高雄駅を中心に南北や東西に日用品や衣類、住宅、交通機関、教育施設、音楽施設などが林立しています。台湾南部の「夢の街」への入り口とも言えるでしょう。駅の出発点である基隆駅から400.4キロの距離にあり、総面積は7.4ヘクタールです。台湾鉄道西部の終点でもあります。ここでは、高雄のエキナカ情報について紹介していきます!
1. 高雄駅について
台南・高雄間の鉄道として日本統治下の1899年に敷設され、当時は台湾の南側と北側とで鉄道が分かれていました。高雄駅は旅客と貨物のみ取扱いで、現在の高雄港駅で事務を行っていました。1939年になると日本は高雄都市整備を再計画し、高雄を台湾・南部の拠点としました。当時の基地は現在の高雄駅に残っています。
1941年(昭和16年)6月に古い駅舎から現在の高雄駅に移動しました。駅舎は主に和洋折衷型で、日本の建築家は「帝冠様式建築」と名付けました。西洋風のエントランスとホールがあるものの、内部には「日光廟」があり、爾宝宮に日光廟を合わせた混合形式です。3階建ての駅舎は当時の高雄市のランドマークでもありました。
1971年に地域のニーズに応えるため、後駅を新たに建設。3つの鉄道会社が乗り入れ、廃止の危機に直面した元の高雄駅は64年を経て、駅舎は高雄市民の心に残っています。そのため、協議の上、旧高雄駅を保存するため移設計画が実行されることとなったのです。時速60センチというスピードで14日間かけて、旧高雄駅は南東に82.6メートル移動を完了しました。さらに、「願景館」では鉄道の駅に関する資料が展示され、3つの鉄道が元の場所で運行を始め、再び高雄エリアのランドマークとなったのです。
現在、駅は高雄地下鉄建設プロジェクトが進行中で交通部鉄道が建設を担当しています。 2011年には、新しい5番線とリニューアルした4番線と3番線が運営を開始しました。
2. 商業ゾーンについて
1階の高雄駅を抜けて、3階の商業スペースへ行くと統一スーパー(台湾の有名スーパー)やドラッグストア、コーヒーショップ、土産物店、食料品、日用品、文化創造エリアなどさまざまなショップがあります。
高雄駅の大きな待合室は明るく、整備され、高雄を訪れる観光客や買い物客で賑わっています。高雄の顔とも言える商業ゾーンです。
3.食事
高雄観光に備えて食事ができるお店は、おいしいパンやコーヒーを提供する有名パン屋さんがあります。高雄駅の3階出口付近の階段のところにはコーヒーとパンのお店もあり、米国のハンバーガーチェーンのマクドナルドは、1階から3階へと続く階段の間に出店しています。
台湾南部の都市・高雄を観光する際、高雄駅で食事もできるので便利ですね!
4. 生活用品
生活用品は、高雄でも身近になったコンビニエンスストアのセブンイレブンが1階と3階、後駅(高雄駅の新しい別の駅舎)のすべてに出店しています。「康是化粧品店」や「3388生活小物」では、文房具やギフトなどその他の雑貨などが販売されています。高雄駅から高雄の観光プランを考えている方は、必要なものを買い揃えておくといいでしょう。
5. その他のサービス
「紙箱王(台湾で唯一駅舎内の店舗)」は、テーブルなど店内のほとんど設備が「紙」でできた新しい観光スポットです。高雄でも評判で多くの観光客が訪れます。
また、荷物を預けられるロッカーは高雄駅3階ホールのエレベーター脇に設置されています。早朝に高雄駅に着いてしまった場合は、大きな荷物を預けてから、高雄を観光するのも方法の一つかもしれませんね!
◎まとめ
高雄駅は、日本統治時代に建てられた貴重な駅舎です。当時の面影が今も残り、訪れる人を懐かしい気分に浸らせてくれます。エキナカにはレストラン、コンビニ、ロッカーなど一通りの設備は整っているので、安心して観光やビジネスが楽しめることでしょう。