建物自体が芸術品!ニューヨークの「グッゲンハイム美術館」に行こう

画像出典:Jean-Christophe BENOIST (CC BY 3.0)

建物自体が芸術品!ニューヨークの「グッゲンハイム美術館」に行こう

多くの博物館、美術館が集まるニューヨークはマンハッタン。世界三大美術館といわれるメトロポリタン美術館に、近代アートの宝庫MOMA、そしてグッゲンハイム美術館などが人気が高く、ニューヨークの三大美術館と呼ばれています。

そのなかのグッゲンハイム美術館は、規模はそれほど大きくないので、普通に見て回るなら2、3時間程度。セントラルパークに近いので、お散歩の途中にちょっと寄ってみるのもアリですよ。そんなグッゲンハイム美術かんについてまとめてみました。

目次

建物自体が芸術品!ニューヨークの「グッゲンハイム美術館」に行こう

1. グッゲンハイム美術館の歴史

20世紀前半にアメリカの鉱山王として知られたソロモン・R・グッゲンハイムは、経営の第一線から退くと、現代アートの収集に傾倒しました。このコレクションを収蔵するために、まずグッゲンハイム財団を設立し、その2年後の1939年に、マンハッタン東54丁目にグッゲンハイム美術館を開館させました。その後手狭になったので、1943年に現在の地に、新たな美術館の設計を依頼。しかし、実際に工事が始まったのはグッゲンハイムが亡くなる半年前の1949年。完成したのはさらに10年後の1959年で、結局グッゲンハイム本人も、設計者のフランク・ロイド・ライトも、出来上がった美術館を目にすることはできませんでした。

そんなグッゲンハイム美術館は、60年近く前のデザインなのに未来的で斬新!白い巻貝のようなユニークな建物は、「カタツムリの殻」などと呼ばれています。それでは、グッゲンハイム美術館の館内についてご紹介しましょう。

2. どんな収蔵品があるの?

常設展は大きく分けて2つ、1つはグッゲンハイム氏と親交が深かったドイツ出身の画商タンホイザー(英語読みではタノーサー)が寄贈したコレクションで、ピカソ、ゴッホ、セザンヌなどの素晴らしい絵画の数々が見られます。もう一つは、グッゲンハイム本人のコレクションです。

なかでも、ロシアの画家カンディンスキーの作品は150点もあり、これだけ一度にカンディンスキーの絵を見られるのは、ここグッゲンハイム美術館だけといわれています。シャガールやミロ、モンドリアンなどの作品もありますよ。ピカソの『黄色い髪の女』やマティスの『肘をつく女』にシャガールの『誕生日』など、名作をじっくり鑑賞してみましょう。

3. 入場料とまわり方について

グッゲンハイム美術館の入場料は大人25ドルですが(2017年7月現在)、毎週土曜日の5:45~7:45は寄付制になり、好きな金額で入場することができます。気持ちだけの1ドルでもいいし、逆に25ドル以上を払ってもいいというシステムです。とはいえ、もちろんこれは「誰でも芸術に触れる権利がある」という精神からきているものなので、支払い能力があるのに過度に値切るといったことは控えたいですね。

入場したら、まずは上を見てください。美しいガラスの天井に、渦巻きのスロープが広がっている様子が良くわかります。先にエレベーターで最上階まで上がり、あとは螺旋スロープを下りながら見ていくのがおススメ。床が斜めになっているので落ち着かず、じっくり鑑賞できないという批判の声もあるそうですが、ゆっくり一点ずつ移動していけばとくに気にはならないはず。オーディオガイドなどはありませんが、グッゲンハイム美術館独自のアプリがあり、館内には無料WiFiが飛んでいるので、ガイディングを見ながら回れば理解も深められますよ。

4. レストラン・カフェ情報

美術館のカフェやレストランで一息つくのが楽しみという人も多いと思います。美術館という独特の雰囲気の中にあるカフェで飲むコーヒーは、気持ちを落ち着かせてリフレッシュさせてくれるもの。グッゲンハイム美術館にも、それぞれカフェとレストランがあります。

3階のCafe3は、カウンター越しの窓からセントラルパークや五番街が見えるオシャレなカフェで、サンドイッチやコーヒーが楽しめます。1階にあるレストラン「The Wright」は、建物の設計者フランク・ロイド・ライトから名付けられていて、美術館の見学者でなくても入れるようになっています。2011年に「料理界のアカデミー賞」といわれる「ジェームズ・ビアード財団賞」を受賞し、ニューヨークを中心とするレストラン評価システム「ザガット・サーベイ」でも高得点を得たことで知られています。輝かしい業績に対してお昼のみの営業なので、注意してください。

◎まとめ

世界三大美術館のひとつメトロポリタン美術館ももちろん良いですが、ニューヨーク三大美術館のひとつグッゲンハイム美術館も、どこをとっても絵になる素敵なミュージアムです。長い間写真撮影は1階部分のみでしたが、最近はフラッシュなしの写真撮影が全館で可能になっています。ただし、規則が変わる事もあるので、入場時に確認してみて下さいね。

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