お堀に囲まれた城下町が美しい柳川市で行きたい、オススメのお祭り4選

福岡県の南部に位置する柳川市。有明海に面し筑後平野に抱かれた柳川市は、市内を縦横にお堀が巡り、水の都としても有名です。江戸自体より城下町として栄え、町には国の名勝にも指定された7選坪もの「柳川藩主立花邸御花」をはじめ、明治後期の建築物「並倉」など柳川の歴史を感じることのできる観光スポットが沢山あります。そんな柳川では古来より伝わる伝統のお祭りも沢山！今回は柳川市のお祭りをご紹介します。

1.さげもんめぐり（柳川の雛祭り）

福岡県柳川市の春を告げる風物詩「さげもんめぐり」。子供たちの成長を願って柳川市で行われる有名な雛祭りなんです。元々「さげもん」とは福岡県柳川市に伝わる伝統の一つで、女児が生まれた家に用意する吊るし雛飾りのことです。この時期には柳川市の商店街を始め、あちこちで大小様々な「さげもん」が飾られ、町を彩ります。

また「さげもん」を見て楽しむだけではなく「さげもん」の即売会や、無病息災・厄除けなどを願って行う形代流しを行う還り雛祭りなど様々なイベントがあります。中でも見所は水の都柳川ならではのお雛様の水上パレード！鮮やかなさげもんで飾られたお堀を、可愛らしく着飾った稚児やお内裏様とお雛様が船で進む姿は必見。柳川市を訪れたらぜひ見てみたいお祭りの一つですね。

2.中島祇園祭り

福岡県柳川市で毎年7月の第4土曜日に行われる歴史あるお祭りが「中島祇園祭り」です。1843年に創建されたスサノオノミコトを祀っている八剣神社で、無病息災・五穀豊穣を願って行われるお祭りだとか。

このお祭りでは町ごとに異なった趣向があります。お祭りのメインは東上町の「大蛇山」で、大蛇を模して飾り付けた山車と共に町中を練り歩きます。祭りの終わりにはこの大蛇を壊してしまうため、大蛇は毎年作られ同じ物はないのだとか。その他にも中町の殿様行列では柳川の殿様の参勤交代を模したパレードなどもあります。西町の獅子山では、軽快なお囃子に合わせてからくり仕掛けの獅子舞が動く姿も人気です。

3.おにぎえ（三柱秋季大祭）

柳川市民にとって秋の訪れを告げるお祭りが三柱神社で行われる「おにぎえ」です。元々は大賑わいという言葉が詰まって「おにぎえ」になったのだとか。このお祭りには福岡県の無形民俗文化財にも指定されている「どろつくどん」という山車が出ます。どろつくどんとは1826年に柳川藩主によって奉納されたのが始まりとれている、般若や天狗のお面を付けての舞やお囃子を披露しながら練り歩く山車のことです。

中日にはどろつくどんや踊り山車などによる御神幸行列が行われ、その姿を見ようと町中が人であふれかえります。2万坪もの敷地を持つ三柱神社の境内には沢山の屋台が並び、夜遅くまで人でいっぱい。まさに大賑わいの柳川市の秋のお祭りですよ！

4.白秋祭

生涯に渡って多くの詩歌を残した日本を代表する有名な詩人「北原白秋」。その北原白秋の故郷・柳川市で行われるお祭りが「白秋まつり」です。白秋祭りは北原白秋の命日11月2日を挟んで11月1日から3日まで行われます。

柳川名物のお堀の周りには沢山のステージが作られ、神楽や太鼓の演奏などの伝統芸能から白秋に縁のある曲目を中心にしたコーラスに吹奏楽の演奏など様々なイベントで盛り上がります。ステージを歩いて回るのもいいですが、オススメは川下り！どんこ船に乗ってお堀を川で下りながら目で、耳でこれらのイベントを歩き疲れることなく楽しむことができるのが嬉しいですね。夜には花火も上がり、夜空を彩ります。北原白秋を柳川市民が敬愛していることを強く感じることのできるお祭りです。

◎まとめ

福岡県柳川市のオススメのお祭り情報はいかがでしたか？水の都柳川市のお祭りはお堀の上を船に乗りながら眺めたりと、他の地域ではできない風情ある楽しみ方ができるお祭りが沢山ですね。春には桜や吊るし雛、夏には花火、秋には紅葉などを眺めながら船でゆっくり漂うと時間が過ぎるのを忘れてしまうのではないでしょうか。この他にも藤の花を楽しむ中山藤祭りや市民参加の柳川市民祭りなど楽しいイベントが沢山の柳川市にぜひ訪れてみてくださいね。

お堀に囲まれた城下町が美しい柳川市で行きたい、オススメのお祭り4選