琉球王国発祥の地、浦添市でグルメとロマンを満喫できる観光スポット9選

出典:TORY / PIXTA(ピクスタ)

沖縄の中部と南部のちょうど中間に位置する浦添市は琉球王朝の発祥の地として有名です。また、アメリカに占領されていた時期に米軍がよく利用していたカフェなども多数残っています。

そんな古き良きアメリカといにしえの琉球文化を同時に味わる旅をご案内します。

1. 琉球王国の歴史とは

琉球王国は、約570年前に発祥し、約450年間存在した王朝です。外交貿易で富を得て、大きく貿易国として発展していき、その中心にあったのは首里でした。長い年月の間に政権交代が1度だけありました。クーデターをきっかけとして政権を奪取した新王朝は中国皇帝との関係に配慮し、尚円王(しょうえんおう)と名乗り、約400年続いた歴史があります。

1609年には薩摩藩に首里城を占拠され、表向きは中国支配にありながら、内実は薩摩と徳川幕府の従属国という位置に。明治維新後は沖縄県の設置が行われ、琉球王国は滅亡しました。

浦添城跡は、沖縄が統一される前の王朝、中山王朝の城跡です。現在では国の重要史跡となっています。ここには舜天(しゅんてん)王統、英祖(えいそ)王統、察度(さっと)王統の居城として200年間存在しました。1609年に薩摩が琉球王国に侵攻してきた時は、浦添家所有のものでした。沖縄が統一されるずっと以前は中山王朝の城(グスク)のあった所です。

首都が首里(那覇市)に移されると浦添家のものとなり、薩摩藩の琉球侵攻によって廃墟となってしまいました。現在は浦添運動公園として整備されています。標高130mの場所に位置し、東シナ海の読谷(よみたん)まで見渡せるほどよい景観です。近くに、文化財に指定されている浦添ようどれなどがあります。

2. 英祖王と尚寧王の陵墓を訪ねて

浦添ようどれ。琉球王国初期の王陵で、咸淳年間(1265-1274年)に英祖王が築いたといわれています。のち1620年に浦添出身の尚寧(しょうねい)王が改修して、王自身もここに葬られました。「ようどれ」とは、夕方波風が静まる時という意味だそうです。

岸壁の自然洞窟を利用した横穴式の墓室があり、前庭、暗しん御門(くらしんじょう:加工された岩盤と石積みでできたトンネルの通路)、二番庭・中御門(なかうじょうと言われる石積みでできた門)をぬけると一番庭に出ます。そこに西室に英祖王陵、東室に尚寧王陵があり、その先の二番庭からは、浦添市、宜野湾市を一望する事が可能。

浦添グスク・ようどれ館。人が海辺の生活地域から台地へと移り始めたころ、集落がつくられ、交易が盛んになったその当時の生活を垣間見ることのできる発掘品が展示されています。また、戦前のこのあたり様子が分かる資料がパネルやビデオで見る事ができ、沖縄の歴史を学ぶにはお手頃価格で体験できますよ。

NPOうらおそい歴史ガイド会。事前申し込みで浦添をガイドしてくれます。定期的にガイド研修などを重ねているので、より細やかな最新情報なども盛り込まれた案内をしてくれます。首里以前の古流の素晴らしさや沖縄戦のすさまじさなども自然散策しながら体感できます。※浦添グスク・ようどれ館内に会はあります。

浦添運動公園は浦添市のスポーツの拠点として整備された運動公園です。多目的屋内運動場や体育館、野球場、陸上競技場が点在。毎年ここで開催される祭りが夏の風物詩として人気になっています。

浦添てだこまつり。毎年夏の風物詩として「浦添てだこまつり」が開催されます。祭りは2日間に渡って開催され、浦添三大王統まつり、てだこ演舞まつり、青年エイサー、サマーヤングフェスタ、牧港漁港ではてだこハーリー大会、フィナーレでは大花火ショーが行われ、大人から子供まで楽しめます。

