ロサンゼルスの小さな日本！リトルトーキョーの観光スポットをご紹介

リトル・トーキョーは、ロサンゼルス・イーストサイドのダウンタウンにあるアメリカ最大の日本人街。1885年に1人の日本人がロサンゼルス・ストリートの一角に日本食レストランを開いたことから始まりました。日系の店が集まる場所として長く知られていましたが、チャイナタウンなどと異なりリトルトーキョーに新しく住む日本人や日系人はあまり多くなく、2000年代に入ると空家が目立つように。

ところが、近年ダウンタウンの再開発が行われ、かつての活気を取り戻しつつあります。日本のサブカルチャーが好きな若いロサンゼルスっ子も訪れるようになり、魅力的な街として注目を浴びているんですよ。ここではそんなリトル・トーキョーの見どころをご紹介しましょう。

1. 全米日系人博物館

全米日系人博物館はリトルトーキョーの東端付近にある博物館で、日本人移民の歴史を学ぶことができます。日本からアメリカへの移民が始まったのは1884年で、このリトルトーキョーには多くの飲食店が集まり賑わいを見せました。

しかし太平洋戦争が始まると日本人や日系人は強制収容され、リトルトーキョーも一時廃れてしまいます。戦争が終結すると再びこの地に人々が集まり、リトルトーキョーが復活。この博物館を見学した後に、「ロサンゼルスの小東京は、我々の心の故郷です」と書かれた壁画を見ると、胸に迫るものがありますよ。

2. エンジェル・シティ醸造所

現在リトルトーキョーと呼ばれている一帯には、日本人が移住する前にはドイツ系の移民が多く住んでいました。そのため「リトル・ベルリン」とも呼ばれていました。その名残で、リトルトーキョーの南東隅近くには今もドイツ系ビールの醸造所があります。

エンジェル・シティ醸造所は1874年の設立で、買収や移転、社名変更などを繰り返し、現在の場所に落ち着いたのは21世紀に入ってから。ドイツビールの代表格であるピルスナーやヴァイツェン、ラガーのほか、イギリスのエールやベルギーのフルーツビールなども製造しています。リトルトーキョーでビールが飲みたくなったら、同じ移民がもたらした本場の味を楽しんでみましょう。

3. EZ指圧＆マッサージ

「EZ指圧＆マッサージ」は、ロサンゼルスのリトルトーキョーで有名な指圧マッサージのお店。1981年からアメリカで指圧師として働いている日本人施術師が開いたもので、身体が楽になると好評なんですよ。

80年代当時はまだ、アメリカでは指圧があまり知られておらず、「強く押すから嫌だ」という反発も多かったそうです。今では日本人だけではなく、近くで働くロサンゼルスの人たちも足しげく通っています。旅の疲れを癒したくなったら、ぜひリトルトーキョーで安心の日本クオリティのマッサージをどうぞ。

4. ヤマザキベーカリー

日本ではおなじみのあのパン屋さんが、ロサンゼルスのリトルトーキョーにもあります。日本と同じようにカレーパンやクリームパン、あんぱんなどが並んでいます。あんぱんやカレーパンは日本独自の和食パンなので、アメリカではなかなかお目にかかれません。食べ慣れた菓子パンがあるとホッとしますね。テラス席もあるので、買ったパンをその場で食べることもできますよ。

また、ケーキやプリンも日本人好みの味に仕上がっていて評判！朝から営業しているので、朝食にもおすすめです。リトルトーキョーの目抜き通りにあるので、観光していてちょっと小腹が空いた時にも便利ですよ。

5. 丸亀もんぞう

丸亀もんぞうは2013年にオープンした、リトルトーキョーで人気のうどん屋さん。本場そのものの讃岐うどんを食べられるとあって、カリフォニア在住の日本人から観光客、そしてロサンゼルスっ子にも大人気です。四国出身のオーナーが作る讃岐うどんは、妥協を許さない本物の味！太めでコシがありつるつるとした食感のうどんは、食欲のないときでもぺろっと食べることができますよ。

讃岐うどんの特徴の1つであるいりこダシを使ったつゆも懐かしい味。ロサンゼルスで日本食が恋しくなったら、ぜひ訪れてくださいね。カルボナーラなど、アメリカ風にアレンジされたうどんもあるので、地元の人と一緒に訪ねても楽しめます。

◎まとめ

リトルトーキョーには、キティちゃんなど日本のキャラクターやアニメなどサブカルチャーのグッズを売る店も増え、なかにはアニメのコスプレ姿で歩く人も見かけるようになりました。アメリカの中の日本として、ロサンゼルスを訪れた際にはぜひ行ってみてくださいね。

ロサンゼルスの小さな日本！リトルトーキョーの観光スポットをご紹介