 3.0)

サンパウロ郊外の高級住宅地にある「モルンビ墓地」に、サンマリノGPのレース事故で急逝した伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナ氏が眠っています。

アイルトン・セナ氏は日本でも人気が高かったサンパウロ出身のF1ドライバー。芝生広場のようなモルンビ墓地にあるセナ氏の墓石プレートには、今もファンの献花が絶えません。

14.サンパウロ美術館(MASP)

出典: Benjamin Thompson (CC BY-SA 2.0)

パウリスタ大通りにある「サンパウロ美術館」は、ブラジルの実業家アシス・シャトーブリアン氏によって設立されたブラジルを代表する美術館です。正式名称は、名前を冠し「Museu de Arte de São Paulo Assis Chateaubriand」。ラファエロやボッティチェッリ、ピカソ、ゴッホ、ルノアール、モネ、セザール、シャガールなどの名だたるコレクションを数多く所蔵しており、日本でも特別展が開かれています。

透明な強化ガラスに掛けられた絵画の間を歩いて鑑賞できるという展示方法も特徴。地上3階・地下3階の建物内には、図書館や劇場、ギャラリー、レストランやショップなどがあります。奇跡の美術館とも称えられるサンパウロ美術館のコレクションをゆっくり見ながら、贅沢な時間をお過ごしください。

15.ブラジル日本移民資料館

出典: Sounin clevers (CC BY 4.0)

なぜ大勢の日本人がブラジルへ渡ったのでしょうか?ハワイ、ペルー、メキシコへと移民を運んだ笠戸丸(かさとまる)は1908年、ブラジル最初の移民となる約800名を乗せて神戸港を出航。インド洋と大西洋を航海し、ブラジルのサントスへたどり着きました。

「日本移民史料館」では、新天地ブラジルで苦労を重ねた日本人移民の植民地建設や生活の様子などを、年代を追いながら展示。ビデオ映像もあるのでわかりやすく学べます。最大の日系人社会が存在するブラジル移民のルーツに、この資料館でふれてみてください。

◎まとめ

イビラプエラ公園はオスカー・ニーマイヤー氏が設計したユニークな建物がたくさんある観光スポット。サンパウロ市民は園内をジョギングやサイクリングで楽しんでいます。観光客にはレンタサイクルが便利。ココナッツの実にストローを挿して飲む「アグア・ヂ・ココ」もぜひ味わってみてください。

南米ブラジルは、日本から見れば地球の裏側に位置する遠い国。ブラジルへの直行便はありませんが、サンパウロには国外最大の日系人社会が存在しており、国民性はとても親日的です。ブラジル、ひいては南米、南半球を代表する大都市、サンパウロ。ラテン気質で明るく魅力的なサンパウロへ観光旅行に行ってみませんか?

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