「てだこ」とは沖縄の方言で「太陽の子」を意味し、「てだこまつり」の名は、浦添の地で誕生したといわれる琉球国王 英祖の神号「英祖日子(えそのてだこ)」にちなんだもだそうです。

浦添三大王統まつり(太鼓カーニバル)。琉球王国が成立する以前の12世紀から15世紀初頭にかけて君臨していた舜天王、英祖王、察度王が浦添グスクを拠点に栄えました。そのかなでも、察度王は中国への交易を行ない、大貿易時代の礎をつくり繁栄へ導いた王だったのです。

こうした王達が活躍した古流時代をテーマに太鼓カーニバルを開催したのが浦添てだこまつりのきっかけ。太鼓演奏は地元浦添を拠点として活動する琉球和太鼓集団「鼓衆 若太陽(ちぢんしゅうわかてぃーだ)」が担当しています。迫力のある演奏をまじかで見る事が出来ますよ。

てだこハーリー大会。ハーリーとは、毎年旧暦の5月4日に沖縄県各地の漁港で行われる爬竜船(はりゅうせん)競漕とその祭りのことです。 沖縄では航海の安全や豊漁を祈願する重要なイベント。牧港漁港でも、てだこハーリー大会と称して激しい競漕が繰り広げられています。

3. 浦添大公園で歴史遺産を見よう

伊祖の高御墓。丘陵の中腹に高御墓とよばれる、英祖王の父、恵祖世主の遺骨が納められていると言われています。墓は洞穴を利用した岩陰葬墓で、前面は琉球石灰岩の石垣でふさがれています。史跡めぐりには少し地味かもしれませんが、自然を感じなら行くにはちょうどよい場所ですよ。

当山の石畳道。この石畳道は浦添市の指定文化財に指定されています。首里と本島中部をつなぐ普天間街道の一つとして、琉球王国時代には首里城から普天間宮へ参拝するさいに利用された道でした。全長約200mで幅3mほどの道で、馬転ばし(馬ドゥケーラシ)と呼ばれるほど馬も転ぶほどの急坂が続く難所と言い伝えられています。

道の両側には巨大なガジュマルやクワズイモなどの沖縄らしい植物が生い茂っています。道の途中にはアーチ状の小さな橋があります。この橋は大正時代に作られたもの。この道を散策していると、昔の時代にタイムスリップしたようなどことなく懐かしい感じになりますよ。

浦添大公園。公園には大きなアスレチック施設があります。子供向けの施設が中心ですが、大人も利用できるものもあるので、親子で愉しむことも出来ます。戦争中は、沖縄戦の中でもかなりの激戦地の一つで、連合軍との激しい戦闘が繰り広げられていた場所でもあったそうです。いまでは家族で楽しめ、また、古流の遺産を愉しめる場所となっています。

4. 浦添市美術館で沖縄の文化を体験しませんか。

美術館。建築家、内井昭蔵氏が手掛けた塔と回廊が特徴的な美術館です。外観はドームのような塔で、東南アジアの雰囲気を出しながらヨーロッパやの礼拝堂のような雰囲気もあり、多国籍なムード満点。異国情緒あふれる建物の中に収集展示されている作品は、13~14世紀頃の日本をはじめ中国・朝鮮・南方諸国との大交易時代によってもたらされた経済的繁栄と豊かな文化を垣間見ることのできる琉球漆器を中心に、日本で初めての漆芸専門美術館・沖縄初の公立美術館として誕生しました。

螺鈿をつくるヤコウガイの産地のため、螺鈿や堆金などの技法で、あざやかな漆器が作られるところなども展示品から見る事が出来ます。沈金、箔絵、螺鈿、篆刻などの講座や教室も定期的に開催しています。

美術館館内に併設するカフェ「花うるし」では漆の器で食事が出来ます。店内はガラスばりで、窓の外には四季折々で様子が変わる木々が見え、開放的な空間でお食事ができますよ。

