東京のオアシス「奥多摩」でチェックしておきたい観光スポット50選

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東京のオアシス「奥多摩」でチェックしておきたい観光スポット50選

東京都の西部に広がる多摩川の源流域、奥多摩。「ホリデー快速おくたま」を利用すれば、都心から乗り換えなしで直行できます。電車とバスを乗り継いで日帰り観光もラクラク!都内にいながら大自然を満喫できる観光エリアなのです。今回は、そんな魅力あふれる奥多摩の観光スポットを50ヶ所厳選してご紹介していきます。

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東京のオアシス「奥多摩」でチェックしておきたい観光スポット50選

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1.武蔵御嶽神社

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奥多摩エリアでもっとも歴史を感じられる観光地といえば武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)。標高929mの御岳山山頂に鎮座し、古くから多摩地域の人々の篤い信仰を集めてきました。今もなお「御岳講(みたけこう)」と呼ばれる参拝が盛んで、険しい山上に多くの宿坊が建ち並んでいるのが特徴です。

もちろん一般の観光客でも宿泊は可能。どの宿坊も自慢の料理を競い合っているので、どこを訪ねようか選んでいるだけでも楽しくなりますよ。御嶽神社自体も盗難除けのご利益があると観光客に人気。また、「おいぬ様」を祀っていることから愛犬家の観光客の人たちの姿も多く見かけます。

2.澤乃井

多摩地域を代表する地酒「澤乃井」。その醸造元である小澤酒造とその周辺は、奥多摩観光の大人気スポットです。多摩川沿いの涼やかなオープンスペースでは、蔵元直卸のお酒をちびり。おつまみも販売されているので、家や都会で飲むのとは違った日本酒の味を楽しめますよ。

事前に申し込めば酒蔵の見学も可能。利き酒処も完備されているので、日本酒好きにはたまらないですね。JR青梅線沢井駅の目の前に立地していて観光にも便利。観光客用の駐車場もしっかり用意されているので、奥多摩ドライブの前後に立ち寄ることもできます。

お昼時に訪れるなら、併設レストランの豆腐料理がオススメ!
造り酒屋自慢の仕込み水で毎日手作りされるお豆腐は絶品ですよ。

3.奥多摩湖(小河内ダム)

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小河内(おごうち)ダムによって堰き止められたこの人造湖は、今なお日本最大級の水がめとして首都圏のライフラインを担っています。ダムサイト南詰のダム広場から眺めれば、いかに巨大な建造物であるかが一目瞭然に分かるでしょう。

奥多摩湖観光でオススメなのが、広場の脇からスタートする「奥多摩湖いこいの路」。自動車用の道路がまったくない奥多摩湖の南東縁に、約12㎞にわたって歩行者専用の遊歩道が続きます。自転車の乗り入れも不可なので、奥多摩湖岸をゆっくり散策することができますよ。ダム湖越しに奥多摩の山々を望めば、都内にいるとは思えない閑寂な気分に浸れるはず。

4.麦山浮橋

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麦山浮橋は別名「ドラム缶橋」とも呼ばれ、波風や歩調次第でゆらゆらと揺らめきます。手すりの先はすぐ奥多摩湖の湖面というシチュエーションに、吊り橋などとはまた違ったエキサイト感が湧いてきますよ。

最寄りのバス停から徒歩1分。駐車場も完備されているので、奥多摩観光に来たなら立ち寄らない手はありませんね。ただし、夏場などに水位が著しく下がると通行止めとなることも。暑くなる時期には、前もって観光情報をチェックされることをおすすめします。

5.留浦の浮橋

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奥多摩湖を歩いて横断できるもう1つの浮橋が、こちらの「留浦(とずら)の浮橋」。麦山浮橋とまったく同タイプのドラム缶橋ですが、奥多摩湖の最上流にあるので幅広の河を渡っているかのようです。周囲の風景も山里の集落と言った感じなので、むしろ四万十川の沈下橋のような趣すら感じられます。

青梅街道側から渡った先には車道はなく、奥多摩湖畔にちょっとした芝生の広場があるのみ。ここで誰にも邪魔されることなく、のどかな景色を眺めながらただ時が過ぎるのを楽しんでみてはいかがでしょうか?なお、こちらも水位が低下すると通行止めとなるので観光の際はご留意くださいね。

6.奥多摩周遊道路

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奥多摩周遊道路は、奥多摩湖西端近くの三頭橋(みとうばし)からスタートし、月夜見山を越えて檜原村の九頭竜橋まで続くおよそ20kmの観光コース。途中の風張峠は東京都内の自動車道としてはもっとも標高の高いところに位置し、「東京都で一番高い道路」の標識が建っています。

途中には湧き水や見晴らしの良い展望台もいくつかあり、天気が良ければ富士山や東京スカイツリーが見えることも。ただし、夜間は通行止めとなるのでナイトドライブを検討されている方は注意してください。

7.小河内神社

1957年の小河内ダムの建設によって、旧小河内村はダムの底に沈んでしまいました。その際、村内にあった九社十一祭神を合祀して造営されたのが、この小河内神社です現在では奥多摩湖の、ひいては首都圏の水がめの守護神として崇拝されています。

主祭神たり得る神々が11柱も集まっているだけあって、パワーがみなぎっていますよ!奥多摩湖の中に半島のように突き出た岬の頂上という立地からも、パワースポットとしての支持が高い神社なのです。途中にはやや険しい階段があるので、お参りの際は歩きやすい靴を用意しましょうね。

