名称:皇居東御苑
住所:東京都千代田区千代田1-1
公式・関連サイトURL:https://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html
【休園日】月曜・金曜、12月28日~翌年1月3日
※祝日や行事のある時の臨時休園などもあるため、お出かけ前に休園日カレンダーでご確認ください。
皇居東御苑 休園日カレンダー:https://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/gyoen-close.html
大都会の中心、東京駅からすぐの場所にある「皇居」。かつて徳川幕府の居城・江戸城があったこの地は、歴史の香りと豊かな緑が共存する特別な空間です。しかし、その魅力は皇居だけにとどまりません。周辺には、江戸城の遺構が残る公園、四季折々の自然が美しいお濠、話題のグルメ&ショッピングスポットまで、見逃せない観光ポイントが目白押しです。
この記事では、皇居とその周辺で巡りたい選りすぐりの観光スポットを解説。無料のガイドツアー「一般参観」も紹介します!
目次
皇居の見どころ解説!東御苑・二重橋・周辺おすすめ観光スポット&一般参観
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1.皇居東御苑

皇居観光をするなら、まずは東御苑(ひがしぎょえん)に向かいましょう。東御苑は、予約不要&無料で入場することが可能です。
東御苑の中は、江戸時代の史跡が数多く残る、まるで宝箱のような場所。かつて徳川幕府の居城であった江戸城の面影を、いたるところで感じることができます。
入口は大手門、平川門、北桔橋門(きたはねばしもん)の3か所。いずれかの門で入園票を受け取ったら、散策スタートです!

江戸時代の初めには、姫路城の大天守と3つの小天守を合わせたほどの規模である、当時最大級の天守がここに建っていました。天守台に立ち、かつてそびえていた壮大な天守を想像すれば、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

度重なる火災を免れた「富士見櫓(ふじみやぐら)」と「巽櫓(たつみやぐら)」は、現在まで残る貴重な建築遺産。都心で気軽に歴史散策を楽しむなら、皇居東御苑はまさにおすすめの場所です。
2.千鳥ヶ淵

皇居西側のお濠(ほり)、特に「千鳥ヶ淵(ちどりがふち)」周辺は、春になると多くのお花見客で賑わう人気のスポットです。千鳥ヶ淵緑道には約260本の桜(主にソメイヨシノ)が植えられており、全長約700mの遊歩道は、満開時にはまるで桜のトンネル。風に舞う花びらは、春の訪れを優雅に告げているかのようです。
桜のシーズン中、千鳥ヶ淵には100万人以上が訪れるとも言われています。特に人気を集めるのが、満開の桜に包まれるように水面を進むボート。乗り場は大変な賑わいを見せ、順番待ちの列ができることもしばしばです。
また、夜間には桜がライトアップされ、昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。水面に映る美しい夜桜が、ロマンチックな空間を演出。皇居周辺の落ち着いた雰囲気とはまた違った、華やかな春の夜を、千鳥ヶ淵で楽しんでみませんか?
名称:千鳥ヶ淵
住所:東京都千代田区麹町1-2
公式・関連サイトURL:https://www.city.chiyoda.lg.jp/shisetsu/koen/chidorigafuchi-ryokudo.html
3.皇居二重橋(正門鉄橋)・正門石橋

皇居の象徴的な風景として広く知られる「二重橋(にじゅうばし)」。一般には、手前の石橋と奥の鉄橋という二つの橋の総称として親しまれていますが、厳密には奥にかかる『正門鉄橋(せいもんてつばし)』を指す名称です。
手前にある、美しい二連アーチを描く橋は『正門石橋(せいもんいしばし)』。その優美な姿から通称「眼鏡橋」とも呼ばれ、人気の記念撮影スポットとなっています。この石橋は、明治20年(1887年)に白い花崗岩を用いて建造されました。

一方、奥にある『正門鉄橋(二重橋)』は、明治21年(1888年)にそれまでの木造橋から鉄製の橋へと架け替えられました。現在の橋は、昭和39年(1964年)に架け替えられた二代目にあたります。
旧江戸城の和の趣が残る地に、明治期に取り入れられた西洋式のアーチ橋。その美しい対比もまた、魅力の一つとなっています。
普段、正門石橋と正門鉄橋を渡ることはできませんが、皇居前広場からその荘厳な姿を望むことができます。ただし、新年一般参賀や、事前の申し込みが必要な皇居一般参観といった特別な機会には、これらの橋を歩いて渡ることが可能です。
名称:皇居二重橋
住所:東京都千代田区皇居外苑1-1
公式・関連サイトURL:https://visit-chiyoda.tokyo/app/spot/detail/242
4.皇居外苑

