松江観光のおすすめ9選!文化と歴史薫る水の都で優雅なひとときを

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松江観光のおすすめ9選!文化と歴史薫る水の都で優雅なひとときを

山陰最大の都市松江。出雲大社や大山といった観光地にも近く、郊外には『枕草子』にも登場する名湯玉造温泉もあります。「水の都」とも称される美しい古都には、国宝のお城や風情ある堀川めぐり、大名が愛した和菓子など、観光の魅力がいっぱい!日本海や宍道湖の食材にも恵まれた松江の、おすすめの観光ポイントを9つに分けてご紹介しましょう。

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松江観光のおすすめ9選!文化と歴史薫る水の都で優雅なひとときを

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1. 松江城

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2015年に天守が国宝に指定された松江城は、名実ともに松江のシンボル。関ヶ原の戦いの功績により出雲一国を領した堀尾氏が築いたもので、その後は松江藩松平家代々の居城となりました。

松江城天守の特徴は、美しいだけでなく戦いを想定した実用性も兼ね備えていること。建物に入ってすぐのところには井戸があり、天守そのものに立て籠もって戦闘ができるようになっています。

打ってかわって最上階には高欄が巡っていて、さすがに優雅な雰囲気。お殿様気分で、松江の市街や宍道湖の風景を一望することができますよ。天守のほかにも、高々と積み上げられた石垣に木造で本格復元された櫓や門など、広い城内には観光の見どころがいっぱいです。

2. 堀川遊覧船

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松江城のお濠と宍道湖、そしてそこから流れ出る大橋川に囲まれた松江の街は、「水の都」とも呼ばれています。船から松江の街並みを楽しむ堀川めぐりの遊覧船は、松江観光の定番中の定番!およそ4km弱の堀川を、約50分かけて回ります。

春には桜、夏は緑、秋には紅葉、冬は雪。寒い時期にはこたつ船が出るので、通年で季節折々の松江の景色が味わえますよ。船頭さんの軽快な観光ガイドも、ひとときの船旅をいっそう引き立ててくれます。

ただし、16ある橋を通り抜けるときだけはご注意を。なかには船の屋根を下げないとくぐれない橋もあるので、ちょっとした冒険の気分になりますよ。

3. 塩見縄手

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塩見縄手は、松江城の北の堀端に延びる500mほどの通りです。ここは江戸時代の武家屋敷街で、片手に松並木、もう片方に下見板張りの漆喰塀が続き、とっても風情のある観光名所となっています。

通り沿いには見どころが多く、また堀川遊覧船乗り場や地ビール館などにも近いので、松江観光の拠点の1つといえる場所ですよ。以下、塩見縄手の観光スポットを簡単に取り上げます。

◆小泉八雲旧居

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『怪談』で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1890年に英語教師として松江に赴任しました。翌年、小泉セツと結婚し、新婚生活を送ったのがこの旧居です。

実際に住んでいたのは半年足らずでしたが、八雲の邸宅のなかで唯一当時のままで残っていることなどから、貴重な建物として国の史跡に指定されています。

◆小泉八雲記念館

小泉八雲旧居の隣に昭和9年に創設されたのが、小泉八雲記念館です。原稿や愛用品など、八雲夫妻にまつわる1千点以上の資料が収蔵されています。2016年には、八雲生誕120周年を記念して展示がリニューアルされました。

なお小泉八雲記念館を訪れる場合は、旧居と松江城天守とセットになった観光共通券がお得ですよ。

◆田部美術館

同じく八雲旧居の隣にある田部(たなべ)美術館では、出雲の山林大地主で実業家・政治家でもあった23代目田部長右衛門のコレクションを展示しています。

そんな田部家伝来の美術品の数々は、文化都市松江を訪れるなら一見の価値あり。茶道具を中心に、出雲地方の美術工芸の優品を数多く目にすることができます。

4. 島根県立美術館

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1999年に開館した島根県立美術館は、山陰地方で最大規模を誇ります。印象派はモネやシスレー、クールベなど、日本画は伊藤若冲や池大雅、河合玉堂ら、洋画は岸田劉生に青木繁、さらには広重や北斎の版画など、数々の大家の作品が収蔵されています。

