メトロポリタン美術館の見どころ|ゴッホからデンドゥール神殿まで

メトロポリタン美術館の見どころ|ゴッホからデンドゥール神殿まで

ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)は、「THE MET(メット)」の愛称で親しまれる世界三大美術館のひとつ。ニューヨーク最大の美術館であり、収蔵品は300万点以上に及びます。

ゴッホ、ルノアール、ゴーギャン、モネ、フェルメールといった著名な画家の名作や、エジプトの「デンドゥール神殿」を丸ごと展示しているなど、そのスケール感とコレクションの多様性は圧倒的。この記事では、メトロポリタン美術館で必見の作品と、チケット、アクセス、訪問前に知っておくと便利な情報をご紹介します。


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京都出身で、趣味は旅行!日本や世界の行ってみたい場所へ、時間を見つけて旅しています。観光地の魅力をしっかりお伝えできるよう、旅の感動や経験を活かして執筆中です。ぜひ旅行プランの参考にしてください。


目次

メトロポリタン美術館の見どころ|ゴッホからデンドゥール神殿まで

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1. メトロポリタン美術館とは?

メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

1866年、パリに住むアメリカ人たちの会合で、アメリカ国内に国際的規模の美術館がないことを憂い、メトロポリタン美術館創設の構想が持ち上がりました。1872年の開館当初はコレクションもまだ少数でしたが、その後、基金による作品購入やコレクターからの寄贈によって収蔵品を増やし、現在では絵画のみならず、彫刻、工芸品、家具、楽器、装飾品、写真など、300万点以上を所蔵する美術館として世界的に知られる存在となりました。

国立でも州立でも市立でもなく、これほどの規模を誇る施設が私立で運営されているという、非常に珍しい美術館です。

2.【エジプト美術】デンドゥール神殿

メトロポリタン美術館「デンドゥール神殿」

正面玄関の右側入口から入場すると、エジプト美術のエリアが広がっています。エジプトから運ばれてきた「デンドゥール神殿」は、メトロポリタン美術館で外せない見どころの一つです。

デンドゥール神殿は、紀元前1世紀にエジプトを占領した初代ローマ皇帝アウグストゥスによって建てられました。1960年、アスワンダム建設の際、ヌビア地方の多くの遺跡が移築されたり水没してしまったため、多大な援助を行ったアメリカ政府へのお礼として、エジプト政府から寄贈されました。当時、どこに展示するかについてアメリカ国内で問題になった際、名乗りを上げたのがメトロポリタン美術館でした。

その頃のメトロポリタン美術館は、ルーブル美術館や大英博物館に追いつき、さらには追い越そうと力を入れて美術品の収集を行っていましたが、特に注目したのが、古代エジプト美術です。独自の発掘隊を結成し、発掘権を獲得して発掘物を持ち帰りました。現在では考えられないことですが、どのような経緯でエジプトの遺跡がここにあるのか、そういった視点で見るのも一興です。

この神殿のために、ガラス張りの巨大な展示室がつくられ、館内に水を張ってナイル川を再現。当時の船着き場を模した展示が工夫されています。

3.【ヨーロッパ絵画】ゴッホ

メトロポリタン美術館 ゴッホ「自画像」

2階のヨーロッパ絵画エリアは、印象派の有名作品が数多く展示された大人気のセクションです。その中でも特に必見の名画を、有名画家ごとに厳選してご紹介します。

まずは、フィンセント・ファン・ゴッホから。この作品は、1887年にパリで描かれたゴッホの『自画像』です。

メトロポリタン美術館 ゴッホ「糸杉」
メトロポリタン美術館 ゴッホ「糸杉」

傑作『糸杉』など、ゴッホが描いた多くの作品を鑑賞できます。

4.【ヨーロッパ絵画】フェルメール

ヨハネス・フェルメール『水差しを持つ女』

ヨハネス・フェルメールの代表作『水差しを持つ女』、

ヨハネス・フェルメール『少女』

『少女』など、フェルメールの名画は5点展示されています。

5.【ヨーロッパ絵画】モネ

メトロポリタン美術館『睡蓮』クロード・モネ

1919年に描かれた『睡蓮』、

メトロポリタン美術館『睡蓮の池に架かる橋』クロード・モネ

1899年に描かれた縦長の『睡蓮の池に架かる橋』。

メトロポリタン美術館には、睡蓮を描いた名画をはじめ、意外性のある作品も含めて、クロード・モネの作品が40点以上所蔵されています。

6. メトロポリタン美術館のチケット

メトロポリタン美術館 予約チケット

観光客は、一般入場券(General Admission Tickets)を購入します。

チケット料金は、大人30ドル、シニア22ドル、学生17ドル、12歳未満は無料。

当日、エントランスを入ったチケット売り場で当日券を購入することもできますが、日程が決まっている場合は公式サイトで日付指定チケットを購入しておくのがおすすめです。

※2025年1月現在の料金です

7. 無料の日本語ガイドツアーに参加してみよう

メトロポリタン美術館

"全てを見るには最低でも2日はかかる"といわれるメトロポリタン美術館。館内は迷うほど広大なので、興味のある展示から鑑賞しましょう。何を見ていいのかわからないという人は、無料ガイドツアーに参加してみませんか?

メトロポリタン美術館では、無料の日本語ハイライトツアーを、火・金・日曜の11:15~12:15に実施しています。参加は先着順で、ギャラリ−534から出発。日程が合えば、ぜひ参加してみてくださいね。

8. メトロポリタン美術館は、写真撮影OK!

メトロポリタン美術館『ボート遊び』エドゥアール・マネ

メトロポリタン美術館では、展示されている作品をカメラやスマホで写真撮影することができます!ただし、フラッシュと動画撮影は禁止ですのでご注意ください。

9. 無料のクロークを利用しよう

エントランスから入って左側に、無料で利用できるクロークがあります。

ハンドバックやショルダーバックは展示室に持ち込めますが、リュックや大きい荷物は持ち込めないので、クロークに預けましょう。冬場は、かさばるコートなども預かってもらえます。

10. カフェ・レストラン、ミュージアムショップ

メトロポリタン美術館 ミュージアムショップ

メトロポリタン美術館はとにかく広大。見たい作品の場所を事前にチェックし、効率よく回るのがポイントです。館内には地階から屋上までカフェやレストランが5か所あり、休憩や食事などに利用できます。なお、入場チケットを提示すれば、当日は何度でも出入りが可能です。そのため、一度外でランチを楽しんでから再入場して鑑賞することもできます。

また、ミュージアムショップでは、収蔵品をモチーフにしたレプリカやポストカード、グッズ、「THE MET」のロゴ入りマグカップやトートバッグなど、魅力的な商品が揃っています。ショップはエントランス右奥にありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

◎メトロポリタン美術館(THE MET)へのアクセス

メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

メトロポリタン美術館は、ニューヨーク・マンハッタンのセントラルパーク東側に位置しています。

◆地下鉄

最寄りの地下鉄駅は、グリーンライン(4・5・6)の「86th Street」駅、ブルーライン(C・B)の「81st Street – Museum of Natural History」駅で、いずれも徒歩約10分です。

◆バス

バスは、5番街を走るM1・M2・M3・M4などに乗り、「メトロポリタン美術館前」で下車、すぐです。

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