8.青目立不動尊

青目立不動尊(あおめだちふどうそん)は、奥多摩湖と小河内ダムを正面から眺められる絶景スポット。奥多摩の山々に囲まれ満々と水をたたえた青い湖面を、最も良い角度から俯瞰することができます。かつては旧青梅街道沿いにあったため、「奥多摩むかしみち」を歩いてやってくる観光客も多いのだとか。

青目立不動尊までやってきたら、ぜひ立ち寄りたいのが「青目立不動尊休み処」。お不動様を祀った江戸時代の古民家を改装した観光施設で、奥多摩湖の景色を眺めながら休憩やお食事が楽しめます。地元スタッフ手作りの「ゆでまんじゅう」はとくにおすすめ。お土産としても人気です。

9.鶴の湯温泉

奥多摩湖は人造湖ですが、湖畔には歴史ある「鶴の湯温泉」があります。鶴が傷を負った体を癒していたことからその名が付いたといわれているこの温泉。かすかに硫黄の香り漂うお湯は古来諸病に効くとされ、さらにお肌をスベスベに保つ美人の湯なのだとか。

かつて旧青梅街道沿いに栄えていた温泉街は湖底に沈んでしまいましたが、源泉は健在ですよ!3種のお湯をポンプで汲み上げ、観光客向けに公開もされている「源泉地」から各旅館へと輸送されているのです。旅館は奥多摩湖畔に広く点在しているので、観光に来たらぜひ立ち寄ってみたいですね。

10.奥多摩フィールド(旧小河内小・中学校多目的運動広場)

惜しまれつつも2004年に廃校となった小河内小学校と小河内中学校。その後は廃墟マニアが訪れるだけの場所となっていましたが、近年「奥多摩フィールド」として新たな人生をスタートさせました。

民間会社が運営するレンタル施設で、教室単位ではなく校舎から校庭まで丸ごと借りられるのが魅力!映画やドラマのロケ地としてだけでなく、ワークショップや研修の会場としても広く利用されています。

レンタルには事前予約が必要で、一般観光客は残念ながら入ることができません。ですが、奥多摩の廃校舎がこうして立派に活用されていると知っていれば、近くを通りがかるだけでも話のタネになりそうですね。

11.奥多摩水と緑のふれあい館

奥多摩湖のダムサイトに建つ「奥多摩水と緑のふれあい館」は、東京都水道局が運営する体験観光施設!ジオラマとガラススクリーンでダムの仕組みについて学べるほか、奥多摩の民俗にまつわる豊富な資料を展示。館内をそぞろ歩いているだけで、奥多摩の歴史について知ることができますよ。

さらには、自然界の水の旅をボールを使ってわかりやすく解説してくれる「ボールシアター」や、マスコットキャラクター「くりん」ちゃんとさまざまなクイズに答えるコーナーも!小さなお子様と一緒に訪れても楽しめる観光施設ですよ。

お食事処では、近年はやりの小河内「ダムカレー」を提供!名物のドラム缶橋を模した野菜のアクセントが目にも面白い一品!奥多摩観光に来たら、ぜひ試してくださいね。

12.奥多摩の自然アクティビティ

◆キャニオニング

「キャニオニング」とは、渓流を自分の身体ひとつで下っていくウォーターアクティビティのこと。時には胸まで水に浸かりながら、そして時にはザイルロープを渡して滑空しながら、水しぶきを全身に浴びて渓谷を攻略していくのが魅力です。とくに、岩場の小さな滝を天然のウォータースライダー代わりに滑り降りるのは最高ですよ。

奥多摩エリアでは、3か所でこのキャニオニングを体験することが可能。それぞれ、初心者向けの半日コースから本格的な1日コースまで多彩なプランとコースを用意!季節や水量によっても難易度が変わるので、何度訪れても飽きませんよ。バーベキューとセットになったプランもあるので、家族連れやカップルで一日中楽しむことができますね。

◆カヌー、カヤック、ラフティング

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渓流のアクティビティといえば、カヌー系を真っ先に思い浮かべる人も多いのでは。一般的にオープンデッキのものをカヌー、クローズデッキのものがカヤック、そしてゴムボートで川を下るのがラフティングと呼ばれます。

奥多摩では、御岳山麓の御岳渓谷付近から澤乃井周辺の間の区間か盛んな地域。一帯に点在するスクールでは初心者から中上級者向けまでさまざまな講習コースがあるので、あなたの気に入ったプランが必ず見つかるはず。ラフティングなら大人数で参加できるのも魅力です。

道具は一式レンタルできるので、観光がてら気軽に参加できますね。ただし、高確率で全身が濡れてしまうので、着替えは必携ですよ!

◆御岳ボルダー

近年男女を問わず人気を呼んでいるボルダリングは、ロープなどを一切使わないフリーのクライミング。屋内の専用施設で練習するのが一般的ですが、いつかは本物の岩を登ってみたいもの。

そんなクライマーたちの聖地ともいえるのが、この奥多摩の「御岳ボルダー」です。御岳渓谷から澤乃井付近までの渓谷沿いにある岩場に、70もの「課題」コースが設定されています。

その中には「忍者返しの岩」をはじめ、「命ください岩」や「デッドエンド」など名前を聞いただけで身が縮んでしまいそうなものも!これらの岩場や、チャレンジしているクライマーたちを眺めているだけでも、奥多摩へ観光に来た気分が味わえますよ。

◆水根沢沢登り

渓流を身一つで下っていくのはキャニオニングですが、逆に上るのは…そのまんま沢登り!小河内ダムサイトのすぐ脇を流れる水根沢は、沢登りファンには有名なスポットなんです。

