古代遺跡を照らすオーロラの町！ノルウェー・アルタの観光スポット4選

北欧の国ノルウェーの最北端、フィンマルク県。そのフィンマルク県にある町アルタは、北国ならではの雄大な自然が楽しめる観光スポットがいくつもある場所です。フィヨルドがあり、冬にはオーロラ、夏には白夜と日本では体験できないことばかり。さらに紀元前に描かれた岩絵が世界遺産に認定されており、古代からこの北の果てで人々が生活していたこともわかっているんですよ。今回はそんなアルタの観光スポットを紹介しましょう。北欧への旅行を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

1. アルタの岩絵

1973年に発見されたアルタの岩絵群（Rock Art of Alta）は、発見当時苔に覆われていました。そのおかげで保存状態がよく、現在でも鮮やかな芸術を見せてくれています。大小様々な岩絵は5000以上とも言われ、紀元前4500年から5000年近くにも渡って描き続けられたもの。花崗岩に彫った絵の上に塗料を塗り、色鮮やかな岩絵はまるで古の時代を今に感じることができるかのようです。

岩絵には狩猟や漁の様子、そして数々の動物が見られます。それらは時代とともに変わり、古代の人々の生活の変化がわかる貴重な資料でもあります。特にトナカイはどの時代にも描かれ、古代から現在に至るまでアルタに住んでいる人々にとって重要な動物だったんですね。アルタの岩絵はアルタ・ミュージアムで見学できるので、ぜひ訪れれましょう。

2. オーロラ大聖堂

アルタにあるこちらのオーロラ大聖堂（The Northern Lights Cathedral）は町の中心にあり、アクセスもしやすいおすすめの観光スポットです。2013年に完成した大聖堂は、古くからあった教会から機能を移され、新なアルタのための教会となりました。らせん状の鐘楼にチタンで覆われた外壁はモダンで、北欧らしい作りです。内装にはたくさんのライトがあしらわれ、居心地のいい素敵な大聖堂なんですよ。

さらにこちらの大聖堂にはオーロラ博物館も併設され、オーロラ観測の歴史などを見学できます。アルタは世界で最初にオーロラ観測を始めた町。過去の人々がオーロラをどのように考えていたか、興味深いですよね。冬には大聖堂の表に氷の彫刻も並べられ、さらに素敵なアルタの観光スポットとなります。

3. アイスホテル

冬にアルタへ訪れたなら、ぜひアイスホテル（Sorrisniva Igloo Hotel）に泊まってみませんか？冬のシーズンになると、世界各国の雪国でアイスホテルをオープンするのは知られていますよね。ここアルタでも、幻想的なアイスホテルがあるんですよ。ホテルだけでも観光スポットになってしまう魅力的な場所です。

アイスホテルにはバーやレストランが併設され、テーブル、イス、グラスまですべて氷という徹底ぶり。さらにトナカイの毛皮が敷かれて北欧らしさが出ています。もちろんホテルにはマイナスの温度にに耐えられる寝具やサウナが用意されているので、心配いりません。毎年12月の中旬ごろから4月の上旬ごろまで営業しているので、オーロラ観測に訪れたら、ぜひアルタのアイスホテルに泊まってみませんか？

4. アクティビティ（アルタ観光案内所）

アルタが位置するフィンマルク県はラップランドという地域に含まれます。ラップランドとはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシアの4カ国をまたぐサーミ人が住むエリア。彼らは独特の文化を持ち、その文化を体験できるツアーはアルタでも人気なんですよ。

冬に観光に訪れたのなら、ぜひ犬ぞりやトナカイのそりを体験してみてください。トナカイのそりは、サーミ人の文化を体験するツアーに含まれていることが多いのでおすすめですよ。オーロラ観測のツアーや、夏にはサイクリングも気持ちがいいものです。日本から直接予約するか、もしくはアルタの観光案内所（Alta Tourist Information）で予約することができます。ぜひアルタでしか参加できない北極圏のアクティビティに参加してみてくださいね。

◎ まとめ

ノルウェー最北端にある町アルタを紹介しました。アルタには空港もあるので、数ある北極圏の町の中でも比較的アクセスしやすい町。フィヨルドや白夜、オーロラに雪景色は古代から多くの人々を魅了していたのでしょう。その人々の痕跡がみられる世界遺産も、一度は見てみたいですよね。北欧への旅行を考えているのであれば、ぜひこのアルタも候補に入れてくださいね！