漆の特徴でもある軽く、手になじむ感触や口に触れるあたりの柔らかさは、陶器の食器では感じることができないふんわりとした優しい感覚が感じられます。日替わりランチや軽食、デザートなどが手ごろな価格で用意されています。この機会に是非漆食器を体験しみてはいかがでしょう。

5. 港川ステイツサイドタウンでお洒落なカフェで一休み

占領時代に米軍の家族が住宅として住んでいた場所です。現代ではミリタリーハウジングとして、おしゃれなカフェなどに変わり、古き良き外人住宅の風景を残した個性的なお店が集結しています。また、地元の不動産屋がストリートマップを作成しているので、観光しやすくなっています。

オコハルテ。季節の果物を沢山使ったタルトが人気のお店です。県産のマンゴーやパイナップルのタルトがおススメです。 店舗情報:沖縄県浦添市港川2-17-1 oHaco内

ippe coppe(イッペコッペ)。厳選された安全な原料の天然酵母パンのお店です。シフォンケーキやスコーン、自家製グラノーラがおススメです。店舗情報:沖縄県浦添市港川2-16-1

cafe yureru(カフェユレル)。6種類のキッシュを中心にデザートパイなどが楽しめます。サクサクのパイ生地に、大きめの具材がうれしい食べ応えのあるキッシュが人気のメニューです。店舗情報:沖縄県浦添市港川2-14-5

スパイスカフェ ほちほち。タイ料理が楽しめるカフェです。店内では可愛らしい雑貨も販売しているので、食事を待っている時間に見ることも出来ます。店舗情報:沖縄県浦添市港川2-12-3 ハウスNO.52

ビーンズストアー。沖縄で有名なコーヒー豆の専門会社「沖縄セラードコーヒー」を港川で愉しむことが出来ます。美味しい豆を販売し続けてきた「沖縄セラードコーヒー」は豆の産地や製法、焙煎などに注目して「飲んだときに美味しいか」どうかを追及してきたそうです。一度足を運んで、お気に入りを見つけたら通販も行っているので、手に入れてもいいですね。店舗情報:沖縄県浦添市港川2丁目15−6 No.28

6、古流文化の紅型を知ろう

紅型は琉球王国、首里、浦添を中心に、女性の礼装、また神事に関する古式の服装として摺込みの手法で染められた布のことです。これが、琉球紅型の始まりだと言われています。琉球王国では南国特有の神秘的な美しい染物、東洋花布として、中国の福建市場では貴重な交易品として用いられ、その紅型の華麗さ美しさは今もなお受け継がれています。

戦後に復興した紅型は昔ながらの天然染料では無く、合成染料を使うようになり、一時、質の低下が指摘されましたが、沖縄の染色文化の発展を目的とした研修所として昭和48年首里琉染が創立するとまた、天然染料を使い質の向上をはかりました。現代では、暮らしの中に紅型を浸透させようと工房兼ギャラリーが数多く出来き、雑貨や小物、タペストリーなどを創り出しています。

城紅型染工房(ぐすくびんがた)。創業45年の伝統染め物のお店です。伝統的な柄から現代風の物を創り上げています。携帯電話のケースや赤ちゃんの服など、プレゼントに最適な品物が数多くあります。沖縄のお土産にピッタリです。また、こちらの工房では紅型の体験教室も開催しています。体験ができるのは、コースター、ティーマット、エコバッグ、トートバッグ、iPhoneケースの5種類です。柄はチョウチョと魚、クワガタから選べます。制作時間は20分ほどで出来上がります。料金は1000円とお手頃なので、是非、体験してみてください。

7. 沖縄と言えば青い海。ダイビングに挑戦してみませんか

アウトドア派の方は是非チャレンジしたいダイビングやシュノーケリング。浦添は気軽にダイビングなどのマリンレジャーが愉しめるスポットしても有名です。

アズワンダイブ沖縄。ここのプランで人気が高いのは青の洞窟をシュノーケリングできるプランです。沖縄本島の北部、恩納村にある青の洞窟へシュノーケリングや体験ダイビング、ファンダイビングまでみんなが楽しめます。ボートで港から青の洞窟まで約10分ほどで到着します。青の洞窟は日によって青い色が変わり行くたびに感動すること間違いなし。

