アメリカ合衆国は車社会のイメージが強いですが、大都市では鉄道網も整備されています。ロサンゼルスの南のオレンジカウンティへは、鉄道で行く場合大きく分けてメトロリンクとアムトラックの2種類があります。
もちろんそれぞれ行先や目的などによって用途が異なります。そこでこの記事では、オレンジカウンティへ向かう鉄道路線についてご紹介します。
1. メトロリンク
メトロリンク(Metrolink)はロサンゼルス周辺地域の通勤列車システム。既存のアムトラックも含めて8路線が運行されていて、オレンジカウンティにはそのうちの4本が通っています。
ロサンゼルスのターミナル駅である「ユニオン駅」からは、オレンジカウンティを縦断するオレンジカウンティ線と東のリバーサイド市に向かう91線、そして急行列車のような扱いのパシフィック・サーフライナーが出ています。残る1本は、サンディエゴの北のオーシャンサイド市からオレンジ市を回ってリバーサイド市に折れるインランドエンパイア/オレンジカウンティ線です。
オレンジカウンティの観光名所であるディズニーランドやエンゼル・スタジアムの最寄り駅アナハイムには、オレンジカウンティ線とパシフィック・サーフライナーしか停まらないので注意してください。
メトロリンクの切符は、駅構内にある自動券売機でのみ購入可能です。乗車前に購入し、車内では要望に応じて乗務員に切符を提示してください。有効な切符を所持していない乗客は、罰金の対象となります。
2. アムトラック
アムトラックは、全米鉄道旅客公社の通称。オレンジカウンティのあるカリフォルニア州では、サンルイスオビスポ・サンディエゴ間の560kmを結ぶパシフィック・サーフライナーが有名です。長距離路線ではありますが、ロサンゼルス周辺では郊外輸送の急行列車のような役割も果たしています。
パシフィック・サーフライナーでアクセスできるオレンジカウンティの観光名所には、サンディエゴ州との境に近いサンクレメンテ・ピアがあります。同名の駅の目の前には、長く細い桟橋が伸びていて、太平洋に沈むカリフォルニアの美しい夕日を眺めることができますよ。近くには宿泊施設なども充実しているので、ロサンゼルスでの休暇をサンクレメンテの静かな海辺で過ごすというのもありですね。
◎まとめ
メトロリンクが短距離、アムトラックが中・長距離の列車です。ロサンゼルスからオレンジカウンティまでなら、料金はメトロリンクの方が割安。状況に合わせて乗り分けると良いでしょう。
注意点として、メトロリンクとアムトラックは運営が異なるため、切符の相互利用はできません。自動券売機で切符を購入する際には気をつけてください。また、アムトラックのパシフィック・サーフライナーは太平洋沿岸を走るため、景色が評判!車窓からの風景を楽しみたい人は、都市間移動にアムトラックを利用してみはいかがでしょう。