島根県立美術館のもう1つの見どころは夕日!宍道湖に面してガラス張りとなっているロビーやテラスからは、湖面を赤々と照らして沈む太陽の雄大な景色を眺めることができますよ。松江へ観光に訪れたら、「日本の夕陽百選」にも選ばれた絶景をぜひ楽しんでください。

5. 宍道湖七珍

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松江の前に広がる宍道湖には、「宍道湖七珍」と呼ばれる特産物があります。スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、シジミの7種類。とくに宍道湖のシジミは全国的に有名ですね。

松江大橋の北の東本町と、松江新大橋の南の伊勢宮町が松江の飲食街。近年は山陰というとノドグロばかりが注目されがちですが、松江観光に来たらぜひ宍道湖七珍の料理をお試しあれ!とくに、アサリならぬシジミの酒蒸しは、宍道湖産ならではのうま味とコクがあっておすすめですよ。

6. 不昧公三大銘菓

松江藩7代藩主松平治郷は、不昧(ふまい)の号で知られる江戸時代を代表する大名茶人。せっかく立て直した藩財政を再び傾けてしまうほど茶道具の蒐集に没入した半面、現在に続く文化都市松江の基礎を築いた人物でした。

そのため松江では、茶道に欠かせない和菓子も発達。とくに、治郷が直々に名付けた「山川」「若草」「菜種の里」は、不昧公三大銘菓として松江の名物となっています。山川と若草は一度製法が失われてしまったものの、それぞれ後に風流堂と彩雲堂が復刻させました。残る菜種の里は、三英堂にのみ伝承されています。

今では多くの和菓子屋さんが、独自の味で販売しています。松江の観光土産に、不昧公好みの和菓子はイチオシです。

7. カラコロ工房

カラコロ工房は、2000年に開館した新しい観光スポット。旧日本銀行松江支店の建物を利用した施設で、館内にはアクセサリーや小物の工房および販売店がいろいろ入っています。松江銘菓の手作り体験コーナーもあって人気ですよ。

また、石造の重厚な建物の地下にはかつての大金庫があり、映画やドラマに出てくるような分厚い鉄の扉が出迎えてくれます。カフェやベーカリーもあり、中庭のオープンスペースで休憩も可能。堀川遊覧船のカラコロ広場発着場も近いので、松江観光の立ち寄りスポットとして活用してください。

8. 城山稲荷神社

松江城内の北のはずれの丘の上に、赤い鳥居が目印の城山稲荷神社があります。松江藩松平家初代の松平直政が勧請したもので、通勤の際に小泉八雲もしばしば立ち寄ったそうです。

城山稲荷が普通の稲荷神社と異なるのは、こぢんまりとした境内に並べられた無数の狐の像!大きなものから小さなものまで、1千体を超える石造のお狐さまが置かれています。

眺めているだけで可愛らしいですが、数ある狐の石像のなかに1つだけ玉を持ったものがいます。これを見つけると願いが叶うとか。松江城を観光したら、ちょっと足を延ばして幸せ探しに興じてみてください。

9. 八重垣神社

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最後は松江市街から少し離れているものの、手軽に行ける縁結びの観光スポット八重垣神社をご紹介しましょう。ここはヤマタノオロチを退治した素戔嗚尊(スサノオノミコト)が、櫛稲田姫(クシナダヒメ)と夫婦となって住んだとされる場所。

櫛稲田姫が八岐大蛇から身を隠している間、鏡として使っていたとされる「鏡の池」では、2人にあやかった良縁占いが人気です。神社で販売されている半紙に硬貨を乗せて水面に浮かべると、お告げの文言が現れますよ!また、紙が遠くへ流れれば遠方の人と縁があり、早く沈めば縁期が近いともいわれています。

縁結びといえば出雲大社が有名ですが、松江から日帰りで行くなら八重垣神社がおすすめです。

◎まとめ

飛行機を利用して松江観光に行く場合、出雲空港か米子空港が最寄りとなります。ただし、前者の国内線はJALのみ、後者はANAのみ就航しています。両空港から松江までは、シャトルバスが出ているので容易にアクセス可能です。

松江城の国宝指定を受けて、ますます盛り上がりを見せる観光都市松江。市街地のなかに松江しんじ湖温泉もあるので、ゆっくり滞在して、神の集まる国出雲を楽しんでください。

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