皆さんはロサンゼルスの南、サウスベイエリアにあるトーランスと言う都市をご存知でしょうか？特別有名な観光スポットがある訳ではないので、日本では余り注目されませんが、トーランスは昔から日本人が多く住む街として有名な町なんです。
ロサンゼルスにはリトル東京という有名な日本人町があるので、その陰に隠れて目立たないトーランスですが、実はなかなかの日本人村。今日はそんなサウスベイのジャパンタウンをご紹介します。
目次
ここは本当にL.A.？サウスベイのトーランスは人口の1/10が日系人！
1.トーランスはどんな場所？
サウスベイにあるトーランスは、ロサンゼルスのダウンタウンから南南西約12kmに位置する人口およそ15万人の中規模都市。かつては石油産業で賑わった町でしたが、石油枯渇後も、石油化学や航空機産業を主体に400以上の企業が集積するロサンゼルス郡南部の商業・産業の中心地として発展してきました。
それらの企業の中には、実は多くの日本の大手企業も含まれていたため、日本からの駐在員やその家族が多く住み、今ではトーランスの人口の約1割が日系人だと言われています。
今日、トーランスはロサンゼルス郡では住むのには理想的な地域と言われていて、ビーチシティを始めとする高級住宅街の不動産価格は絶えず上昇を続けています。
2.トーランスの日系企業
トーランスには日系企業が多いと書きましたが、具体的にはどんな企業が進出しているのでしょうか。ここで具体的なものを幾つかご紹介します。
まず、日本の3大自動車メーカーのうち2社が、米国の販売会社の本社をここサウスベイのトーランスに構えています。それが、「米国トヨタ自動車販売」、及び「ホンダ・オブ・アメリカ」の2社。尚、トヨタでは北米における研究開発拠点であるトヨタテクニカルセンターUSAもここに併設されています。その他、パナソニックや伊藤忠、ANA、キリン等もここに事業所が。
小売りではヤオハンU.S.A.を引き継いだミツワコーポレーションが、やはりトーランスを拠点として各種の日系商業施設を運営しています。
3.トーランスではほぼ日本と同じ生活が！？
サウスベイにあるトーランスはとても気候が良く（ロサンゼルス郡全体は世界的に見ても晴天率が高く、暑くも寒くもない地中海性気候）、治安も良い地区なので日系企業が多いのですが、これだけ日本人が多いと周辺のインフラもそれなりに発達するもの。
トーランス市内にはあらゆるジャンルの日本食レストランを始め、多くの日系スーパー、書店等、日系人向けビジネスが盛り沢山。更には、全日制の日本人向け幼稚園や小中学校まであり、サウスベイに居ながらにして日本とほぼ同じ暮らしができると言っても過言ではありません。まさに「ジャパンタウン」と呼べるようなエリアを形成しており、米国在住の日本人や日系人にとって大変住環境の良い都市として知られているのです。
4.トーランスを観光拠点にしてみては？
アメリカでも有数の日本人町、トーランス。日本からの旅行客にとってうれしいのは、何と言っても日本と同じレベルの日本食が食べられることです。アメリカは好きだけど、食べものだけは、コッテリし過ぎや甘過ぎで耐えられないと嘆く人は意外に多いもの。
そんな「食事だけは日本食！」と言う人は、トーランスを拠点に観光を楽しんでみてはいかがでしょう。サウスベイからは、ロサンゼルスのダウンタウンやディズニーランド、ユニバーサルスタジオへも車で30分で行けます。
更にトーランスには、全米最大級のショッピングモールと言われるデル・アモ・ファッションセンターがあり、お土産などのショッピングスポットには事欠きませんヨ！
◎まとめ
アメリカでも有数のジャパンタウンと言われる、サウスベイのトーランスを紹介しました。人口の約1割が日本人というトーランスは、アジア系に範囲を広げると人口比率は約3割になります。アメリカ全体の人種構成とはギャップがあるトーランスがどんなところか、一度見てみたいと思う人は多いのではないでしょうか？ロサンゼルス観光に来たら、トーランスにも立ち寄ってみて下さい。
