トスカーナ地方の美しい町シエナ。シエナの旧市街、シエナ歴史地区は1995年に世界遺産に登録されています。フィレンツェからバスで1時間半程度なので、日帰り観光も可能ですね。世界で一番美しいといわれている貝殻形をしたカンポ広場の周りにはたくさんのカフェやレストランにお土産屋さんがあるので、何かシエナらしい物を買いたいという方はカンポ広場の周辺を散策してみましょう。同じトスカーナ地方で隣町のフィレンツェとあまりラインナップは変わりませんが、シエナ銘菓とお祭りのグッズはシエナだけの物。ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
トスカーナ地方の美しい街シエナ。おすすめのお土産品3選!
1.パンフォルテ
シエナの街を歩いているとお菓子屋さんが多い事に気がつくでしょう。そのお菓子屋さんの軒先に必ずといっていいほど飾られているのがシエナの銘菓パンフォルテです。直訳すると、強いパンという意味。名前の由来は、味が強いからだとか、巡礼者のために日持ちがする強いお菓子という意味だとか、修道女たちが孤児たちに栄養をつけさせようと作ったから、などと諸説あるようです。
中世から続く伝統的なお菓子で、その伝統を守るために、IGP(Indicazione geografica protetta)という制度の認定を受けた生産者だけが、シエナ産として作ることができるように決められています。ナッツやフルーツの砂糖漬けがぎっしり詰まり、ナツメグなどの香辛料が入った、甘みの強いもっちりねっとりした食感。日持ちがするのでお土産にぴったりですね!
2.パリオ・デ・コントラーダ関連グッズ
シエナといえばパリオ・デ・コントラーダ。1644年から続く伝統行事で、世界一美しいと名高いカンポ広場で、7月と8月の二回行われる競馬競技です。シエナ市の17に分かれた地区から10チームが出場し、一周約1000メートルのカンポ広場を3周して順位を競う、このわずか3分程度の為に国内外から観光客が集まります。
17の地区にはそれぞれの地区旗があり、動物のトレードマークが決められいます。パリオ祭りの前にはそれぞれの地区に旗が飾られ人々もマーク入りのスカーフやバンダナを身に着けたりして気合いが入ります。これらの旗やバンダナ、過去のパリオの写真やポストカードなどがお土産屋さんで売られているので、ぜひ覗いてみて下さいね。シエナでは、生まれた場所が生涯のチームに、旅行者は初めて泊まった場所が自分のチームになる、と言われているそうですよ。
3.トスカーナ州の食材
シエナは美食の街としても知られていて、高級食材店やオーガニックにこだわった専門店なども多くあります。トスカーナ州の特産品といえば、やはりオリーブオイル。そしてトスカーナのワイン。カンポ広場の近くには日本人とイタリア人が共同経営するワインショップもあります。またワインに興味がある方はイタリア唯一の国立ワイン総合文化施設、エノテカイタリアーナシエナの見学もおすすめです。
バルサミコ酢にトリュフ入りの塩、乾燥ポルチーニ茸に生ハム、チーズなどトスカーナの美味しい物がたくさんありすぎて困ってしまいそうですね。実はシエナらしい食材のナンバーワンと言えば、チンギアーレ、イノシシの肉なんです。店の軒先にイノシシのはく製があったりするのですぐわかりますが、中でも人気なのはイノシシ肉のサラミ。残念ながら日本へ持ち込みはできないので、お店でパニーニにして貰って食べてみてはいかがですか?ちょっと野性味ある味わいですが、試してみる価値あり、ですよ。
◎まとめ
カンポ広場の周りには、アンティークな家具屋さんや、味のある本屋さん、老舗の菓子店にリネンのお店など、一見地味な感じながら味のあるお店が結構あり、シエナの街の落ち着いた雰囲気にとてもマッチしています。フィレンツェからの日帰りではなくて、ぜひ一泊だけでもしてシエナの魅力を満喫して下さいね。