おすすめするには訳がある!父島ならではの観光スポット12選

おすすめするには訳がある!父島ならではの観光スポット12選

父島は、東京都心から1,000kmほど南に浮かぶ島です。小笠原諸島で2番目に大きく、面積は千代田区のほぼ2倍。人口は約2,000人で、都立高校や小笠原村役場もある小笠原の中心的な島です。

2011年には父島を含む小笠原諸島がユネスコの世界遺産に登録されました。ますます注目が高まっている父島のおすすめ観光スポット12か所と、アクセスをご紹介します。

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おすすめするには訳がある!父島ならではの観光スポット12選

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1. 長崎展望台

長崎展望台(父島)

父島の絶景ポイントとしても有名な「長崎展望台」。兄島など周辺の島々や川のように流れる潮流が見られる兄島瀬戸など、美しい景色を堪能できる定番観光スポットです。青く澄んだ海と緑の大地とのコントラストは息をのむほど美しさ。シュノーケリングのスポットとしても人気があります。

長崎展望台へは大村地区から舗装した山道を約4km、車で約10分のアクセス。歩いて登らなくても、手軽に絶景を堪能できるのも魅力的です。また、長崎トンネルを出たところには、かつて海底火山だったことを思わせる「枕状溶岩」の崖もあるので併せてチェックしましょう!

2. 大村海岸

大村海岸(父島)

綺麗な海岸と透明度の高い海が揃う「大村海岸」は、父島の中心エリア・大村地区にある父島の人気ビーチです。メイン通りから近いためアクセスが良く、観光にとても便利な立地。周辺には宿泊施設や飲食店があります。海水浴の際に気になるポイントでもある、休憩所・シャワー・更衣室はしっかり完備。大村海岸でゆっくり過ごすのもいいでしょう。

そして、海水浴だけではなくウインドサーフィンやシュノーケリングなど、マリンスポーツも満喫できますよ。ゴールデンウィーク前後には、ウミガメの産卵を目当てに訪れる観光客もいます。もし遭遇できたら、静かにそっと見守ってあげてください。

3. 小笠原海洋センター

孵化したアオウミガメ(父島 小笠原海洋センター)

「ウミガメを見たい、触れ合いたい!」と思っている観光客におすすめなのが、カメセンターの愛称で親しまれている「小笠原海洋センター」です。ウミガメ教室では給餌体験や甲羅磨き体験、本物の卵に触れられる「移植」を体験でき、ウミガメの保全活動に参加できます。また、海洋センター前の製氷海岸ではウミガメの放流体験もできるので、事前に公式サイトから予約しておきましょう。

小笠原海洋センターのレイアウトは、アオウミガメやザトウクジラなどの展示館エリアと、飼育エリアに分かれています。飼育エリアでは250~300頭ほどの子ガメや幅広い年齢のアオウミガメをはじめ、アカウミガメやタイマイ、淡水ガメなどが飼育されていますよ。小笠原海洋センターオリジナルのお土産品も揃っているので、父島の観光記念にいかがでしょうか?

4. 中山峠展望台

中山峠展望台(父島)

「中山峠展望台」はエメラルドグリーンに輝く海を見渡せる、穴場の絶景スポットです。ベンガルボダイジュの木を中心にしたロータリーになっている八ツ瀬橋を渡り、15分ほど歩くと到着します。

中山峠展望台の右手真下には小港海岸があり、その奥にはコペペ海岸の白い砂浜も見えるんですよ。その風景はまさに南国リゾートそのものです!左手にはブタ海岸や南島の島々を見渡せ、ジョンビーチまで続く遊歩道があります。観光客は少なめなので、静かにゆっくりと美しい海を堪能したい方にはおすすめです。

5. 南島

南島の扇池(小笠原諸島)

「南島」は父島の南西にある無人島。国の天然記念物に指定された「沈水カルスト地形」が特徴で、中でも扇池はため息が出るくらい美しい別天地です。

南島には桟橋がなく、船の舳先から岩の上へ上陸。崖をよじ登らなければならないので、上陸時からサバイバル感を満喫できますよ。南島への上陸は父島観光のハイライトになること間違いなし!定められたルールを守って、大自然や風光明媚な景観を楽しんで観光してください。

2023年6月より観光客の入島禁止期間や1日の上陸人数制限はなくなりましたが、東京都認定ガイドの同行は必須です。
※1ガイドにつき、15名まで

6. 三日月山ウェザーステーション展望台

父島 三日月山ウェザーステーション展望台

夕日を望む絶景ポイントとして、観光客に人気の「三日月山ウェザーステーション展望台」。父島の西側にある展望台で、水平線に沈む太陽が美しいことで有名です。2月~4月ごろはホエールウォッチングのシーズンで、ザトウクジラのブロウ(潮吹き)やテールスラップ(尾ビレを高く持ち上げて水面にたたきつける)、ブリーチング(大きなジャンプ)などを、ここウェザーステーションからでも観賞できるんですよ!