「皇居外苑(こうきょがいえん)」は、皇居の南東側に広がる、広大で美しい公園です。主に、黒松が点在する芝生が印象的な「皇居前広場」とその周辺エリアを指しています。
皇居外苑には、正門石橋や、幕末の歴史の舞台となった重要文化財「桜田門」、緑の中に勇壮な姿を見せる「楠木正成銅像」など、歴史を感じさせる見どころが点在。都心とは思えないほどの開放感と、手入れされた松の緑、そして歴史的建造物が織りなす景観は、まさに都会のオアシスです。
皇居外苑の魅力は、苑内の歴史的な景観や自然だけにとどまりません。苑内から、周囲を取り囲むように見える丸の内や大手町の近代的な高層ビル群。この歴史と自然、現代的な都市景観との鮮やかな対比こそが、皇居外苑ならではの魅力的な風景と言えます。
広々とした空、緑の松、歴史を刻む石垣や門の向こうに、現代日本の象徴ともいえる高層ビル群。そのダイナミックな対比は、訪れる人々に強い印象を与え、都会の中にある特別な空間であることを改めて感じさせてくれますね。
◆楠木正成銅像

皇居外苑の南東側、皇居前広場の一角に立つ「楠木正成像」。馬に乗り、今にも駆け出しそうな躍動感あふれる銅像です。
モデルである楠木正成(くすのきまさしげ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代に活躍し、後醍醐天皇への忠義で知られる武将です。
この像は明治33年(1900年)に完成しました。台座を含めた高さは約8メートルにもなり、迫力ある姿が印象的です。その存在感から、上野公園の西郷隆盛像、靖国神社の大村益次郎像と並んで「東京三大銅像」の一つに数えられています。
皇居外苑を訪れた際には、ぜひ間近でその勇壮な姿をご覧ください。
名称:楠木正成像
公式・関連サイトURL:https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/1_intro/his_06.html
◆伏見櫓

皇居・江戸城の貴重な現存遺構の一つである「伏見櫓(ふしみやぐら)」は、京都から移築されたと伝えられています。この櫓は普段公開されていない宮殿エリアにありますが、皇居前広場から二重橋越しにその優美な姿を望むことができます。
無料ガイドツアーの「一般参観」、新年や天皇誕生日の「一般参賀」では、特別に二重橋を渡って間近で見学できます。長和殿(ちょうわでん)など、普段は見られない他の場所も見学できる貴重な機会ですので、興味のある方はぜひ日程をチェックしてみてください。
名称:伏見櫓
公式・関連サイトURL:https://sankan.kunaicho.go.jp/multilingual/koukyo/place09.html
5.北の丸公園

皇居の北側に広がる緑豊かな「北の丸公園」は、都心にありながら、自然と文化施設が調和した憩いの空間。この公園には2つの象徴的な施設、「科学技術館」と「日本武道館」があります。
◆科学技術館

まず、公園の東側、竹橋駅に近い場所にあるのが「科学技術館」です。ここは、「見て・触って・体感する」をテーマに、科学や技術の面白さを、子どもから大人まで体験的に学べる人気のミュージアムです。
科学技術館の中でも特に人気を集めているのが、ドーム型シアター「シンラドーム」。その名前は、宇宙や自然界のあらゆる現象や存在を意味する「森羅万象(しんらばんしょう)」にちなんで名付けられました。ここでは、スタッフによる解説付きの科学ライブショーなどが開催されることもあり、科学の面白さを間近で体験できます。
また、一部のプログラムでは3Dメガネを使用し、立体的な映像を楽しむことが可能。宇宙や物理現象、ミクロの世界など、子どもたちの知的好奇心を刺激する多彩なテーマのプログラムが上映されます。ドーム全体に広がる映像とサウンドはダイナミック。まるでその世界に入り込んだかのような深い没入感を体験できます。
館内は複数のテーマに分かれた展示室で構成されており、実験ショーやワークショップなども開催。一日中楽しみながら、知的好奇心を満たせる施設です。
名称:科学技術館
住所:東京都千代田区北の丸公園2-1
公式・関連サイトURL:https://www.jsf.or.jp/
◆日本武道館

