貴州省興義市の観光スポット4選。中国南西部ならではの景色を堪能しよう！

興義市は中国南西部、貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州に位置する県級市です。雲南省と隣り合わせている興義には独特の地形が広がっていて、自然観光スポットの多い地域。3か所の国家級風景区と5か所の省級風景区があり、絶景めぐりが観光の一番の魅力です。しかも、いずれも空港や市街からさほど遠くないというのも観光のメリット。そこで今回は、貴州省興義市でおすすめの観光名所を4か所に分けてご紹介します。

1. 万峰林

万峰林は自然観光スポットの多い興義市のなかでも、代表的な景勝地です。そのことは、興義市の空港名が興義万峰林機場ということからも分かります。

ほぼ同緯度上にある桂林や昆明の石林と同じ典型的なカルスト地形で、ポコポコと特徴的な形の山が無数に連なっています。林立する山の間を縫って川が流れ、川筋の谷間にはたくさんの谷戸田が開かれています。のどかな田園風景とタワーカルストの山々のコントラストが魅力の観光名所ですよ。

桂林ほどには国際的に有名ではないので、比較的静かに観光することができます。万峰林のカルスト地形はかなり広範囲に及んでいるので、レンタカーかツアーバスで巡るのがおすすめです。

2. 馬嶺河

万峰林と並ぶ興義市の自然観光スポットが、市街北東部にある馬嶺河峡谷です。谷の深さは高いところで200mもあり、川の両岸は垂直の絶壁となっています。竹が逆さまに伸びる（翠竹倒挂）と形容されるほどの険しい渓谷が、15kmほど続いています。

馬嶺河峡谷には観光用の散策路が整備されていて、谷底の川縁まではエレベーターで降りることができます。峡谷の断崖には至るところに滝ができていて、壮大な自然のアトラクションを楽しめますよ。万峰林とはまた違った自然の造作を満喫してください。

3. 万峰湖

万峰湖は、万峰林の南にある巨大なダム湖です。堰き止められた水はたくさんの小さな谷を満たしているため、万峰湖には80を超える湾と50以上の半島、そして30個ほどの小島が形成されました。

万峰湖には観光船が運航していて、多彩な景色をゆったり楽しめる観光スポットとして人気です。万峰林から続くタワーカルストに造られているので、とんがった山々の間を船で抜けていく感覚がとっても新鮮です。途中にはプイ族の集落も点在しているので、中国の少数民族の暮らしをうかがい知ることができるのも、見どころの1つ。

万峰湖へは、興義市のバスターミナルから路線バスを1本乗り継いで行くことができます。万峰林観光と合わせて、およそ174平方キロメートルという広大な湖の観光遊覧もどうぞ。

4. 魯布革三峡

魯布革三峡は、貴州省興義市と雲南省曲靖市の境を流れる黄泥河に沿って延びる景勝地です。万峰湖と同じく遊覧船で巡る観光がおすすめ。万峰湖に比べればだいぶ小さいですが、こちらも発電用のダム建設にともなう人造湖。適度に水量が多くなっていて、満々たる水面と切り立った崖の景色を味わうことができます。

途中途中には雄狮峡や滴灵峡、双象峡といった見どころが点在していて、最も狭いところでは川幅が30mほどになります。船着き場周辺には食事処やお土産屋さんも充実しているので、興義で半日ほど時間があれば、ゆっくり訪ねてみるとよいでしょう。

◎まとめ

世界的に人気の観光地桂林と同様の名勝をもちながら、ずっと静かに回ることのできる興義市。混雑が苦手な人や、穴場観光が好きな人にはおすすめです。興義万峰林機場には、北京や上海、成都、深圳、昆明など、国内主要各都市からの定期便が就航しています。ぜひ一度興義を訪れてみて、素晴らしい自然の造形美を心ゆくまで堪能してください。