集落と林道の先には「入渓地点」があり、そこから先は自分の体だけが頼りの道なきゾーン!切り立った崖に挟まれたゴルジュという地形が点在し、沢登り好きにはたまらないのだとか。両手両足を突っ張ってクリアした先には、普通の観光では目にすることのできない滝やへつりが続いています。

そこまでは無理!という人でも、「入渓地点」からちょっと先まで歩けば、最初の滝を眺めることができます。大きくはありませんが、半円形の滝つぼがきれいですので、奥多摩観光の際にちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょう。

13.渓谷を渡る吊り橋

◆氷川小橋

JR奥多摩駅からもっとも近いところにある吊り橋「氷川小橋」。奥氷川神社のすぐ麓、日原川と多摩川の合流地点にあります。高さはそれほどありませんが、奥多摩町の市街地のすぐ近くにありながら、喧騒からは一切解放された景観観光スポットなのです。

氷川小橋から日原川の上流方面へ目をやると、国道411号線の氷川大橋を下から眺められます。こちらはもちろんコンクリート橋ですが、日本百名橋にも数えられているアーチ橋。橋から橋を眺めるという観光ができるのも魅力です。

◆登計橋

氷川小橋から歩いて3分ほどのところにある登計橋(とけはし)は、多摩川に架かる小さな吊橋。周囲に道路も建物もないので、気軽に深山幽谷の雰囲気を味わうことができます。川の水量は日によって異なりますが、下を覗き込めば高い確率でエメラルドグリーンの水面を望むことができますよ。

JR奥多摩駅から歩いても10分程度という距離にありながら、人々の暮らしからは隔絶された世界!ここを起点に「奥多摩むかし道」を歩いたり愛宕山に登ったりすることもできるので観光にもとっても便利です。水位がそこまで高くなければ、橋の脇の階段を降りて河原まで行くこともできちゃいます。

◆しだくら橋

最後にご紹介するのは「しだくら橋」。他の2本とは少し離れていて、小河内ダム寄りの惣岳渓谷に架かっています。「奥多摩むかし道」の中途にあり、ハイキングの一端として渡る観光客も少なくありません。

3本のなかでは川面からの高さが最もあり、下を見るのは怖さ半分、景色見たさ半分といったところ。さらにスリルを盛り上げてくれるのが、「3人以上で渡らないで下さい」の立て看板!奥多摩町内最長でもあるので、橋の中央まで進めば、吊り橋ならではの縦揺れが観光客を出迎えてくれますよ。

橋のたもとには川岸へ下る坂道があり、その先には小さな滝のある沢が。ハイキングやドライブ観光の途中にちょっとした涼を求めて立ち寄るのに、うってつけのスポットといえるでしょう。

14.玉堂美術館

横山大観と並び称される、日本画の巨匠川合玉堂(かわいぎょくどう)の作品を専門とする玉堂美術館。玉堂自身、晩年の10数年をこの奥多摩の地で過ごしました。館内では、スケッチから掛け軸まで玉堂の手になるものを余すことなく展示。季節ごとに入れ替えがあるので、いつ観光に訪れても楽しめます。

玉堂のアトリエを復元した部屋や京都の龍安寺のような枯山水庭園も観光の見どころ!玉堂の愛好家でなくても、ゆっくり自然と芸術を楽しめる空間となっています。

15.御岳美術館

御岳渓谷遊歩道に面したこちらの美術館は、平成5年に「たましん歴史・美術館」の分館として開館しました。近代日本美術を主体として、館内は3つの展示室に分かれています。

第1展示室は、荻原守衛の代表作『女』や高村光太郎の『手』など彫刻の優品がメイン。第2展示室では、岸田劉生や浅井忠ら近代日本を代表する洋画家の作品を陳列しています。第3展示室には奥多摩ゆかりの芸術家の作品をテーマや季節ごとに入れ替えて展示するなど、いつ訪れても新しい芸術を鑑賞できます。

また、美術館の建物は、歌人若山牧水の長男旅人氏の設計!多摩川の瀬音を聞きながら、美術館の外でも奥多摩を満喫することができるんです。

16.澤乃井櫛かんざし美術館

澤乃井の対岸に位置する「澤乃井櫛かんざし美術館」は、その名の通り髪飾りのコレクションを中心とした美術館。櫛やかんざしだけでなく、女性の身だしなみに関する実に4,000点もの所蔵品が魅力です。

蒔絵や螺鈿、あるいは水晶や鼈甲など豪華な装飾が施された髪飾りの数々を眺めていると、女性ならずともその美しさに思わずため息が出ることでしょう。多摩川の渓谷を見下ろす館内には休憩室も完備。お土産処も充実しています。

17.吉川英治記念館

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『宮本武蔵』や『私本太平記』などの作品で知られる大衆作家吉川英治。彼もまた、奥多摩の入り口である青梅市柚木町に居を構え、10年近くを過ごしました。英治の業績を讃え、その旧邸敷地内に昭和52年に建設されたのが、この吉川英治記念館です。

かつての養蚕農家の屋敷を転用した旧吉川邸が保存され、母屋や離れ、長屋門などがそのままの雰囲気で残されています。母屋には普段立ち入ることはできませんが、毎年9月7日の「英治忌」には一般に公開されます。

併設の展示室では、膨大な英治に関する資料の中から、随時数百点を陳列。英治ファンや歴史文学好きならぜひ奥多摩観光とあわせて訪れたいミュージアムですね!

