生と死が交わりあう混沌の町、インド・バラナシの観光スポット4選

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生と死が交わりあう混沌の町、インド・バラナシの観光スポット4選

生と死が織り交ざる、混沌とした町バラナシ。この町は、インド北部のウッタル・プラデーシュ州のガンジス川沿いに位置します。聖なるガンジス河を求めて多くの人が訪れるバラナシは、ヒンドゥー教徒にとって一生に一度は巡礼したい神聖な場所。しかし、バックパッカーにとって人気の観光地でもあるんですよ。今回は、ヒンドゥー教徒でなくても多くの人を惹きつけるバラナシの観光スポットを紹介しましょう。

目次

生と死が交わりあう混沌の町、インド・バラナシの観光スポット4選

1. ガンジス河

出典: Kanuman

インドのバラナシは、約3000年もの歴史がある町です。その歴史はガンジス河なくてはありえないもの。そんなガンジス河は今でもバラナシだけではなく、インド全体にとっても大切なものなのは想像に難くないですよね。

ガンジス河には世界中から観光客が訪れますが、地元の人々にとっても大事な生活の場。沐浴はもちろん、洗濯をしたりお風呂に入ったり、人間だけでなく牛も水浴びをしています。しかしそのすぐそばでは遺体が河を流れ、火葬場で焼かれるまさに生と死が隣り合わせの世界。そんなガンジス河に惹かれて、バラナシに訪れる人が後を絶ちません。

バラナシのガンジス河に観光に訪れるなら、早朝がおすすめ。言葉にできないほどの美しい日の出を見ることができますよ。朝陽に照らされた信者が沐浴をしながら祈りを捧げる姿は、バラナシで必ず見たいですね。

2. ガート

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バラナシの観光スポットと言えば、このガートは外せません。ガートとはガンジス河の岸から河へと続く沐浴用の階段のことで、それに面して寺院や館、そして火葬場が並びます。全部で84のガートがあり、観光客に特に人気があるのが2つの火葬場と、ダシャーシュワメードです。

ダシャーシュワメードには観光客だけではなく多くの巡礼者が集まります。ガンジス河へのボートもこの場所から乗ることができ、夜にはプージャという祈りの儀式も行われる場所です。そしてマニカルニカー・ガートとハリシュチャンドラ・ガートの2つの火葬場は、外国人にとっては観光スポットになってしまいましたが、現地の人々にとっては神聖な場所。見学するだけなら問題ありませんが、火葬場の写真撮影は厳しく禁じられているので注意しましょう。

インドに住むヒンドゥー教徒にとって、バラナシは特別な意味を持ちます。このバラナシの火葬場で焼かれ、そしてガンジス河へその遺灰を流せば、長く苦しい輪廻から脱することができると考えられているんですよ。最後の時をバラナシで迎えようと、死期を悟った人々もこの地へやって来ます。

3. サールナート

出典: adirekjob

ヒンドゥー教の聖地であるバラナシのほど近くには、仏教の聖地であるサールナートがあります。このサールナートは、悟りを得たブッダが初めて説法をした場所。鹿が多くいたことから鹿野苑とも呼ばれ、5人のバラモンに説法をしたと言われています。

観光スポットにもなっているサールナートでは、美しい模様が残るダメーク・ストゥーパが一際目立ちます。さらに、日本人画家が描いたブッダの生涯が見られるムールガンダ・クティ寺院や仏教を保護したアショーカ王の石碑など、見どころが多い場所。これらは3世紀から9世紀に作られ、拡張と破壊の長い歴史が垣間見える、興味深いものではないでしょうか?

サールナートの入口には博物館があり、遺跡跡から発掘されたものが展示してあります。バラナシに訪れたら、ぜひ観光ルートに入れたい場所ですね。

4. ヴィシュワナート寺院

出典: Sanga Park

バラナシにはバラナシヒンドゥー大学があります。この大学はアジア最大規模の面積を誇り、校舎はもちろん図書館、住居、お店まである緑豊かな大学です。この大学の中にあるヴィシュワナート寺院は、バラナシの混沌とした雰囲気に疲れたときにおすすめしたい観光スポット。

このバラナシヒンドゥー大学構内のヴィシュワナート寺院は、バラナシの喧噪から離れられる落ち着いた観光スポット。昔バラナシにあったヴィシュワナート寺院を模して作られたもので、ピンクの外観が特徴です。大理石からなる内装は白く荘厳で、この場所だけ違う空間のよう。そしてこの寺院は国籍や宗教に関わらず、どんな人にでも開放されています。周りにはカフェなどのお店もあるので、観光の合間に一息つくのもいいでしょう。インドの大学を見学できる、貴重な体験にもなりますよ。

◎まとめ

インドのバラナシは、ヒンドゥー教徒にとって神聖な場所。その反面、世界中の観光客が訪れる観光スポットでもあります。聖地と俗の世界が同じ空間にあり、それは生と死が隣り合わせということでもあります。インドへの観光を考えている人であれば、必ず名前があがる町ですよね。ヒンドゥー教徒にとっても、バックパッカーにとっても訪れてみたい地のバラナシ。観光する際には、気を緩めないように、安全に楽しんでくださいね。

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