マーク・トウェインが眠る歴史ある街!エルマイラの観光スポット6選

画像出典:Elmira College (CC BY 2.0)

マーク・トウェインが眠る歴史ある街!エルマイラの観光スポット6選

エルマイラは、ニューヨーク州西部のシェマング川中流域にある人口3万人ほどの静かな街です。白人が到達する以前からインディアンの集落が存在したといわれ、アメリカでも歴史の古い都市の1つです。またエルマイラは、『トム・ソーヤーの冒険』で知られる作家マーク・トウェインが眠っているところとしても有名。近年では、ファッションブランド「TOMMY HILFIGER」の創業者トーマス・ジェイコブ・ヒルフィガーの出身地としても知られています。歴史的な観光名所も多いエルマイラ。そのなかでもおすすめの観光スポットを6選ご紹介します。

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マーク・トウェインが眠る歴史ある街!エルマイラの観光スポット6選

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1. ウッドローン墓地

エルマイラ市街北部のウッドローン墓地は、マーク・トウェインのお墓があることから、重要な観光スポットとなっています。マーク・トウェイン自身はミズーリ州の生まれですが、エルマイラ出身の女性オリヴィア・ラングドンと1870年に結婚、死後エルマイラに葬られたのです。

マーク・トウェインとその家族の墓は、ウッドローン墓地の少し小高くなっているところにあります。有名人のお墓とはいえ決して目立つようなものではなく、とても質素。エルマイラゆかりの世界的な文人のお墓なので、観光の際も静かに手を合わせましょう。ちなみに、「マーク・トウェイン」はペンネームで、本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンスといいます。

2. アーノット美術館

アーノット美術館は、エルマイラ旧市街の中心部にあるおすすめ観光スポット。近世・近代・現代と、多くのヨーロッパおよびアメリカの絵画コレクションが充実しています。とくにアカデミック絵画の巨匠ウィリアム・アドルフ・ブグローや、アメリカ最高の風景画家と呼ばれるトマス・コールの作品は必見ですよ。

また、周辺一帯は「エルマイラ市歴史地区」としてアメリカ合衆国国家歴史登録財にも登録されています。美術館の建物をはじめ、「シェマング郡裁判施設群」や「旧シェマング運河銀行」「エルマイラ・アーモリー」など、19世紀に建てられた歴史的な観光スポットがたくさん建ち並んでいます。

3. 国立滑空機博物館

出典: Mark Fischer (CC BY-SA 2.0)

エルマイラはモーターを使用しない「滑空(soaring)」の歴史と、切っても切り離せない地です。1930~46年にかけて、エルマイラ市街北西のハリス・ヒルで、13回にわたって全国滑空コンテストが開かれました。

1969年、グライダーメーカーのシュヴァイツァー・エアクラフト社の協力のもと、ハリス・ヒルにオープンしたのがこの国立滑空機博物館です。今でもハリス・ヒルを会場に不定期に大規模な滑空コンテストが開かれていて、世界中から多くのグライダーファンがエルマイラに集まります。

館内には、グライダーの歴史を語る数多くの滑空機が展示されていて、飛行機に詳しくない人でも楽しむことができますよ。グライダーは屋外にも展示されているので、コンテストに使用される滑走路を前に、機体が颯爽と飛び立つ姿を思い浮かべてみましょう。

4. メープル・アベニュー歴史地区

エルマイラ市街からシェマング川を挟んだ対岸のメープル・アベニュー沿いにも、アメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている121の歴史的な建築が並んでいます。1869~1940年にかけて建てられたもので、当時アメリカで流行したさまざまな建築スタイルが見られます。

とくに、1886年に第二帝政様式で建てられたアレクサーンダー・ユースタス・ハウスや、1870年築のイタリアネート様式のジョン・ブランド・シニア・ハウス、そしてクイーン・アン様式で1890年に建造されたジョン・ブランド・ジュニア・ハウスなどが有名。建物の素晴らしさと歴史の深さを除けば、静かな普通の住宅街なので、見学するときは通りからそっと眺めるようにしましょう。

5. クウォーリー・ファーム

出典: drea fournier

エルマイラの北東郊外にひっそりと建つクォーリー・ファームは、マーク・トウェインの妻オリヴィアの父が別荘として購入したもので、その死後はオリヴィアの妹スーザン夫婦が所有していました。

マーク・トウェイン自身がエルマイラに家をもつことはありませんでしたが、一家は20年以上にわたりこの義妹夫婦の別荘で夏を過ごしました。現在は一般に開放され、エルマイラの観光名所の1つとなっています。

クォーリー・ファームの一画には、当時8角形の書斎がありました。マーク・トウェインはこの書斎で精力的に執筆に取り組み、『ハックルベリー・フィンの冒険』や『トム・ソーヤーの冒険』といった代表作が生み出されました。この小さな東屋のような書斎は、エルマイラ大学のキャンパスに移築されて現存しています(トップ画像の建物)。

6. パーク教会

出典: Stilfehler (CC BY-SA 3.0)

エルマイラ旧市街の西端にあるパーク教会は、1876年に建造されました。すでにあった木造の小さな教会を建て直したもので、石とレンガをたくみに積み上げた壁面が魅力です。縦に細長いのが特徴で、長い壁に面したウィズナー・パークは、エルマイラ市民の憩いの場となっています。

また、パーク教会のはす向かいにあるトリニティ教会も、1858年築の歴史ある建物。こちらはレンガ造りの典型的なゴシック・リヴァイヴァル建築。どちらもエルマイラの顔といえる教会なので、合わせて観光してみてください。

◎まとめ

ニューヨーク州西部の歴史ある街エルマイラの観光スポットをご紹介しました。ほかにもエルマイラ周辺には、アメリカ独立戦争の戦跡や上に紹介した以外の歴史地区など、さまざまな観光スポットがあります。エルマイラは、マーク・トウェインのファンならずとも、アメリカの歴史が学べる静かな歴史観光都市。ニューヨークからはやや離れていますが、シラキュースやナイアガラの滝などを観光する際には、余裕があればぜひ立ち寄ってみてください。

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