インド中南部の古都!ハイデラバードでおすすめの観光スポット5選

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インド中南部の古都!ハイデラバードでおすすめの観光スポット5選

ハイデラバードは、南に突き出たインド亜大陸のちょうど真ん中あたりに位置する都市です。1589年にゴールコンダ王国の都として建設されたのがはじまりとされ、インドに数多く点在する旧王都としては、比較的新しい街であるといえます。18世紀以降は、ムガル帝国の藩王国の1つニザーム王国の都として栄えました。今日のハイデラバードは、王国時代の豪壮な歴史的建造物を有する観光都市であると同時に、インド有数の学園都市としても発展しています。またイスラム教徒が多く住む都市でもあり、そうした多様性の共存も、ハイデラバードを魅力ある観光地たらしめています。それでは、ハイデラバードのおすすめ観光スポット5選をお送りしましょう。

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インド中南部の古都!ハイデラバードでおすすめの観光スポット5選

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1. ゴールコンダ要塞

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ハイデラバード西部のゴールコンダにそびえる、石の壁に覆われた巨大な要塞。1518年にゴールコンダ王国が成立した際、それまで小さな砦だったものを居城として大拡張したのが始まりです。1589年にゴールコンダ王国の都はハイデラバードに遷されますが、要塞はなおも王国防衛の頼みの綱として存続しました。

1687年にはムガル帝国の大軍に包囲されますが、難攻不落を誇るゴールコンダ要塞は力攻めでは陥落しませんでした。長期の籠城戦の後、内通者が出てついに落城。ゴールコンダ王国は滅亡します。

今では廃墟となっていますが、複雑に折れ曲がる城壁や、80を超えるといわれる半円形の稜堡に巨大な城門などが残っています。何より独立丘を利用した要塞からの眺めは最高!ハイデラバード市街を一望することができますよ。城壁と堀は周囲3kmほどもあるので、観光する際はしっかり時間を確保して行きましょう。

2. チャールミナール

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チャールミナールとは「4つの尖塔」という意味。その名の通りの外観をした巨大な門で、ハイデラバード市街のシンボル的な存在となっています。1591年にゴンダール国王ムハンマド・クリー・クトゥブ・シャーによって建設されたと伝えられ、滅ぼされた王国の貴重な遺構でもあります。

とても技巧的かつ巨大な建物ですが、実は何のために建てられたのかについては定かではありません。いわゆる凱旋門であるという説から、内部は学校だったとするもの、あるいは汲み上げ式の溜め池や疫病除けとする説までさまざま。ぜひ実際に訪ねてみて、自分の答えを探してみてください。

内部は螺旋階段を登って、上層階へ行くこともできますよ。夜にはライトアップもされて、ハイデラバードの中心街を彩ります。その他の見どころもチャールミナールの周辺に集まっているので、ハイデラバード観光の基点にもなるモニュメントです。

3. チョウマハラ宮殿

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チョウマハラ宮殿は、ゴールコンダ王国の滅亡後に成立したニザーム王国の王宮です。1750年に建設がスタートしましたが、完成したのは19世紀後半といわれています。当時は18万平方メートルという広大な敷地を有していましたが、現在残っているのは4分の1ほどです。

それでも規模壮大な宮殿であることには変わりなく、大きく北と南に分かれる敷地のうち、北側が観光客に開放されています。白亜の外観もさることながら、内部の美しさは格別!装飾や調度品のエレガントさに、インド最大の藩王国であったニザーム王国の富と権勢がうかがえます。

また、メインゲートの上にある時計塔にも注目してください。250年以上にわたって時を刻み続けている、大きなのっぽの古時計です。

4. サラール・ジャング博物館

ハイデラバードの中心街から少し外れたムーシー川のほとりに、4万点以上の美術品と5万点の書籍というコレクションを誇るサラール・ジャング博物館があります。ニザーム王国の宰相だったサラール・ジャング家が代々収集した品々を納めたもので、なかには日本の工芸品などもあるんですよ。

筋金入りのコレクターで、文人や芸術家のパトロンでもあったサラール・ジャングのお宝は、洋の東西を問わず貴重なものばかり。ゲーテの『ファウスト』に登場するメフィストーフェレスとマルガレータの木像や、『旧約聖書』にみられるヴェールを纏ったリベカの像は必見!日本の展示室では、薩摩焼や伊万里焼の陶磁器に、日本刀などを見ることができますよ。

もちろんインド国内の美術品も充実していて、王家歴代の肖像や装飾品などは、古都ハイデラバードならではのコレクションといえるでしょう。

5. メッカ・マスジッド

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イスラム教徒の多いハイデラバードには、インドでも最大級とされるモスクがあります。チャールミナールのすぐ近くにあるメッカ・マスジッドは、一度に1千人を収容することができるとされ、その名前はイスラム教最大の聖地メッカにちなんでいます。

ゴールコンダ王国時代の17世紀前半に建設が始まり、半世紀以上が経った1694年に、ムガル帝国の治世下でようやく完成したと伝えられています。巨大な美術館か駅舎のような、洗練された建築がとても印象的。大広間の両端には、花崗岩の一枚岩から造られたという美しい八角の尖塔が付属しています。

神聖な祈りの場であると同時に、広場には噴水も設けられているなど、ハイデラバード市民にとっては憩いの場でもあります。観光の際はお祈りの邪魔にならないよう配慮するようにしましょう。

◎まとめ

ハイデラバードは人口700万の巨大都市!インド中央部のデカン高原に位置しているとはいえ、平均気温は高めです。とくに4~6月には40度に達する日も少なくないので、この時期の観光ではとくに注意してください。ちなみに現地の読み方では「ハイダラーバード」の方がより近くなります。

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