18.せせらぎの里美術館

「せせらぎの里美術館」はその名の通り、御岳渓谷の河岸に建つ美術館です。館内には、奥多摩や多摩地区を拠点とする現代芸術家たちの作品を随時入れ替えで展示。奥多摩で生きた芸術を鑑賞できる観光スポットとなっています。

もう一つの見どころである建物は、江戸末期に建てられた奥多摩の古民家を一部移築したもの。囲炉裏や渓谷の岩塊を館内に配するなど、新旧取り入れた面白い美術館です。同じ遊歩道の並びに御岳竹美術館もあるので、奥多摩の渓谷歩きと併せて美術館巡りを楽しむというのもおすすめです。

19.奥多摩フィッシングセンター

多摩川の源流域である奥多摩は、渓流釣りのポイントとしても人気!ですが、本格的なフィッシングはちょっと…という方向けに、奥多摩には観光用の釣り堀もたくさんあるんですよ。ここからは、観光客におすすめの釣り施設を4か所厳選してご紹介します!

まずはじめは、御岳美術館の対岸にある「奥多摩フィッシングセンター」をご案内。奥多摩漁業協同組合が運営するこちらの釣り堀は、その規模とシチュエーションが魅力!多摩川の側流をせき止めて作られているので、実際の河原で釣りをしているのとなんら変わりません。

側面流もまたいくつものゾーンに仕切られ、それぞれにニジマスなどが適宜放流されているので、初心者や小さなお子様でも釣果が期待できます。バーベキューセットもあるので、釣りあげた川魚をその場で焼いて味わうことも可能ですよ。

20.御岳やまめの牧場

奥多摩フィッシングセンターから歩いて5分のところにある「御岳やまめの牧場」は、「牧場」とあるもののれっきとした釣り堀!主にヤマメとイワナを養殖しています。

こちらのウリは、釣った魚をその場で調理してくれること!はらわたの処理から串打ちまでしてくれるうえ、遠火でじっくり焼き上げてもらえます。この、頭からしっぽまで丸ごと食べられる「焼き枯らし」は絶品!焼き立てを頬張れば、奥多摩観光で忘れられない味になりますよ。

他にも、やまめの牧場ではヤマメの煮びたしも販売。地元の方が無添加でていねいに仕上げた逸品で、こちらはお酒のつまみに最適ですよ。JR御嶽駅から徒歩15分と観光にも便利!御岳山を観光した後に立ち寄ったりするのにちょうど良い観光スポットですよ。

21.氷川国際ます釣場

日原川(にっぱらがわ)の下流にあるこちらの氷川国際ます釣場は、JR奥多摩駅から徒歩5分というアクセスの良さが魅力!

川の側流を堰き止めて作ったタイプの釣り場で、川釣り気分を気軽に楽しむことが出来ます。釣り道具はもちろんのこと、バーベキューセットの貸し出しも行っているので、ご家族連れでのレジャーに最適!駐車場や障がい者用トイレも完備されているので、多くの方が安心して利用できる奥多摩の観光施設です。

氷川国際ます釣場のもう1つのオススメは、併設の「蕎麦太郎cafe」。釣り堀にいるとは思えないようなオシャレなカフェでは、奥多摩名物の手打ちそばや特製カレーを食べることができるんですよ。アルコール類の販売もあるので、奥多摩観光の最後に釣りとおそばとお酒と川魚を堪能するのもアリですね。

22.釣り堀CAFE 二見

フィッシングスポット編の最後を飾るのは、「釣り堀CAFE 二見」。名前からして、タダの釣り堀ではないことは明らかですね!

"CAFE"の文字が入っている通り、釣り堀の隣で奥多摩の自然に囲まれた静かなコーーヒーブレイクを楽しめるんです。イチオシは、これまたカフェの隣にでんと構える大きな石窯で焼かれた本格ピザ!釣りと一緒に焼き立てのピザを楽しめる観光スポットなんて、そうはありませんよ。

もちろん、釣り堀としての施設も充実。釣れたヤマメやニジマスはその場で炭火焼に!頭からしっぽまで豪快に食べられるのが、炭火焼の醍醐味です。

さらにこちらで人気なのは、手ぶらでできるバーベキュー!クリーンなガスタイプなので、煙や臭いが出にくいうえに後片付けも不要なんです!家族連れやカップルにピッタリの、釣り&観光&グルメスポットといえますね。

23.アメリカ キャンプ村

さてここからは、奥多摩観光でせっかく一泊するなら大自然の中で!ということで、オススメのキャンプ場を3か所ご紹介します。

まず一番手はアメリカ キャンプ村!多摩川の支流海沢川の渓流にあり、大人から子供まで楽しめるさまざまなレジャーが用意された施設です。キャンプ村とはいうものの、メインはアメリカンなログハウス。いろんな種類があるので、どれに泊まろうか調べているだけでも、家族や仲間同士の話が弾みそうです。

ここアメリカ キャンプ村で一番の人気は、「超」が付くほど本格的なアスレチック!公園の遊具とは違って難易度もかなり高いので、じっくり1日かけてチャレンジできますよ。

ほかにも、バーベキューや釣りに魚のつかみ取り。さらにはキャンプファイヤーまで、どれも事前の準備はいりません!必要なものはすべて現地で調達できるのも魅力です。

24.山のふるさと村

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奥多摩湖の南岸、「東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村」。「山ふる」の愛称で親しまれ、都民だけでなく観光客も、奥多摩の自然や山里のレクリエーションを楽しめる場所です。

日中は、自然散策のほか食事や喫茶、さまざまな体験教室で賑わう奥多摩の観光施設ですが、夜になると状況は一転!唯一のアクセス経路である奥多摩周遊道路は夜間通行止めとなるため、キャンプ場の外には人の気配が一切なくなるのです。まさに大自然の中にぽつんと取り残されたような「山のふるさと村」からは、東京都内にいるとは思えない満点の星空を眺めることができますよ!

