山陰の名湯城崎温泉!柳並木の情緒あふれる温泉街と観光スポットをご紹介

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山陰の名湯城崎温泉!柳並木の情緒あふれる温泉街と観光スポットをご紹介

およそ1300年もの歴史をもつ山陰の古湯城崎温泉。とくに明治以降は、『城の崎にて』を著した志賀直哉をはじめ、多くの文人墨客に愛されてきました。古くから外湯めぐりが名物で、今なお旅館の内湯には大きさに制限が設けられているほどです。柳のゆれる昭和レトロな温泉街は、若者や外国人にも人気!昼も夜もあ浴衣に下駄で川筋を歩く観光客の姿が絶えません。それでは、古き佳き城崎温泉の観光スポットをご紹介します。

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山陰の名湯城崎温泉!柳並木の情緒あふれる温泉街と観光スポットをご紹介

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1. 外湯めぐり

城崎ならではの温泉の楽しみ方といえば外湯めぐり!JR城崎温泉駅前から城崎ロープウェイ乗り場の向かい付近まで、徒歩圏内に7つの外湯が点在しています。各外湯の窓口で販売されている1日券なら、7か所すべてに入り放題です。

それぞれに雰囲気や由緒に違いがあるので、7つの外湯について簡単に説明しましょう。ちなみに、当日最初のお客さんには「一番札」が配られるので、観光旅行の良い思い出になりますよ。

◆一の湯

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外湯7か所の総代のような存在で、名前の由来は江戸時代の漢方医香川修徳が城崎の湯を「海内一(日本一)」と賞讃したことから。

朝7時から営業していて、大きな湯屋には家族風呂もあります。

◆御所の湯

名前の通り御殿のような立派な建物が目を引く「御所の湯」。なんと文永四年(1267)に後堀河天皇の姉の安嘉門院が入った記録があるという、由緒ある外湯です。

一番の特徴は温泉のミストサウナがあること!天井も高く設備も新しいことから人気の外湯で、週末には行列ができることもあるほどです。

◆まんだら湯

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養老元年(717)に、道智上人の曼陀羅一千日祈願によってお湯が湧き出たとされるのが名前の由来。すなわち、城崎温泉はじまりの湯ということになります。

大通りから少し奥まったところにあるので、観光客も比較的少なく、静かにゆったり浸かれますよ。午後3時オープンなので、一番札をゲットしたい人には狙い目です。

◆地蔵湯

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もともと村人の里湯として開かれ、今でも城崎の住民が日ごろ利用しているお風呂です。

地元の人たちとの触れ合いが好きな人におすすめですよ。旅館が集まっているエリアの真ん中にあるので、アクセスしやすい外湯といえます。

◆鴻の湯

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7つの外湯のなかで、最も温泉街から遠いところにある「鴻の湯」。ここでは、山と緑に囲まれた静かな露天風呂が人気です。

また、近くには温泉たまごを自分で作れる湯壺もありますよ。

◆柳湯

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一の湯の近くにある柳湯は、子授けの湯として親しまれています。

ただし、他の外湯より熱くて浴槽が深いので、小さな子供にはちょっと難易度が高いかも。あくまで、これから子供を授かろうという人におすすめです。

◆さとの湯

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最後の「さとの湯」は、城崎温泉駅前にあるカジュアルな浴場。一番の特徴は、7湯のなかで唯一眺望が開けていること。3階の露天風呂からは、まもなく日本海にそそぐ円山川の景色が広がります。

また無料の足湯もあるので、列車を待つ間に最後のお湯を楽しむことができますよ。

2. 温泉街

城崎温泉観光を満喫するには、宿に閉じこもっていてはいけません!浴衣に下駄で温泉街に繰り出しましょう。城崎温泉のほとんどの旅館では、ちゃんと外歩き用の浴衣を用意しています。慣れない服装で着崩れてしまわないか不安という人も大丈夫。城崎温泉街にはあちこちに「ゆかたご意見番」の看板を提げたお店があり、いつでも直してもらえますよ。

風情ある城崎の温泉街で、もう1つ忘れてはいけないのが遊技場です。夏祭りの屋台でお馴染みの射的や、ピンボールのようなスマートボールなど、昭和レトロなゲームがいっぱい!普段は携帯型ゲームにかじりついている子供たちさえ、温泉街のアナログな雰囲気に吸い込まれて大はしゃぎですよ。

3. 城崎ロープウェイ

出典: Kinosaki Ropeway

城崎温泉街の西にある大師山へと登る城崎ロープウェイ。山頂からは温泉街と円山川、そして日本海の絶景が楽しめます。かわらけ投げも名物なので、城崎観光のついでに厄とストレスも払っちゃいましょう!

