豊かな海に囲まれた、キリシタンの歴史残る天草地方お薦めのお祭りはここ!

画像出典:トリスヨシコ

豊かな海に囲まれた、キリシタンの歴史残る天草地方お薦めのお祭りはここ!

熊本県天草地方は蒼い海と緑織りなす自然に囲まれた大小120程の島々からなっています。本土とは天草5橋と呼ばれる5本の橋で繋がっており、観光に訪れるのにも便利な町。年間を通してイルカウォッチングなどを楽しめる他、キリシタンの歴史が残る施設など観光スポットも沢山です。そんな独特の文化が残る天草地方には珍しいお祭りや伝統文化も沢山。今回はそんな天草地方でお薦めのお祭りをご紹介いたします。

目次

豊かな海に囲まれた、キリシタンの歴史残る天草地方お薦めのお祭りはここ!

1.牛深ハイヤ祭り

日本全国の多くのお祭りで踊られているハイヤ節。実はここ天草地方の「牛深ハイヤ節」が江戸時代から伝わる元祖ハイヤ節で、各地のハイヤ系民謡のルーツと言われているんです。元々は船乗り達が港で酒盛りをする際に、男たちの身を案じた女性たちが余興で踊ったもの、と言われており網投げ・櫓漕ぎなどの動きが入っています。そんな元祖牛深ハイヤを踊るお祭りが「牛深ハイヤ祭り」です。

毎年4月に天草地方の牛深で開催されるお祭りでは3000人もの人々が参加して、牛深ハイヤを踊ります。海の波を思わすような青地に波紋の着物などを着た人々が町を踊る姿は圧巻。この他にも色鮮やかな旗を掲げた漁船による、海の船団パレードも見逃せませんね。海の男たちによって広まったハイヤ節の元祖を、牛深で楽しんでみませんか。

2.虫追い祭り

熊本県天草地方に伝わるちょっと変わったお祭り、その名前も「虫追い祭り」です。しかしこの「虫追い祭り」は町内ごとにそれぞれ異なっているちょっと変わったお祭りなんです。

例えば一町田地区の虫追い祭りは天草市の無形民俗文化財にも指定されている、歴史あるお祭りです。元々はこの地方で害虫が大発生し作物が全滅状態になった際、一人の老婆が赤い絹布を奉納したところ害虫が一瞬にして退散したという逸話に基づいているのだとか。今では5色虫追い旗として、目にも鮮やかな旗が並ぶ姿は壮観です。

また河原町白木河内の虫追い祭りは一風変わっていて、仮装をしてほろ酔い加減で変な踊りを踊ります。見ていても笑ってしまうお祭りです。この他にも小宮地や河浦町でも虫祭りが行われますのでいろいろと見比べてもいいのではないでしょうか。

3.苓北じゃっと祭

熊本県天草市の苓北町で行われる夏の風物詩が「苓北じゃっと祭り」です。「じゃっと」とは苓北弁で「そうだ」「本当だ」という意味で、町民一丸となって頑張ろうという意味があるのだとか。

そんな「苓北じゃっと祭り」は海をテーマに毎年7月下旬に行われます。初日には富岡港で夏の夜空を彩る華麗な花火が打ち上げられます。2日目にはペーロン祭が行われます。ペーロンとは長崎地方に居住していた中国人の端午節から由来しているそうで、10mもの長い船に30人以上もの漕ぎ手が乗って速さを競います。毎年30近くのチームが参加し、苓北じゃっと祭りを盛り上げてくれるんです。天草市の海にちなんだお祭りを、ぜひ見て下さいね。

4.本渡諏訪神社例大祭

天草市諏訪町の秋の風物詩として有名なお祭りが「本渡諏訪神社例大祭」です。本渡諏訪神社の歴史は古くなんと鎌倉時代!2度にわたる元寇の折、当時のこの地の城主であった天草大夫大蔵太子という女傑が諏訪大明神の加護に感謝して建立されたのだとか。

お祭りは毎年11月に行われ、例大祭に合わせて可愛らしい着物姿で七五三のお祝いにお参りしている姿も見かけます。例大祭は別名「本渡の市」とも呼ばれ、神社で行われる神事の他にも植木市や露店が沢山並ぶんです。神幸行列と呼ばれる神職たちの行列も見もの。また天草市有明海沿岸の伝統的な漁をテーマにした創作太鼓、天草太鼓による演奏も迫力があります。同時期には天草市民会館での様々なイベントやスポーツ大会も行われますので、ぜひいろいろ見てはいかがですか?

◎まとめ

天草地方のお薦めのお祭りはいかがでしたか?今回は天草地方のお祭り4つをご紹介しましたが、実は天草地方には小さなお祭りも合わせると、他にも数えきれないくらい沢山のお祭りがあるんです。何故なら大小120の島からなる天草地方では小さな地域ごとのお祭りがあり、町ごとに独特の伝統や神事が伝わっています。蒼い海と自然に囲まれながら、天草のお祭りを町ごとに比べてみる旅も面白いのではないでしょうか。

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