テントや毛布はレンタルできるので、大きな車がなくても宿泊可能。調理用具も完備されたログケビンもあるので、大人数でワイワイ楽しむのも良いですね。

25.奥多摩都民の森・体験の森

ラストの3つ目は、小河内ダムの東に位置する「奥多摩都民の森・体験の森」。ここまで取り上げた2か所が沢谷戸にあるのに対し、この体験の森は標高1,405mの御前山の中腹に立地しているのが特徴。標高も650mあるので、奥多摩のより空に近いところで夜を過ごすことができます。

体験の森には、森のベースキャンプ「栃寄森の家」という施設がありますが、テントを張っての宿泊はできません。個人や家族、グループなどで利用する際には自炊施設「どんぐりハウス」がおすすめ!余計な音もなく奥多摩の澄んだ空気のなか、都会の観光を忘れて静かな時間を送れるでしょう。

ここでは宿泊だけでなく、御前山の広大な敷地を利用したさまざまな山林体験プログラムが用意されています。見たり・遊んだり・買い物したりするだけが観光ではありません!ぜひ奥多摩へ来たら、自然と「学ぶ」観光を試してみてください。

26.御岳山大展望台

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ここらでようやく折り返し地点!東京湾へと流れ下っていく多摩川のように、奥多摩エリアのおすすめ観光スポットを一気にお見せしていきましょう。まずは御岳山へと話を戻しまして、奥多摩随一の絶景スポットのご紹介です。

標高929mの御岳山でもっとも見晴らしがよいのは、実は山頂ではありません。御岳山ケーブルカーから御岳山リフトへと乗り継いで到着する、「御岳山大展望台」こそが眺望随一!目の前には関東平野が広がり、天気が良ければ遠くスカイツリーや筑波山まで望むことができますよ。展望台に併設されている展望食堂で、食事しながら景色を楽しむというのもイイですね。

関東一の急勾配を誇るケーブルカーや、ちょっとレトロで可愛らしいリフトに乗るだけでも、観光気分は充分。もちろん歩いて登ることもできるので、登山観光客にもおすすめです。乗り換えポイントの御岳山駅売店では、熊の大和煮やイノシシカレーなどちょっと変わった奥多摩のお土産も購入できますよ。

27.七代の滝・綾広の滝

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御岳山観光の際にちょっと足を延ばしてほしいのが、「七代(ななよ)の滝」と「綾広(あやひろ)の滝」です。武蔵御嶽神社から南へ向かい、長尾平から長い階段を下っていくと、まず見えてくるのが七代の滝。大小7段からなることから名付けられた落差約50mの滝です。

ここから綾広の滝へは、およそ1kmのハイキング。ロックガーデンと名付けられているコースの道中も、さまざまな岩の景色が観光客を楽しませます。綾広の滝は落差10mと小ぶりながら、すぐ脇まで歩いていけるのが魅力。「修行みそぎの滝」とも呼ばれ、古くから武蔵御嶽神社の神事に用いられてきました。

どちらも決して大きな滝ではありませんが、奥多摩の癒し観光スポットとしての見ごたえは抜群!マイナスイオンをたっぷりと吸い込んで、さらなる奥多摩観光へと繰り出しましょう。

28.御岳渓谷

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多摩川の両岸には、観光客向けに御岳渓谷遊歩道がおよそ4kmにわたって整備されています。のんびり散策しているだけでも気分はリフレッシュ!とくに途中にある吊り橋「御岳小橋」からの景色は絶景ですよ。

渓谷沿いには多くの観光スポットも並んでいるので、周辺を歩いているだけで奥多摩観光を十分満喫できてしまいます。駅周辺にはお土産処や食事処、カフェなども充実しているので、とっても便利。川と遊歩道、そしてJRの線路は並走しているので、アクセスを気にすることもありませんね。

29.日の出山

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東京都日の出町の由来ともなっている日の出山。青梅市との境に位置するこの山は、その名の通り都内屈指の御来光スポット!東南東方向への眺望に優れ、元旦の初日の出を目当てに登る人も多いのだとか。

標高は902mですが、一般的には初心者向けの山とされ、観光やハイキング用の登山コースもいくつか整備されています。とくに、お隣の御岳山から尾根伝いに移動することができるので、御岳登山鉄道を利用すれば気軽に訪れることが可能ですよ。

日の出町側に下れば立ち寄り入浴施設「つるつる温泉」もあり、そこからさらにJR武蔵五日市駅へバスで移動することもできます。奥多摩からあきる野方面へ抜けるという観光コースも設定できるんですよ。

30.海禅寺

JR青梅線二俣尾駅裏手近くにある海禅寺は、かつて奥多摩から青梅市一帯までを治めた豪族三田氏の菩提寺です。江戸時代初期の建築とされる豪壮な三門が、武家ゆかりのお寺の雰囲気を今に伝えています。

見どころは、春から初夏にかけての桜とツツジ。特にツツジは、山の鼻一面に植えられているので必見です。色とりどりのツツジの花に染め上げられたツツジ山は、奥多摩や青梅周辺では知る人ぞ知る名所!とはいえそこまで一般に膾炙していないので、静かに花を愛でたい観光客の方にオススメですよ。

一方の桜は、枝垂れが主役。玉石垣の境内からせり出した古木の淡い花は、優美さだけでなく威厳も兼ね備えています。

31.丹叟院

JR青梅線古里駅から歩いて5分のところにある丹叟院(たんそういん)。観光地としては決してメジャーではありませんが、境内の阿弥陀堂はなんと奥多摩最古の建築物といわれています。

