名称:金頂太瘋
住所:新北市瑞芳區祈堂路7號
金瓜石は有名な九份から更に奥、バスで15〜20分ほど進んだエリアです。清朝統治下の1894年に金鉱が見つかり、日本の統治以降本格的な採掘が始まりました。一時は金の採掘量が年間5tを超えていましたが年々採掘量が低下していき、1987年に金瓜石鉱山は完全に閉山しました。そのまま寂れて忘れられた町だったこのエリアは、近年黄金博物園区として再び注目されています。
しかしながら台北からの旅行者は九份とセットで観光する人が多く、有名な九份の夜景を見るために夕方には金瓜石から移動する人が多いのが現状。金瓜石のディナーは選択肢が限られています。金瓜石が気に入ったのでこの地でゆっくり食事をしたい、或いは九份には何回も行ったので金瓜石でディナーを摂りたい、金瓜石のB&Bに宿泊している。そういう方に向けたセレクトになっています。
1. 金頂太瘋
金頂太瘋は巨大な関羽像で有名な勧済堂の近くにあるレストランです。雰囲気は郊外の食堂といった感じですが気候がよければ青天の下、テラス席でもお食事ができる大人気のお店です。このお店の注目点は「懐旧料理」であるということ。50年代の「オフクロの味」を売りにしているのです。
このような、最近では珍しくなった「昔からの味」を求めて多くの客が訪れます。この店の名物料理は花生豬腳湯、豬油炒飯、豬油煎魚といったところでしょうか。営業しているのは毎週金曜・土曜・日曜だけですので注意してください。時間は11:00〜17:00(日曜は〜16:30)までですので、少しはやいディナーになりますが、タイミングを測って是非訪れてください。絶品の料理があなたを待っています。
2. 金瓜石土鶏城
海外を旅行していると鶏肉の美味しさに驚くことがあります。放し飼いで活きの良い餌をたっぷり食べてストレスなく育った地鶏の美味しさは格別です。その様な地鶏を頂くことができるお店がこちらの金瓜石土鶏城です。店の名前は土鶏城ですが、地鶏だけでなく、牛肉や豚肉、地元の野菜や魚、変わったところでは駝鳥なんかも食べることができます。とは言っても先ずは看板料理の土鶏ですね。シンプルに茹でて冷ました白斬土雞はどうでしょうか。
台湾の人が大好きな「QQ」という弾力感の肉質に驚きますよ!所謂「家常菜」という家庭料理のお店ですので、ご飯ものや麺類、鉄板焼きにスープと色々揃っているのも嬉しいポイントです。是非金瓜石でのディナーに利用して下さい。
名称:金瓜石土鶏城
住所:新北市瑞芳區石山里山尖路104號
3. 食不厭
金瓜石と九份の中間あたりに位置する人気のカフェ。お店は手作り感のあるウッディな雰囲気で、自家製の無農薬野菜やハーブ等にこだわっています。
このお店の一押しは「午魚一夜干」。背開きと腹開きの違いはあれど、日本の一夜干しそのままです。他には焼き鯖定食に季節によっては秋刀魚など。そう、この食不厭は日本の家庭料理の台湾風アレンジが評判を呼んでいるお店です。なかにはご飯の上に鰹節をかけた「猫飯」というものも!まさしく「ねこまんま」ですね。
勿論カフェなのでパスタやサラダも用意されています。食後にはケーキなどはいかがですか?
B&Bが併設されていますので金瓜石で一泊して雄大な自然と美味しい料理を堪能するのも良いかもしれませんね。
名称:食不厭
住所:新北市瑞芳區金光路221號
◎まとめ
ガイドブックには載っているけどなかなか行くことが少ない金瓜石ですが、戦前には多くの日本人技術者が暮らしていた街です。街中で日本の香りを感じられるでしょう。
今はエコミュージアムになっているこの金瓜石で往時に想いを馳せながら、豊かな自然に感謝してディナーを戴くのも台湾旅行の重要な1ページになるかもしれませんね。
ぜひこの記事を参考にして美味しいディナーを堪能してください!