フィンランドのケミ観光は極寒の冬がオススメ!雪のホテルと氷海浮遊を体験

画像出典:arcticroute.com (CC BY 2.0)

フィンランドのケミ観光は極寒の冬がオススメ!雪のホテルと氷海浮遊を体験

北欧フィンランドのケミは、フィンランドとスウェーデンに挟まれたバルト海ボスニア湾の、北部沿岸にある都市。ラップランドの南西部にあたり、ケミ市街地から20kmほど西のトルネ川を挟んで、スウェーデンと隣接しています。そんなケミへ観光旅行に訪れるベストシーズンは、1月~3月ごろの真冬。極寒の地へわざわざ冬に行かなくても…、と思うのは当然ですが、ケミの観光には冬だからこそ満喫できる秘密があるんですよ。砕氷船観光クルーズと、ここでしかできない氷海での浮遊体験が大人気!世界最大級の雪の城「ルミリンナ」を観光して、雪のホテルで宿泊してみましょう。その上、オーロラを見られるかも!となれば、寒さを我慢してでも冬に行くしかありませんよね。フィンランドのケミへきっと行きたくなる、とっておきの情報をお届けします。

目次

フィンランドのケミ観光は極寒の冬がオススメ!雪のホテルと氷海浮遊を体験

1. 砕氷船サンポ観光クルーズ&浮遊体験

出典: arcticroute.com (CC BY 2.0)

砕氷船で凍りついたボスニア湾を観光クルーズしてみませんか?かつて、サンポ号は冬の水路を確保するための砕氷船でしたが、1988年からは氷を割って進む観光クルーズ船として活躍しています。

厳寒の12月下旬~4月上旬ごろ、ケミ周辺の海は全面凍結します。寒いからということに加えて、ボスニア湾の最奥にあたるロケーション、フィンランド最長のケミ川などが流れ込んで塩分濃度が低いことなどから、海面が厚い氷に覆われるのです。

砕氷観光船サンポ号は、厚い氷を豪快にバリバリと割りながら進む力強い砕氷船。サンポ号で行く約4時間の観光クルーズツアーでは、エンジン室や操舵室など船内の見学ができますよ。ランチを用意してくれているのも嬉しいポイント。一面氷に覆われた絶景をデッキから見れば、きっと氷海のクルーズを満喫できるでしょう。さらに、サンポ号の目玉は、割れた氷からのぞく海に入る浮遊体験!特殊スーツを着て海に浮かぶのでご安心を。北海道のオホーツク海ではできない氷海での特別な体験を、フィンランドのケミでぜひどうぞ。浮遊体験証明書ももらえます。

この砕氷観光クルーズはさすがに冬季しかできません。凍りに覆われていない季節のサンポ号は港に停泊し、レストランとして営業しています。市街地から近いので、名物のトナカイ料理や、サーモン、ニシンなどのシーフードを味わいに行ってみてくださいね。

2. ケミ教会

出典: Matthewross (CC BY-SA 3.0)

ケミ市街地の中心部にあるピンク色が特徴のケミ教会は、ゴシック様式のフィンランド福音教会。建築家ジョセフ・ステンバック氏(Josef Stenbäck)が設計し、1902年に完成。2003年に改装された美しい教会です。

出典: Lijonama80 (CC BY-SA 4.0)

こぢんまりした教会ですが、内部も綺麗で落ち着ける空間。行事のない土曜日には無料のガイドツアーを実施しています。ケミ市街地にはデパート、雑貨店、土産物店などがたくさんあるので、買い物には困りません。木彫りや金細工、トナカイの皮製品など、ハンドメイドのものがお土産品におすすめ。ショッピングしながらの観光スポットとして、ケミ教会に寄ってみると良いですよ。

3. 雪の城「ルミリンナ」

世界最大級の雪の城「ルミリンナ」は、ケミを有名にした冬の風物詩。1996年に始まって以来、規模は次第に拡大。スポーツ、ファンタジー、森林動物など毎冬異なったテーマで工夫を凝らし、教会やレストラン、ホテルなどを雪と氷で建造しています。例年1月後半にオープンし、4月前半ごろまで開催されているルミリンナを目的に、厳寒の地であるケミに世界中から観光客が訪れているのです。

◆雪のレストラン

出典: Art of Backpacking (CC BY 2.0)

雪でできたレストランには、透き通った氷のテーブルを配置し、トナカイの革をかけた椅子が約200席用意されています。雪の彫刻が美しく、テーブルにキャンドルが置かれた、とても神秘的でロマンチックなレストランです。氷のグラスで乾杯!氷のテーブルでディナーをいただきましょう。

◆雪の教会

ルミリンナには、雪と氷でつくられた教会があります。列席者用の椅子も準備されていて、実際に数多くのカップルが結婚式をあげているんですよ。こんなチャペルで結婚式をあげられたらステキですよね!

◆雪のホテル

ルミリンナでは、雪のホテルに宿泊することができますよ。客室ごとに異なったテーマの装飾が地元のアーティストによって施されており、どんなテーマの客室に宿泊できるのかも楽しみのひとつ。ダブルベッドの客室やファミリールーム、スイートルームなどいろんなタイプの客室が用意されています。ここで、きっと誰もが気になっている疑問にお答えしましょう。雪でできた客室で寒くないの?どうやって寝るの?

客室には氷のベッドが置かれ、その上に毛皮が敷かれています。寝る時には、スキーウェアのような服を着て、帽子と手袋を着用。フリースでできた寝袋に入り、さらに極寒用の寝袋に入るという2段構えの寝袋に入って就寝するシステムです。何だか不安ですが、もし困ったことがあっても、スタッフが一晩中待機しているので安心してください。雪のホテルでの宿泊体験は、氷海の浮遊体験に負けない貴重な思い出になること間違いなしです。

◆アトラクション

出典: Art of Backpacking (CC BY 2.0)

ロマンチックなルミリンナの敷地内には、オペラやダンスの劇場、氷の彫刻などの展示スペース、売店もあります。アドベンチャーランドの雪のすべり台は子供にも大人気!家族いっしょに遊べますよ。いろんな形で雪や氷にふれ、厳寒のケミでの滞在を満喫してくださいね。

◎まとめ

ケミは、ヘルシンキから飛行機で1時間あまりとアクセスが良いため、特に冬場には多くの観光客が訪れます。あなたも雪の城ルミリンナへ訪れ、ロマンチックなディナータイムを過ごしてみませんか。砕氷観光船サンポ号での氷海クルーズと浮遊体験も外せません。犬ぞりやスノーモービルなどのアクティビティ、オーロラツアーにも参加できますよ。冬に北欧フィンランドへ旅をするなら、ぜひケミへ観光旅行に立ち寄ってみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

国内でおすすめの記事

国内のアクセスランキング