山形県一の港町・酒田市で根付いた神事を含むオススメのお祭り4選

画像出典:Inook2011 (CC BY-SA 3.0)

山形県一の港町・酒田市で根付いた神事を含むオススメのお祭り4選

山形県庄内平野の北部にある酒田市は、かつては「西の堺、東の酒田」といわれるほど、栄えた港町です。今でも県内きっての重要な港です。

港町として昔から栄えた酒田市には、歴史あるお祭りが残っていますよ。地域の人に愛されている伝統的なお祭りの中から、オススメの3つをご紹介します。

目次

山形県一の港町・酒田市で根付いた神事を含むオススメのお祭り4選

1.酒田まつり/上下日枝神社の例大祭「山王まつり」

毎年5月20日に本祭がある酒田市の酒田まつりは、上下日枝神社の例大祭である「山王祭り」のことで、庄内三大祭の一つといわれています。

このお祭りの歴史はとても古く、1609年から現代まで一度も休止されること無く脈々と続いているお祭りです。この上下日枝神社の山王まつりが、酒田まつりと呼ばれるようになったのは、昭和54年のことで、酒田大火復興記念がきっかけだそうです。

本祭のみどころは、なんといっても大獅子舞です。赤と黒の獅子四体を中心に山車もでて、北前船で栄えた町酒田市の街を練り歩きます。

この時に、獅子舞の他に、見た目も美しく、過去の栄華を現代につたえる花魁道中などもみることができますよ。

お祭りの本祭がある20日には、ふるさと休日として、学校、企業では有給を取れるよう、市が推奨しており、多くのファミリーがこのお祭りを見にでかけます。

2.酒田日和山桜まつり

JR酒田駅より車でおよそ5分ほどのところにある日和山公園。公園は、酒田港に面してして夕方には港に沈む夕日をみることができる景色のよいところです。公園には、400本ほどのソメイヨシノの樹が植えられています。その花が咲く頃に毎年開催されるのが、酒田日和山桜まつりです。

園内には、日本最古級の木造でできた六角灯台があります。また千石船が1/2のスケールで再現されておいてあるのですが、それらが祭りの時期はライトアップされてとてもきれいなんです。

桜のほかにも公園には、29もの文学碑が建っていてそちらもみどころです。

3.飛鳥神社裸参り

創建は宝亀5年(774年)といわれる酒田市にある飛鳥神社は、周辺に宿場町もあり、最上川を利用した水駅等もあったエリアにたっています。

歴史のあるこの神社では、1200年も前から伝わる湯立神事や、裸まいりなる伝統行事があります。今回紹介する裸参りは、毎年1月5日に五穀豊穣や無病息災を祝って、五穀若者や、子どもたちがふんどし姿一枚になってお参りする行事なんです。

お清めの場では、氏子が冷水をもって裸になって参りに来た人たちを待ち受けていて、手桶の水をかけます。山門を裸で駆け上がってきたとはいえ、冬の寒いさなかに冷水をかけられるのですから、相当寒いはずですよね。この詣でを三度くりかえします。気合のはいった姿に、神秘さをかんじますよ。

4.酒田港まつり・甚句流し

江戸時代に流行った7775形式の伝統的な歌の一つに甚句というものがあります。民謡に近いもので、様々な歌が各地でつくられたそうです。

そんな甚句の一つ、酒田甚句にあわせて市民が踊るのが、酒田港まつり、甚句流しです。甚句流しは、市民以外の人も、誰もが飛び入りで参加しおどることができる祭りです。酒田みなと祭が開催されるのは、8月で、毎年酒田花火ショーの前日というのがきまりとなっています。

港町として北前船での交流で栄えたのが、わかる甚句流しの歌詞には、「繁昌じゃおまへんか」という関西弁もはいっているのが特徴です。

この甚句はお座敷歌としても今も利用されているそうです。歌詞の内容が江戸時代の酒田市の暮らしを反映していてとても面白いですよ。翌日には最上川で、東北最大の花火大会がおこなわれますので、日帰りでなく宿を取ってこちらのお祭りを楽しまれてはいかがでしょう。

◎まとめ

北前船のおかげで、繁栄した港町酒田市には、今回ご紹介したお祭りのほかにも、見どころがある伝統文化や建築物が残っています。お祭りを機に、ぜひ酒田市をしってみてはいかがでしょう。

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