1度行ったから2回目も行きたくなる場所!濃い青色の時もあればエメラルドグリーンのような色なったり、様々な青色に変化する青の洞窟は沖縄に来たら1度は遊びに行きたいポイントの一つですね。小さい子供から参加できるプランなので、家族連れでの参加も可能です。

洞窟に行くまでには可愛らしい熱帯の魚たちが沢山歓迎してくれます。沖の方へ行くとウミガメに遭遇するチャンスもあるようですよ。また、ホエールウォッチングやジンベイザメファンダイビングなど海洋生物好きにはたまらない様々なプランがあるのでじっくり選んで参加したいですね。

8. 沖縄の伝統工芸三線を体験しよう

大陸生まれの三線は琉球時代の大貿易時代に伝わりました。時代が古すぎていつ来たかはっきりとした証拠はありませんがおよそ、13世紀~14世紀に伝わったということです。当初の形は今とは違ったものでしたが、17世紀に入ってからは今につたわる三線に似た形になりました。

17世紀初頭には琉球王朝に三線主取という職があることが分かっています。また、同時代に琉球王朝が編纂した「おもろそうし」に、あかいんこが登場しますが、あかいんことは、三線のはじまりと言われている人です。三線は薩摩や江戸幕府との交流により、本土に伝わることで三味線へと変形していったと考えられています。本土では、蛇の皮や黒木は手に入れにくかったので、猫や犬の皮で胴を作り、紅木、紫檀、花梨で棹をつくるようになり、三線とは違った音色に変わっていきました。

天久三線工房。沖縄伝統文化の三線の継承修理、製作販売を行なっています。また、三線演奏体験やオリジナル三線製作体験も行っているので、楽器好きの方は必見!演奏体験ではお子様も参加できる内容で、チューニング方法から細かく教えてくれます。販売コーナーでは、三線はもちろんのことエレキ三線やエレキベース三線などもありますよ。

9. 沖縄・アメリカグルメを食べつくそう

旅行の愉しみはいろいろな観光名所を巡る以外に地元グルメを食べるというのも楽しみの一つです。沖縄は戦後、日本でありながらアメリカの統治下として年月を重ねていた時期もあり、今では日本にいながらアメリカ食文化を愉しめる場所があります。

A&W牧港店。沖縄全県にチェーン展開しているアメリカンファーストフードのお店。1919年のアメリカに、ロイ・アレン(Roy Allen)が、カリフォルニア州のロディで、ルートビアスタンドを開店したのが始まりです。行ったら必ず食べたいのは、薬草の根やハーブをブレンドした、体に良く気分がさっぱりする飲み物として昔から売られているルートビアとボリューム満点のA&Wハンバーガーです。

ハンバーガーの他にベント―ミールという、いわゆるお弁当スタイルのロコモコや何種類ものスパイスをブレンドしてあげたチキン、チャビィチキンは県産若鶏使用しています。モーニングメニューやキッズ&ファミリー向けメニューも充実し、なんと営業時間が24時間なのでどの時間に行っても色々なメニューを食べる事が出来るので、時間を気にせず旅行の移動中に立ち寄れるのが嬉しいですね。

◎まとめ

浦添市は沖縄戦でたくさんの被害を受けた都市の一つでした。しかし、首里よりも古い琉球文化発祥の地ともいえる史跡が自然の中に垣間見ることもでき、また占領したアメリカ文化の良い部分を受け継いで今に至っています。

古い沖縄と現代の沖縄の良さを満喫できる都市浦添市。それは素晴らしい自然の中にいま息づいています。沖縄に行った際はぜひ訪れてみましょう。

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