科学技術館から公園内を少し歩き、九段下駅方面へ向かうと、八角形の大きな屋根が特徴的な「日本武道館」が見えてきます。
日本武道館は、1964年の東京オリンピックの際に、柔道会場として建設されました。以来、武道の「聖地」として、また国内外の著名なアーティストによるコンサートや様々な大規模イベントの会場として、広く親しまれています。屋根の上の大きな擬宝珠(ぎぼし)は、遠くからでも目を引くシンボルとなっています。
このように北の丸公園には、最新科学に触れられる学びの場と、スポーツや音楽の熱気に包まれる殿堂という、魅力的な二つの顔があります。公園の豊かな自然散策と合わせて、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
名称:日本武道館
住所:東京都千代田区北の丸公園2-3
公式・関連サイトURL:https://www.nipponbudokan.or.jp/
6.桜田門

皇居外苑の南西に位置する「桜田門(さくらだもん)」は、かつて江戸城への出入りを厳しく監視した重要な門の一つであり、国の重要文化財に指定されています。
外側の「高麗門(こうらいもん)」と内側の大きな「渡櫓門(わたりやぐらもん)」が直角に配置され、その間が四角い広場(枡形)になっている「枡形門」という堅固な形式で作られています。万が一、敵が最初の高麗門を突破しても、この枡形の中に閉じ込め、周囲の塀や櫓門の上から攻撃して撃退する、非常に優れた防御機能を持っていました。
またここは、歴史の教科書でもおなじみの「桜田門外の変」が起こった場所です。この門は、幕末の1860年に、大老・井伊直弼(いいなおすけ)が暗殺された事件「桜田門外の変」で広く知られています。
江戸城の外堀(桜田濠)に面したこの桜田門は、かつて交通の要衝でもありました。様々な歴史が刻まれた重厚な門を前に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
名称:桜田門
住所:東京都千代田区千代田1-1
公式・関連サイトURL:https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/1_intro/his_02.html
7.和田倉噴水公園

皇居外苑の北東部にある「和田倉噴水公園」は、水と緑が美しい都市公園です。都会の喧騒の中にありながら、広々とした開放感と水の潤いを感じられる、まさに都会のオアシスのような空間。東京駅(丸の内北口)や大手町駅から徒歩数分と非常に便利なロケーションにあります。
公園のシンボルとなっているのは、高さ約8.5mにも達する大噴水と、その周りに巡らされた水のモニュメント、そして心地よい水音を立てる水路です。夜には噴水や水路が美しくライトアップされ、昼間とは異なる幻想的でロマンチックな雰囲気を楽しむことができます。
名称:和田倉噴水公園
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
公式・関連サイトURL:https://fng.or.jp/koukyo/place/historical/ruins-gaien/wadakurafountainpark
8.靖国神社

明治2年(1869年)に創建された「靖国神社(やすくにじんじゃ)」は、幕末維新期から先の大戦(太平洋戦争/大東亜戦争)に至るまでの、国のために殉じたとされる人々を「英霊(えいれい)」として祀っている神社。皇居周辺を訪れる際に、立ち寄る人が多い場所の一つです。
境内は多くの桜が植えられていることでも知られ、春には都内有数のお花見スポットとして賑わいます。
また、境内には「遊就館(ゆうしゅうかん)」という博物館・資料館が併設されています。ここには、幕末維新から先の大戦に関する日本の近代史資料や、靖国神社に祀られている英霊ゆかりの遺書・遺品などが展示され、広く一般に公開されています。
名称:靖国神社
住所:東京都千代田区九段北3-1-1
公式・関連サイトURL:https://www.yasukuni.or.jp/
9.SPA OTEMACHI(SPA大手町)
東京・大手町中心部の、地下約1,500mから湧き出る天然温泉で話題となった「大手町温泉」。この温泉を堪能できる贅沢なスパ施設が、「SPA OTEMACHI(SPA大手町)」です。
泉質は、保温・保湿効果に優れるとされるナトリウム-塩化物強塩温泉。都会にいながらにして、本格的な温泉で日々の疲れを癒やすことができます。
高級感あふれる落ち着いた空間には、内湯、外気浴が楽しめる露天スペース、サウナ、水風呂、そしてリラクゼーションラウンジなどを完備。充実したアメニティも魅力です。
フィットネスクラブに併設されていますが、スパだけのビジター利用も可能なので、仕事帰りや休日のリフレッシュに気軽に立ち寄れます。大手町駅直結の「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」内にあり、アクセスも抜群。都会の喧騒を忘れさせる隠れ家のような温泉で、上質な癒やしのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
名称:SPA OTEMACHI(SPA大手町)
住所: 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブB1F
公式・関連サイトURL:http://spa-otemachi.jp/
10.KITTE・丸ビル… 皇居に近い、丸の内の立ち寄りスポット

