芝居屏風や口伝の盆踊りなども息づく香南市で、おすすめのお祭り5選!

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芝居屏風や口伝の盆踊りなども息づく香南市で、おすすめのお祭り5選!

太平洋に面する高知市の東の香南市。物部川や香宗川流域にはのどかな水田地帯が広がり、旧吉川町は養鰻が盛んなことでも知られています。近年では、日本最古の掘込港である手結港の可動橋が人気観光スポットなっているほか、2015年にリニューアル&パワーアップした龍馬歴史館では120体超ものリアルな蝋人形で坂本龍馬の生涯をたどることができます。

過度に観光地化されていない、等身大の土佐が見られる香南市では、観光スポット以上にお祭りも魅力です。祭り好き酒好きの土佐人たちがこぞって参加するお祭りですから、規模も大きく盛り上がること間違いなしのものばかり!ここでは香南市のお祭り5つどどんとご紹介します。

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芝居屏風や口伝の盆踊りなども息づく香南市で、おすすめのお祭り5選!

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1. どろめ祭り

香南市の港町赤岡は、酒豪県として知られる高知のなかでも、とくにうわばみが多い地域として高名です。そんな赤岡のソウルフードが「どろめ」。どろめとはイワシの稚魚で、赤岡の漁師は地引網にかかったどろめを肴に、清涼ドリンクのごとくにお酒を飲むそうです。

どろめ祭りのメインイベントは「大杯飲み干し大会」!男性は1升、女性は5合のお酒が入った大杯を一気に飲み干します。完飲までの「早さ」はもちろんのこと、「飲みっぷり」も重要な採点基準となるところはさすが酒豪の国土佐。この赤岡ならではのお祭りには、高知はおろか日本だけでなく、世界中から腕に覚えのある酒豪たちが集まります。

ちなみに、優勝者の平均タイムは男性で12.5秒、女性が10.8秒だそうです。我こそはと思う人はぜひ参加してみてはいかがでしょう。もちろんお酒が苦手な人でも、見ているだけ盛り上がれますし、本場のどろめ汁も絶品ですよ。開催時期は、毎年だいたい4月の終わり頃です。

2. みなこい港まつり

「吉川港まつり」と「のいち花火大会」を、2007年から合同で行うようになったのが、香南市の「みなこい港まつり」です。四国最大級の野外ステージ「天然色劇場」では元気いっぱいのよさこいや沖縄バンド、それにフラダンスなどが観覧できます。吉川漁港では餅投げや鰻つかみなどが開かれるほか、夜には約4000発の花火が吉川漁港の夜空を美しく染め上げます。

花火大会には約2万人が訪れるとされ、テンポよく打ち上げられる花火は、色鮮やかでとても華やかですよ。2つのお祭りが合体してパワ―アップした、香南市の夏を彩るお祭りです。

3. 絵金祭り

絵金とは、幕末の浮世絵師「弘瀬金蔵」のこと。もとは土佐藩家老お抱えの狩野派の絵師でしたが、贋作の嫌疑をかけられて高知城下を追われ、現在の香南市赤岡に閑居しました。御用絵師としては挫折した金蔵でしたが、赤岡周辺の農民や漁師に頼まれるがままに多くの絵を描いたことから、地元では「絵金」の呼び名で敬愛されてきました。

そんな絵金を慕って毎年7月の第3土・日曜日に開催されているのが絵金祭り。赤岡町に残る多くの絵金屏風絵を、本町・横町商店街で夜間にずらりと公開します。日が落ちるころには蝋燭に火が灯され、芝居絵屏風がきらびやかに照らし出されます。絵金の絵は貝を粉末にした白色の顔料で描かれているので、ロウソクの炎が揺れ動くと反射してキラキラと光るのが特徴です。ほかにも、絵金の歌舞伎や地酒が振る舞われ、露店も多数出店して賑わいますよ。

4.須留田八幡宮神祭

毎年7月14日、15日に行われる、幕末から続く須留田八幡宮の夏の祭礼です。神社の境内には絵金屏風のレプリカが飾られ、絵金祭りの会場と同じ本町・横町商店街の軒先には芝居絵屏風が並べられます。

もともと芝居絵屏風は、この神社の大祭に奉納するために描かれたもの。絵金が描く絵に使われる赤い色は、鮮やかな色合いから血の赤と呼ばれていました。このことから、家を守ってくれる魔よけの赤との噂が広まりました。

江戸時代末期から宵宮にあたる7月14日に、邪気を払うために芝居絵屏風を商家の軒下に広げるようになり、現在の形のお祭りとして定着。この日だけは、街灯も自動販売機の明かりも全て消され、昔のような暗闇となります。ロウソク1本の明かりで見る絵金には歌舞伎や浄瑠璃の名場面をはじめ、幽霊や不気味な絵もあり納涼気分も味わえます。絵金祭りのような出店なども一切なく、静かに絵金屏風を鑑賞する厳かなお祭りです。

5. 手結盆踊り

毎年8月15日に香南市夜須町で行われる、盆踊りと花火のお祭りです。このお祭りの盆踊りは約400年もの伝統をもっていて、なんと全て口伝で受け継がれています。現代ものや流行ものなど新しいものは一切取り入れず、昔からのスタイルで踊られる盆踊りは、文化的価値が高いと訪れる人を魅了しています。踊りの演目には、「こっぱ」「くろす」「見合い」「花取り」があります。

また、もう1つの見どころの水中花火は、高知県内でも珍しいもの。海面から打ち上がって空高く燃え上がる花火は圧巻!全部で1700発ほど打ち上げられ、香南市の夜を熱く盛り上げます。土佐くろしお鉄道夜須駅眼の前の県立公園ヤ・シィパークが会場なので、高知市内に宿を取っていても容易にアクセスできますよ。

◎まとめ

高知県香南市でおすすめのお祭りを5つご紹介しました。一升の日本酒を飲み干すどろめ祭りに、芝居屏風を愛でながら風流を楽しむ絵金祭りなど、香南市にはここならではのお祭りがいろいろあります。

飲んで踊ってまた飲んで。南国土佐の香南市のお祭りに参加するなら、帰りも運転しようなんて野暮なことを行ってはいけません。酒豪の多い高知県は、運転代行も発達しています。タクシーの列かと思ったら全部運転代行だったなんてこともしばしば!お酒なくして、高知のお祭りは楽しめません。

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