城崎ロープウェイには中間駅があり、ここから行ける温泉寺と城崎美術館もおすすめの観光スポット。温泉寺は城崎温泉を開湯した道智上人が開いたもので、本堂は但馬地域で最古の木造建築物とされているんですよ。城崎美術館には温泉寺に伝わる貴重な品々や、円山川周辺からの出土品などが展示されています。

4. 玄武洞

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城崎温泉と豊岡市街の中間にある玄武洞は、国の天然記念物に指定されている観光名所。理科の授業で習う火山岩の一種「玄武岩」といえば、聞き覚えのある人は多いでしょう。その名前の由来がこの玄武洞なんです。

いわゆる柱状節理と呼ばれる柱状の岩が無数に並ぶ洞窟は、下から見上げるとものすごい迫力!周辺は玄武洞公園として整備されていて、レストハウスや博物館、お土産処もありますよ。城崎温泉駅からは、タクシーかレンタルサイクルで簡単にアクセスできます。

5. 城崎マリンワールド

家族連れやカップルなどに人気の観光スポットが、城崎マリンワールドです。イルカ、トド、アシカのショーや、可愛らしいペンギンのお散歩などが見られますよ。

また、魚たちの行動をさまざまな角度から観察できるフィッシュダンスもおすすめ。変わったところでは、アジ釣り体験ができるフィッシングアトラクションもあります。釣ったアジは天ぷらにしてもらって、食べることができます。金魚すくいのように釣り糸が切れたら終了なので、ゲーム感覚で楽しめるでしょう。

ちなみに、城崎と付くものの温泉街からはやや離れているので注意してください。城崎温泉駅からはバスで10分くらいのところにあります。

6. 城崎町文芸館

『城の崎にて』の志賀直哉をはじめ、司馬遼太郎や島崎藤村、有島武郎、徳富蘇峰・蘆花兄弟、与謝野晶子・鉄幹夫妻などなど、数多くの文人墨客が城崎温泉を訪れ、この地に魅了されました。

こうした城崎ゆかりの文学者たちの作品や資料などを展示している観光スポットが、城崎町文芸館です。ここで城崎と文学のつながりについて深く学べば、城崎温泉の風情がよりゆかしく感じられることでしょう。

近年では、現代の作家を紹介する企画展もさかん。最近読んだあの作家と城崎との、意外なつながりを知ることができるかもしれませんよ。

7. 城崎泉隊オンセンジャー

日本各地でご当地ヒーローがブームですが、城崎温泉にも平和と伝統を守り続けるために戦い続ける「城崎泉隊オンセンジャー」がいます。

「ソトユレッド」「ユカタブルー」「ムギワライエロー」の3人のメンバーは、世界征服をたくらむ悪の組織ヘダラークから、城崎の温泉資源を守るのが使命!城崎のお祭りイベントや四所神社の境内などで、キガワール将軍や風呂桶怪人スカーンらと熱いバトルを繰り広げます。

観戦は無料ですが不定期なので、事前に公式HPや城崎温泉のサイトで確認しましょう。

8. 城崎麦わら細工伝承館

オンセンジャーイエローの名前にもなっている麦わら細工は、城崎の伝統工芸。今日まで伝わる麦わら工芸としては、最古のものとされています。

観光スポットの城崎麦わら細工伝承館では、明治から昭和初期、そして現代の職人の作品を数多く展示。古い漆喰の土蔵を改装した建物も清々しく、城崎の温泉街散歩の途中で立ち寄るのにはうってつけですよ。

前出の城崎町文芸館では、麦わら細工の体験コーナーもあります。所要時間は20~30分程度なので、気軽に参加してみてください。

◎まとめ

城崎温泉は、特急「こうのとり」を利用すれば大阪から2時間45分でアクセスできます。途中、尼崎や三田、福知山のほか、天空の城として近年有名な竹田城址の隣の和田山駅にも停車するので、観光しながら城崎温泉まで行くことができます。

戦前の文豪よろしく2泊・3泊と長居したくなる城崎温泉。ぜひお湯と風情を楽しみに、城崎温泉へ観光に来てみてください。

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