東京駅丸の内側には、食事や休憩にぴったりなスポットがたくさんあります。
特におすすめなのは、東京駅丸の内南口の目の前にある「KITTE丸の内」。旧東京中央郵便局の建物の一部を保存・活用した商業施設で、日本の”いいもの”や”心地よさ”を感じられる洗練されたショップやレストランが集まっています。6階の屋上庭園「KITTEガーデン」は赤レンガの東京駅舎を一望でき、休憩にも最適です。
また、丸の内中央口や南口の正面には、「丸ビル(丸の内ビルディング)」と「新丸ビル(新丸の内ビルディング)」が向かい合って建っています。ファッション、雑貨、コスメから、多彩なレストラン、カフェまで、多くのお店が入っており、ウィンドウショッピングにもおすすめ。丸ビルの35階には無料の展望スペースもあり、都心の景色を眺めることができます。
この他にも、緑豊かな中庭が美しい「丸の内ブリックスクエア」や、大型書店が入る「丸の内オアゾ」など、丸の内エリアには魅力的な商業施設が点在しています。皇居散策の後は、ぜひ丸の内側でお気に入りのショップやカフェを見つけて、旅の余韻を楽しんでくださいね。
名称:KITTE丸の内
公式・関連サイトURL:https://marunouchi.jp-kitte.jp/
名称:丸ビル(丸の内ビルディング)
公式・関連サイトURL:https://www.marunouchi.com/building/marubiru/
名称:新丸ビル(新丸の内ビルディング)
公式・関連サイトURL:https://www.marunouchi.com/building/shinmaru/
◎無料ガイドツアー【皇居一般参観】参加方法・ルート

皇居一般参観は、普段は足を踏み入れることのできない皇居の敷地内の一部を、宮内庁職員の案内のもとで見学できる無料ガイドツアーです。休止日等を除き、午前・午後の各1回実施されています。東京を訪れる際に、日本の歴史と文化に触れる特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
集合場所は、桔梗門(ききょうもん)。約1時間15分の行程で、宮内庁職員による丁寧な解説を聞きながら巡ります。
富士見櫓や宮内庁庁舎などを外から眺めながら、宮殿東庭(きゅうでんとうてい)へと進みます。宮殿東庭は、一般参賀でおなじみのあの場所です。長和殿(ちょうわでん)をはじめとする宮殿の荘厳な姿を望むことができます。そして、皇居の象徴として名高い二重橋(正門鉄橋)を内側から渡るという、特別な体験も可能。その後、伏見櫓などを望みながら、坂下門方面へと向かいます。
この一般参観では、テレビなどで見る風景を実際に体験し、日本の象徴としての皇居の一端に触れることができます。当日受付でも参加できますが、事前申し込みがおすすめ。実施日時や詳細については、行事等により変更される可能性もあるため、宮内庁の公式情報をご確認ください。
皇居一般参観の詳細・申込み
URL:https://www.kunaicho.go.jp/event/sankan/sankaninfo.html
【参観時間】①10:00~11:15、②13:30~14:45
【各回定員】事前申請200人、当日受付300人(先着順・整理券配布)
【休止日】日曜・月曜、祝日(土曜の場合は実施)、7/1~9/30までの午後、12/28~翌年1/4、行事等のある日など
皇居参観カレンダーURL:https://sankan.kunaicho.go.jp/about/koukyo.html
皇居周辺のおすすめ観光スポットまとめ

大都会のオアシス「皇居」。この歴史と緑にあふれたこの特別な場所の周辺には、見どころいっぱいの観光スポットが点在しています。荘厳な歴史遺産から、四季を感じる美しい自然、話題のグルメやショッピング、そして意外な穴場スポットまで、訪れるたびに新しい発見があるはずです。
徒歩での散策はもちろん、地下鉄(メトロ)を上手に利用すれば、効率よくたくさんの場所を巡れるのも嬉しいポイント。この記事が、あなたの皇居周辺散策をより豊かに、そして特別なものにするきっかけとなれば幸いです。
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