室町時代中期の大永年間(1521~27)築と伝わるお堂の中には、正面に阿弥陀如来像、左右には観音像が17体ずつ、そして2体の鬼を従えた閻魔大王の像も安置されています。空に向かって開放感のある境内からは、正面に奥多摩のシンボル御岳山を望むことも。

春には枝ぶりの美しい枝垂れ桜が花を咲かせ、穴場スポット好きの観光客を喜ばせています。奥多摩を観光する際の寄り道には、うってつけの寺院ですよ。

32.小丹波熊野神社

丹叟院の隣に位置する小丹波熊野神社(こたばくまのじんじゃ)。JR青梅線古里駅を出て跨線橋を渡り、神社への坂道をまっすぐ進むと、まず目につくのは門とも家屋ともつかない不思議な形の建物!実はこれ、神社の楼門であると同時に演劇の舞台でもあるんです。

かつて奥多摩の村々では、娯楽として歌舞伎を観劇するためにこうした舞台兼楼門がいくつも建てらました。小丹波熊野神社の舞台も、江戸時代末期から明治時代初期ごろに建造されたもの。今日ではここと奥多摩町川井地区の八雲神社にしか残っておらず、東京都指定の有形民俗文化財となっています。

神社に参拝するには、頭をぶつけてしまいそうな舞台の下をくぐり、薄暗い石垣を登らなければなりません。当時の暮らしに思いを馳せながら、ちょっと他所ではできない不思議なお参り体験をしに、観光に来てみてはいかがでしょうか。

33.古里附のイヌグス

JR古里駅前から鳩ノ巣駅前方面へ向かっていると、多摩川の支流を渡ったところで国道と線路の間にごんぶとの幹をもつ巨木が見えるはずです。これが「古里附(こりつき)のイヌグス」。イヌグスとはタブノキの別称です。

樹齢は約600年と推定され、幹回りの大きさは環境省の調査によればなんと全国7位!大正15年に東京都の天然記念物に指定された、まさに都内屈指の銘木といえます。もともとは春日神社の境内に生育していたものですが、近年はすぐ脇を走る国道や鉄道の排ガスや振動によって、樹勢が心配されています。

樹木医による懸命の処置が続いていますが、抜本的な回復には至っていません。観光スポットとしても、奥多摩の財産としても、今後の経過が気になる名所といえます。

34.丹三郎屋敷

多摩川の右岸に位置する奥多摩町丹三郎(たんざぶろう)地区。地名の由来は、戦国時代のこの地を開拓した武士・原島丹三郎友連の名前から。子孫は代々丹三郎村の名主を務めてきました。

そのお屋敷は現在、奥多摩名物の蕎麦を扱う食事処「丹三郎」となっています。都選定歴史的建造物の長屋門や茅葺の母屋など、築200年を超える建物は雰囲気満点!奥多摩の美食と歴史を同時に味わえる、贅沢な観光スポットといえます。

長屋門の脇は、御岳山への登山道の入り口。そのため、観光客だけでなく登山客の姿も多く見かけます。御岳山ハイキングや奥多摩観光の際には、ぜひ立ち寄ってほしい観光名所です。

35.鳩ノ巣渓谷

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絶谷の景勝が続く奥多摩のなかでも、とくに深く切り立った地形を成しているのがこの鳩ノ巣渓谷。多摩川の流れが古生層の岩盤を削ってできたものです。渓谷にかかる雲仙橋や鳩ノ巣小橋から眺めれば、巨岩奇岩の合間を飛沫を上げながら流れる多摩川の美しさに、しばし見とれてしまうことでしょう。

深山幽谷とはいっても、JR鳩ノ巣駅から徒歩5分ほどで景観ポイントに到着できるので、観光でのアクセスは良好!駅の西麓には観光客用の無料駐車場もあるので、車で奥多摩に来た人も、鳩ノ巣を起点にすると便利ですよ。駅周辺には飲食店も多いので、奥多摩観光の真ん中に据えるのもおすすめ。

周辺には、ふた筋の落流が平行している「双竜の滝」や鳩ノ巣の地名の由来となった「玉川水神社」など、ちょっと足を伸ばしてほしい観光スポットも点在。秋には多くの紅葉狩りの観光客が訪れる、奥多摩きっての名勝ですよ。

36.白丸ダム

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奥多摩町鳩ノ巣地区にある白丸ダムは、奥多摩湖の下流に位置する電力用のダム。白丸調整池とも呼ばれ、深いエメラルドグリーンの水面が印象的な人造湖です。このダムでまず観光に訪れてほしいのが、名物の魚道!魚がダムを越えて遡上できるように整備された水路です。

白丸ダムでは、ダムサイト内を通過する魚道をなんと無料で見学することが可能。長い螺旋状の階段を降りていくと、お魚専用のトンネルに到着します。運が良ければ、奥多摩の故郷を目指して遡上する川魚に出会えるかもしれませんね。

観光でのもう1つの魅力は、JR白丸駅周辺のウォーキング。白丸湖の上流は数馬峡と呼ばれる奥多摩の観光スポットであるうえ、旧青梅街道の名残の見どころが点在!石畳の坂や険しい切り通しなど、かつての奥多摩の往来の厳しさを物語る史跡を巡ることができますよ。

37.海沢三滝

出典: ARTemis/PIXTA(ピクスタ)

奥多摩エリアには観光名所となる滝が数多く存在していますが、中でも観光客に人気が高いのがこの海沢三滝。先にご紹介したアメリカ キャンプ村の更に奥にあり、3つの滝をめぐるトレッキングは所要時間約90分です。