また、サンセットも必見。幻想的な光景の中、タイミングが良ければザトウクジラとのコラボレーションが見られるかもしれません。

ウェザーステーションへのアクセスはバス停「三日月山入口」で下車し、約1km歩きます。途中で第二砲台跡などの戦跡にも寄り道できます。

7. ジョンビーチ

ジョンビーチ(父島)

白い砂浜とボニンブルーの海が美しい「ジョンビーチ」は、父島の南西部にある父島の秘境ビーチ。沖に浮かぶ美しい岩礁と、砂の表面が板のように固まったビーチロックが特徴です。アオウミガメの産卵地としても知られています。

ジョンビーチが”秘境ビーチ”と言われるのは、行くのが非常に困難なのが理由です。2時間ほど歩くか、海から上陸するしか方法がありません。

歩く場合は小港海岸のバス停から約2時間ほど上り下りしてようやく到着。道中にもジョンビーチにも自動販売機やお店はないため、水と食べ物は必ず持参しましょう。海から上陸する方法はダイビングやシーカヤック、船などを利用します。

8. ジニービーチ

ジニービーチ(父島)

父島の最南西端にある「ジニービーチ」は、海からだけアクセスが許された秘境中の秘境!車はもちろん、歩いて行くこともできません。以前は北側にあるジョンビーチから歩いて行けたようですが、現在は道がありません。しかし、人が少なく観光地化されていない分、プライベートビーチのような感覚を味わえます。

ジニービーチは魚や珊瑚が多く透明度が高いため、ダイビングやシュノーケリングにおすすめです。シーカヤックは潮の流れを利用すると良いですよ。船で海水浴や観光に行く場合は、日陰がないので帽子や飲み物を忘れずに。潮の流れが速い場所なので、沖へは行かないようにしましょう。

9. 戦跡ツアー

戦跡ツアー(父島)

第二次世界大戦中、戦場になった小笠原諸島。硫黄島は多くの日本兵が犠牲になったことで知られていますが、父島にも「父島要塞」が築かれ、地下壕や大砲、砲台など戦争の跡が数多く残っています。父島では10社以上が戦跡ツアーを実施しているので、誰でも参加可能です。密林にはガイドが必要な保護区域があり、遭難の恐れもあるためツアーを利用するようにしましょう。

海軍墓地へお参り、英霊に敬意を表したあとツアーがスタート。父島は観光名所だけではなく戦跡を巡ることによって、悲惨な歴史を繰り返さず、平和の大切さについて考える機会をもてる貴重な場所でもあります。

10. ナイトツアー

グリーンペペ(ヤコウタケ)

固有の動植物が数多く存在する父島は、日中のマリンアクティビティや観光だけではなく、夜も見どころがいっぱい!父島の夜空はまるでプラネタリウムです。まばゆい星がきらめき、暗くなると夜行性の珍しい生き物たちが動き出します。

中でも最も明るく光る、小さな夜光性キノコ「グリーンペペ(ヤコウタケ)」は必見。幻想的な光景の数々に圧倒されるでしょう。

オガサワラオオコウモリ

他にも天然記念物の「オガサワラオオコウモリ」なども生息していますよ。夜に出会える動物たちを観察できるのも魅力的です。20社ほどがナイトツアーを実施しているで、父島の夜の観光プランに加えてみてはいかがでしょうか?

11. 大神山公園

大神山公園(父島)

「大神山公園」は、丘陵地の大神山地区と、二見港に面した大村地区からなる広大な東京都立公園です。

大神山地区は高台になっていて、複数の展望台やパノラマ展望台や大神山神社、冒険遊戯広場などがあります。山頂展望台などの展望スポットからは、二見港や街並み、野羊山(やぎゅうざん)や旭山、三日月山や兄島など、父島の名所を大パノラマで見渡せます。遊歩道を散策すると小笠原固有の植物を見ることができ、夜は天然記念物のオガサワラオオコウモリも見られるそうです。

大神山公園(父島)

大村地区には海水浴を楽しめる大村海岸や野外ステージ、お祭り広場などがあって、気軽に観光できます。「ゲゲゲ・ハウス」と呼ばれるシュロ葺き屋根の東屋は、観光客も休憩に利用できるので立ち寄ってくださいね。

12. クルーズ&ツアー

小笠原のザトウクジラ

父島では、様々な「観光クルーズ」や「ガイドツアー」がたくさん催行されています。展望台から見る夕日とは一味違うサンセットクルーズや、マッコウクジラやイルカを見られるドルフィンスイム&マッコウクジラウォッチングなど、魅力が詰まったツアーが盛りだくさん。

クルーズツアー&ガイドツアーを利用すると効率よく観光できツアーを利用しないと行けない場所にも行けてます。南島へのクルーズや、シュノーケリングなどがセットされたクジラウォッチングツアーなどもあるので、好みに合わせて選択できます。父島ならではの大自然に触れて、体験して、観光して、貴重な思い出をたくさん作ってくださいね。

◎小笠原諸島「父島」へのアクセス

父島・二見港に停泊する「おがさわら丸」

東京~父島間の距離は、東京~八丈島間の3倍よりも遠い約1000km。父島へのアクセスは、貨客定期船「おがさわら丸」が週1便運航しています。

東京港竹芝客船ターミナルから約24時間の航海なので、横揺れ防止装置のフィンスタビライザーが装備されています。船内にはレストランに売店、展望ラウンジ、シャワールーム、キッズルームを完備。ホテルのように寛げる特等室(スイート)から、リーズナブルな2等和室(エコノミー)までそろっています。

・特等室(スイート)
・特1等室(デラックス)
・1等室(スタンダード)
・特2等寝台(プレミアムベッド)
・2等寝台(エコノミーベッド)
・2等和室(エコノミー)

父島(小笠原諸島)

父島はユネスコの世界自然遺産にも登録された注目の観光島。一度も陸続きになったことがないことから、固有種が多い「東洋のガラパゴス」とも言われています。観光客のリピート率が高いことが、父島の魅力を裏付けているかもしれません。イルカやクジラ、ウミガメたちと出会えるボニンブルーの美しい海や自然を小笠原諸島の父島で満喫してくださいね!

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