万葉集と鋳物の里として知られる高岡市のおすすめ観光スポット9選!

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万葉集と鋳物の里として知られる高岡市のおすすめ観光スポット9選!

富山県第2の都市高岡。加賀藩前田家が築いた高岡城の城下町は、今では鋳物の街として知られています。また北部にある雨晴海岸は、富山湾越しの立山連峰を望む絶景の観光名所です。ほかにも日本三大大仏の1つや県内唯一の国宝など、高岡市には多くの観光スポットがあるんですよ。今回は、そんな高岡市の観光の見どころを9つに絞ってご紹介します。

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万葉集と鋳物の里として知られる高岡市のおすすめ観光スポット9選!

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1. 高岡古城公園

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慶長14年(1609)、加賀百万石の初代藩主前田利長は富山城に隠居していましたが、火事で焼失したため新たな城を築きました。出来上がった城は高岡城と名付けられ、関野と呼ばれていた地名も高岡に改められました。

元和元年(1615)の一国一城令によって、高岡城はわずか6年ほどで取り壊されてしまいましたが、高岡の町はその後も商業都市として発展。城跡は明治に入って公園として整備されました。

今の高岡古城公園は、水堀と緑に囲まれた静かな自然の公園。とくに春の桜は美しく、日本さくら名所100選にも選ばれている観光名所です。春から秋にかけての休日にはお濠を巡る観光遊覧船も出ますよ。

2. 雨晴海岸

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氷見市との境付近に伸びる雨晴海岸は、高岡市内随一の景観観光スポット!天気が良ければ、富山湾の向こうに立山連峰の美しい稜線を望むことができます。

名前の由来は、奥州へ落ちる源義経一行がこの海岸でにわか雨に遮られ、晴れるのを待ったとする伝説から。道の駅雨晴のすぐ向かいには、伝説にちなむ義経岩があります。

また雨晴海岸は、JR氷見線が海沿いを走ることから鉄道ファンの撮影スポットとしても人気!とくに国道のトンネル脇のもみじ姫公園からは、岩の切通しを抜けてカーブしてくる列車をファインダーに収めることができますよ。

3. 高岡大仏

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大仏といえば奈良の東大寺に鎌倉の高徳院。そして高岡には、この2つと並んで日本三大大仏の1つを自認する高岡大仏があります。1221年に二上山麓に建立された木造大仏を江戸時代初期に移転したのが始まりですが、その後焼失と再建を3度繰り返しました。そして三度目の正直でつくられたのが、現在の高岡大仏です。

歌人の与謝野晶子が「鎌倉大仏より一段と美男」と評したこちらの大仏は、高岡の伝統工芸である鋳物の技をもって1933年に開眼。鎌倉と同じく屋外に鎮座しているので、空をバックに端正なお顔立ちがいっそう映えます。

台座の内部には入ることもでき、中央には1900年に焼失した先代大仏の頭部が展示されています。

4. 瑞龍寺

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高岡駅の南方にある瑞龍寺は、富山県で唯一の国宝!加賀藩主前田利長が旧主織田信長を追善して建立したもので、後に利長自身の菩提寺として拡充されました。

加賀百万石前田家の手厚い庇護を受けていた瑞龍寺は、どの建物をとっても規模壮大。1997年に国宝に指定された仏殿・法堂・山門をはじめ、広大な敷地には総門・禅堂・大庫裏・大茶堂・回廊など、荘厳な建物が並んでいます。

近い将来、七間浄頭(トイレ)や浴室など七堂伽藍と呼ばれる禅宗寺院の主要建物を完全復元する計画もあるとか。これから注目が高まっていく可能性大の観光スポットといえるでしょう。

5. 山町筋

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山町筋は、旧北陸道沿いに残る商人町の観光スポット。高岡御車山祭の山車を保有する10の町場の総称です。とくに小馬出町から御馬出町にかけての通りには、土蔵造りの重厚な商家の建物が建ち並んでいます。

小馬出町には旧室崎家住宅の「土蔵造りのまち資料館」があり、山町筋の商家の暮らしを追体験することができますよ。また、守山町に平成27年にオープンした「高岡御車山会館」では、御車山祭の山車を常時展示。さらに高岡銅器や高岡漆器といった伝統工芸に関する紹介も充実しています。

6. 金屋町

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商人町の山町筋に対して、金屋町は高岡銅器の職人町です。いわゆる鋳物師は火を扱う職業のため、高岡の旧市街から川一つ挟んだ向こう側にあります。

金屋町は別名「千本格子の家並み」と呼ばれる格子造りの家々と、石畳の調和が美しい観光名所。よく見ると石畳には、鋳物の街らしく銅片が埋め込まれているんですよ。

通りの中ほどには高岡市鋳物資料館があり、高岡鋳物の発展の歴史について学ぶことができます。金屋町には今も鋳物工房や販売店が点在しているので、高岡観光のお土産を購入したり、思い出に鋳物細工の体験をしてみてはいかがでしょう。

7. 万葉歴史館

日本最古の和歌集『万葉集』を編纂したとされる大伴家持は、越中守として現在の高岡市伏木に5年間赴任し、223首もの歌を詠みました。

そのため高岡市には、家持の業績にちなんだ観光スポット「万葉歴史館」があります。館内には当時の越中のようすを解説するパネルのほか、万葉集研究の歩みや平安時代の出土品などが展示されています。

さらには万葉集に登場する花木を植栽した「四季の庭」も観光の見どころ。季節ごとに分けられた4つの庭を歩けば、高岡観光の思い出を歌にひとつ詠んでみたくなるかもしれませんよ。

8. 二上山公園

標高274mの二上山は、高岡市の最高峰。全長約8kmの二上山万葉ラインを走れば山頂はもちろんのこと、途中途中で富山湾や富山平野、そして天気が良ければ立山連峰の景色を楽しむことができます。

ほかにも、インドのネルー首相から贈られた仏舎利を収めた仏舎利塔や、全国有数規模の梵鐘「平和の鐘」、桜の名所として知られる守山城跡といった観光スポットがあります。ハイキングコースとしても人気の、高岡市の自然豊かな観光地です。

9. 伏木

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高岡市の北部、小矢部川河口の港町伏木は、平安時代に越中国府が置かれた歴史ある地域。国府跡に建つ勝興寺は、大伴家持が万葉集所収の歌と数多く詠んだ歌枕の地です。江戸時代以降は北前船の寄港地として栄え、海沿いの町割りには当時の雰囲気が残っています。

現在も、富山湾沿いの伏木富山港区の一画を成す重要な港。ふ頭からは天候が良ければ立山連峰が見えるほか、さらに運に恵まれていれば富山湾名物「けあらし」や、接岸する大型豪華客船に出会うこともありますよ。

◎まとめ

北陸新幹線の開通により、首都圏からのアクセスがぐっと容易になた高岡。世界遺産の五箇山・白川郷をはじめ、金沢や能登半島にも足を延ばせるのが観光の魅力です。富山県の観光というと東部の黒部地方が有名ですが、ぜひ西部高岡市周辺にも足を延ばしてみてください。

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