スタート地点となる海沢園地から歩きはじめてまず現れるのが、三つ釜の滝。その名の通り、3つの小さな滝がそれぞれ滝壺を形成しながら連なっています。このテの滝は全てを同時に見ることができないことが多いのですが、三つ釜の滝は下からも上からも全体を眺めることができます。

続いては「ネジレの滝」。こちらは2条の滝から成り、両者がねじれたように流れ落ちて見えることからその名がつきました。さらに上り詰めた先にあるのが、最後の大滝。海沢川で最大の落差20mの勇壮な滝で、もっともパワーあふれる場所と言えます。

三つ釜の滝から先はやや険しい道になるので、3つの滝すべてを観光して回りたい方は、足元の準備を怠らないようにしましょう。

38.氷川の三本杉

奥多摩駅から歩いてすぐのところにある奥氷川神社。かつては駅周辺まで境内であったといわれる奥多摩町のシンボル的な神社です。

その境内の西端近くに伸びている3本の巨木。これが「氷川の三本杉」で、東京都の天然記念物に指定されています。3本が寄り集まるように生えていて、根本付近では完全に癒着しています。約700年前の鎌倉時代に植えられたものと伝わり、その高さは50m。なんと、都内で最も高い木と言われているんですよ。

3本それぞれがまっすぐ天に向かって伸びる杉の木を見上げれば、きっと神聖なパワーを感じることができるでしょう。三本杉の力を受け取ったら、さっそく奥多摩観光へGOです!

39.愛宕神社

JR奥多摩駅前から南を向くと、イヤでも目につくレゴブロックの凸部のような山。麓からの比高は150mほどですが、登るとなるとちょっと大変そうに見えます。でも、多摩川に架かる昭和橋のたもとからでも30分くらいの登山で山頂に到着できるんですよ。

最初は緩やかな登りで、周辺には登計園地と呼ばれるスペースが広がります。一部は「創造の森」という野外展示場になっていて、彫刻作品や休憩所が点在。鳥のさえずりを聞きながら芸術鑑賞も楽しめます。

いよいよ凸部に差し掛かると待っているのは188段の石段。これを上り詰めた先にあるのが愛宕神社です。愛宕山全体をご神体とするとも言われています。社殿のほかにもミニサイズの五重塔や「平和の鐘」などの観光スポットもあるので、頑張って登った甲斐はありますよ。

40.奥多摩納涼花火大会

出典: DaigoHoya*/PIXTA(ピクスタ)

奥多摩でも夏の風物詩を楽しむことができるんです!毎年8月第2週の土曜日に開催される奥多摩納涼花火大会は、夏を彩る一大イベント!先述の奥多摩駅近くの愛宕山山頂から、1時間弱にわたって色とりどりの花火が打ち上げられます。

山の頂からさらに天空に向かって打ち出された花火が、奥多摩の山々の稜線を夜闇の中に華麗に浮かび上がらせてなんとも優美!普段よく目にする市街地の花火とは、ひと味もふた味も違って見えますよ。

JR奥多摩駅前の広場からもよく見えるので、観光のアクセスもばっちり!夜店で飲んで食べて楽しんで、そのまま電車で帰路につけるのも魅力的ですね。有料席も用意されているので、家族などでじっくり花火鑑賞したい方にもオススメです。

41.日原鍾乳洞

出典: TK./PIXTA(ピクスタ)

日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)は、JR奥多摩駅前から日原川を遡った奥地にある総延長1270m・高低差134mの鍾乳洞。古くから山岳信仰の聖地とされた由緒ある洞穴でもあり、東京都の天然記念物にも指定されている観光名所です。

内部は年間を通じて気温が約11度に保たれており、夏はひんやり、冬はあったか!さまざまな形をした鍾乳石や石筍が見られるのはもちろんのこと、修行の場であったために多くの石仏が収められているのも特徴の1つ。奥多摩の自然と歴史の営みを一度で体感できる観光スポットでもあるのです。

ちなみに、日原鍾乳洞までは一本道の上に、駐車場が限られているので道中は混雑しがち。とくに休日の観光を予定されている方は、公共交通機関を利用された方が良いでしょう。

42.倉沢のヒノキ

出典: nihilon/PIXTA(ピクスタ)

JR奥多摩駅から日原鍾乳洞へ向かう途中、トンネルの手前から登山道を登っていくと尾根筋に1本の巨木が現れます。これが倉沢のヒノキです。幹周りは6mオーバー、推定樹齢600~1000年という名木で、東京都内はおろか日本国内でも最大級という威容を誇っています。

この木を保護するために、巨樹の会によって昭和63年に日本で初めて簡易型避雷針が設置されました。最寄りのバス停からなら徒歩20分ほどで辿り着くことができるため、日帰りの奥多摩観光でも充分見学可能。古くから地元で親しまれてきた木なので、奥多摩観光に来たなら一度は訪ねてみたいですね。

43.稲村岩

出典: かおりん/PIXTA(ピクスタ)

日原地区のシンボルといえばこの稲村岩!日原集落の正面にそびえる鏃(やじり)型の巨大な岩山です。全山石灰石でできていて、荒々しい岸壁は観光客を圧倒します。鍾乳洞へ向かう道すがら、左手にこの岩を望むだけでも奥多摩まで観光に来た気分を盛り上げてくれますよ。

山頂には稲村神社が祀られていて、なんと歩いて登ることが可能。ただし、見た目通りの険しい岩場道なので要注意!急なところでは傾斜が40度にも達しますが、そのぶん登りきった先の眺めは絶景です。麓からは1時間もあれば頂上に到着できますよ。

44.奥多摩むかし道

出典: ジョー/PIXTA(ピクスタ)

