グアムの最北端、太平洋戦争跡が残るジーゴ地区おすすめ観光スポット

グアム最北端のジーゴ地区は、大半がアンダーソン空軍基地になっていて立ち入りが禁止されています。このジーゴ地区の北東にかけては、太平洋戦争で日米の激戦地となったところ。旧日本軍司令部が全滅した地でもあり、その歴史を垣間見ることができます。

またグアムでも指折りの美しい自然を誇るリティディア岬一帯は、自然保護区になっており、手つかずの緑豊かな大自然が残るエリアとなっています。今回は、そんな自然豊かなグアム北部のジーゴ地区のオススメスポットをご紹介していきます。

1. ジーゴ平和慰霊記念公園

ジーゴ平和慰霊記念公園は、グアム平和慰霊公苑とも呼ばれ、日本の財団法人「南太平洋戦没者慰霊協会」が整備し、グアム政府が史跡に認定したものです。太平洋戦争で日本軍が一時的にグアムを占領したものの、1944年にはアメリカ軍の反撃にさらされます。当時ジーゴには第31軍司令部が置かれていて、ここで最後まで残った数十人の将兵と司令官の小畑英良中将は全員戦死または自決しました。防空壕などの史跡も残されていて、当時のようすをうかがい知ることができます。

20日ほど続いたグアムの戦いのなかでもとりわけ激戦地であったこのエリアに、慰霊と平和への願いを込めて、昭和45年に高さ約15mの白い慰霊塔が建てられました。「合掌」の形にデザインされたこの塔は、今ではジーゴ平和慰霊記念公園のシンボルとなっていて、慰霊塔の近くには慰霊碑も設置されています。また「平和寺」と呼ばれる資料館もあり、仏像や日本兵の遺品などが展示されています。

2. リティディアンビーチ

ジーゴ地区最北のリティディアン岬の麓に、グアムで最も美しいビーチともいわれる「リティディアンビーチ」があります。数キロも続く真っ白な砂浜に、透明度抜群の海！まさにグアム最北の楽園です。ただ、この一帯は潮の流れが速いので、遊泳は禁止されているところがあります。星の砂が見つかるビーチとしても有名なので、浜辺を歩いているだけでも楽しめますよ。

シュノーケリングなどをする際は、遊泳可能区域をきちんと確認してからにしましょう。リティディアンビーチ周辺には、ヤシの木が生い茂る熱帯のジャングルが広がり、ビーチを含む一帯は国定野生動物保護区域に指定されています。手つかずの自然と動物がそのままに残された大変貴重なエリアでもあるんです。

◎ まとめ

太平洋戦争では激戦区となり、今でも軍用地が大部分を占めるジーゴ地区。今では観光名所となり、観光客が訪れる場所となっています。自然保護区域エリアには、グアムの手つかずの自然も残っていますよ。奥深いグアムを知りたくなったら、グアム北部のジーゴ地区はぜひオススメの場所です。アクセスはあまり便利とはいえませんが、訪れる価値のあるエリアですよ。

グアムの最北端、太平洋戦争跡が残るジーゴ地区おすすめ観光スポット