セナボーの観光スポット4選。ドイツとの国境に近いデンマークの歴史ある街!

画像出典:Guillaume Baviere

セナボーの観光スポット4選。ドイツとの国境に近いデンマークの歴史ある街!

セナボーはデンマークとドイツの国境近く、ユトランド半島とアルス島の間の細長いアルス・スンド海峡の両岸に広がる人口3万人弱の街です。かつて北シュレースヴィヒと呼ばれていた地域にあり、両国間で領有争いが繰り返されてきました。そのため、セナボーには城跡や堡塁跡といった戦跡の観光名所や、馬上槍の腕を競う大会などがあります。ドイツ側の国境の都市フレンスブルクからは直線で20kmほどしか離れていないデンマークの都市セナボーの、観光の見どころをご紹介しましょう。

目次

セナボーの観光スポット4選。ドイツとの国境に近いデンマークの歴史ある街!

1. セナボー城

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アルス・スンド海峡の南の出口に突き出たセナボー城は、この街のシンボル。レンガ造りに赤屋根の美しい宮殿が海に映えます。12世紀にデンマーク王ヴァルデマー1世が城塞として築いたもので、数世紀にわたり争奪戦を繰り返しながら、拡張と改修が繰り返されてきました。

しかし、16世紀末にデンマーク王クリスチャン3世によってルネサンス様式の宮殿に造りかえられます。その後18世紀にバロック調に改められ、以降は住居および政庁として利用されました。1864年の第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争においては兵舎や野戦病棟として使われました。

現在は博物館となっていて、セナボー周辺地域の伝統工芸品や家具、織物などが展示されています。城内には屋敷の建物のほか、要塞の堡塁や最初期の塔跡なども見られます。セナボーの歴史を1千年近くに渡ってたどることのできる観光スポットです。

2. 槍騎兵祭

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槍騎兵祭(デンマーク語で"Ringridning")は、騎士の鍛錬として始まったもの。日本でいうところの流鏑馬や相馬野馬追のようなものといえるでしょう。ユトランド半島南部の各都市で夏に行われる伝統行事で、セナボーのものは最も規模が大きいといわれています。

馬を駆りながら、ひもで吊るされた輪っかを手槍で次々と突き通す競技で、24個クリアすると次のステージへ進めます。輪っかの幅は22mmからスタートしてステージごとに小さくなっていき、最後には6mmになります。

まさに針に糸を通すがごとき神技に、見ているだけでエキサイトしますよ!槍騎兵祭の開催日は街によって異なりますが、セナボーでは毎年7月上旬ごろに行われます。

3. ドゥッブル堡塁

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1864年、シュレースヴィヒ公国とホルシュタイン公国の帰属をめぐって、プロイセン王国とデンマーク王国の間でシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争が勃発しました。その決戦の舞台となったのが、セナボーのすぐ西のドゥッブルでした。ここには当時10か所もの堡塁があり、両国どちらにとっても重要な拠点でした。4時間ほどの激戦の末、デンマーク軍は3千人以上の戦死者を出して敗退、ドゥッブル堡塁もセナボーもプロイセン軍に占領されました。

現在は、なだらかな丘の斜面に堡塁の跡が点在しているほか、記念館が建てられています。また、戦跡とは一見不似合いな19世紀の風車もみどころの1つ。ここからはアルス・スンド海峡とセナボーの街並みが一望できますよ。

4. クリスチャン10世橋

出典: Guillaume Baviere

セナボーに架かるクリスチャン10世橋は、アルス・スンド海峡を歩いて渡れる唯一の橋です。1925年から5年をかけて建設されたこの橋は、当初は人や車だけでなく鉄道も通っていました。今は行き止まり駅のセナボー駅の、ちょうど延長線上になっているのはそのためです。

クリスチャン10世橋はいわゆる可動橋で、大きな船が通るときはハの字型に跳ね上がります。運が良ければ、開閉のようすを目にすることができますよ。

◎まとめ

セナボーは、ドイツ語ではゾンダーブルクといいます。ドイツのフレンスブルクからなら鉄道で2時間半。デンマークの首都コペンハーゲンからは3時間半ですから、ドイツとの結びつきが強いことが分かります。セナボーのほかにも、アルス島にはノールボーやアウグステンボーなど、美しい宮殿のあるお城が点在しています。ユトランド半島南部を旅することがあれば、ぜひセナボーも観光してみてくださいね。

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