奥多摩を抜け、大菩薩峠を越えて今の山梨県へと通じていた旧青梅街道。甲州街道よりも約8kmほど距離が短くて済み、古くは裏街道として東西物流の一端を担っていました。

その旧街道は今も部分的に残っていますが、JR奥多摩駅付近から小河内ダム付近までのとくに風情あふれる区間が、「奥多摩むかし道」として観光客にも人気のコースとなっています。端から端まではおよそ10km弱。観光客の足でも片道約3時間ほどで歩ける距離です。

道中には、交通の無事を祈って作られた馬頭観音や道祖神がちらほら。なかには耳神さまや虫歯地蔵といった、医療の発達していない時代の神頼みの痕跡も。景色だけでなく、奥多摩の山里の暮らしを実感できる満足度満点の観光名所です。

途中途中にはトイレも設置されているので安心。バス停も随所にあるので、全区間一気に歩かなくても、部分的に観光することもできますよ。

45.境の清泉

奥多摩むかし道の途中、境集落の中に湧く「境の清泉」。ここは、奥多摩へ観光に来たなら立ち寄ってもらいたい「涼」のスポットです。豊富に湧き出る清水は「東京の名湧水57選」にも選ばれています。

湧水ポイントとして楽しめるのはもちろんですが、ぜひ見てほしいのはその周辺。豊かな湧き水を利用した小さなわさび畑が点在しています。わさびは奥多摩全体の名産ですが、中でもここ境のわさびは別格。「祥安寺山葵」と呼ばれ、かつて将軍に献上されたこともあるそうですよ。

46.フォレストアドベンチャー・こすげ

奥多摩湖の西端は、そのまま山梨県との県境。奥多摩町は小菅村と丹波山村の2つの村と接しています。奥多摩湖まで観光に来たら、せっかくだからその奥の奥まで行ってみませんか?

小菅村の中心部にほど近い「フォレストアドベンチャー・こすげ」は、日本で唯一の里山ジップスライドが名物の新しい観光スポット!ジップスライドとは、ロープと滑車で谷を越えるドキドキのアトラクション。ここのジップスライドが一味違うのは、谷を見下ろすと畑が広がっていること!まるでアクション映画のワンシーンを体感しているかのような気分になれますよ。

他にも自然共生型アウトドアパークを謳ったアトラクションが満載!大きく3つのコースに分かれているので、大人から子供までお好きな冒険を楽しんじゃって下さい。

47.丹波山ローラーすべり台

奥多摩町のもう1つの隣村丹波山村(たばやまむら)でイチオシの観光地が、こちらの「丹波山ローラーすべり台」!全長はなんと247メートルです。

このすべり台は、眼下に丹波渓谷を望む小峰山の山頂が起点!お城の天守閣を模した観光用展望台「冒険丹波山城」の1階からスタートです。麓までの所要時間はおよそ2分30秒。途中にはカーブやトンネルもあって、スリルも抜群!小さなお子様連れの観光客にはとくに大人気の観光スポットです。

多摩川源流域の景色を眺めながら、風を受けつつ滑り台を楽しむ。奥多摩湖からちょっと足を伸ばしてでも行ってみたい観光地ですよね。

48.雲取山

出典: Hyoutantsugi/PIXTA(ピクスタ)

奥多摩町の最西端に位置する標高2017mの雲取山は東京都の最高峰。日本百名山にも選ばれている関東の雄山で、東京都と山梨県、そして埼玉県の1都2県にまたがっています。

登山コースは周辺から幾本も整備されていますが、おおむね片道5時間の道のりです。通常は2日がかりで登るので「ちょっと観光ついで」という訳にはいきませんが、東京都最高峰登山に一度はチャレンジしてみたいですね。

山頂から周辺を望めば、広がるのは関東山地の素晴らしい景色。天気が良ければ、稜線の向こうに富士山の頂を仰ぐこともできますよ。登山に際しては、登山計画書の提出をお忘れなく。装備は怠りなく、きちきち万端整えておきましょう。

49.三条の湯

山梨県丹波山村から雲取山へと向かう登山道の中途、標高約1100mの地点に湧く天然温泉「三条の湯」。開湯は約200年前で、主に登山客が利用する秘湯です。ほのかな硫黄の香りと入浴後のツルツル感が特徴。温度は約10度と低めですが、毎分5リットルという湧出量はなかなかのものです。

東京都内から観光で三条の湯へ行くには、まずJR奥多摩駅からバスを利用。「お祭」というバス停で下車して、あとはひたすらハイキングになります。一軒宿の山小屋では、観光客のために迎車も行っていますよ。「雲取山山頂まではちょっと」という方でも、ここまでなら無理なく登ってこられるのでは?

50.丹波山温泉のめこい湯

「丹波山温泉のめこい湯」は丹波山ローラーすべり台の麓近くにあり、泉質は三条の湯と同質の単純硫黄温泉。「のめっこい」とは土地の言葉で「つるつる、すべすべ」という意味なのだとか。こちらは湯温も42度ほどあるので、じっくり温まれますよ。

入浴施設のほか、道の駅や食堂、観光案内所なども併設されているので、丹波山村に来たならまず最初に訪れるべき観光地といえますね。駐車場からは吊り橋を渡っていくことになる「のめこい湯」。橋から見える丹波渓谷の眺めもオススメです。

◎まとめ

奥多摩のオススメ観光スポット50選!ボリュームがありましたね。日本最大級の人造湖・奥多摩湖を中心に、自然を巧みに生かした観光施設があちこちに点在。ゆっくりと時間をかけて巡ってみたいですね。奥多摩は都心からの交通の便も良いので、いつも何度でも観光に訪れることができますよ。

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