九份は台北の北東に位置する観光地。観光プランを立てる際は、ぜひとも入れておきたい場所ですね。観光客にも大人気で、台湾を代表する観光地の1つとなっています。また写真スポットも多く、インスタ映えする写真がたくさん撮れますよ。
かつては金鉱で栄えた九份ですが、金をほとんど掘り起こすと衰退していきます。
やがて、日本を代表する宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」では九份の豎崎路が登場すると、大人気に。
また、九份の独特の建物や傾斜地の畑は観光客だけでなくアーティストをもひきつけます。
ここでは九份の観光プランに入れておきたい観光スポットをくわしく紹介していきます！
1.九份文史工作室
観光プランの一つめは「九份文史工作室」です。
1992年に台北地区の芸術や文化のフロントランナーでもある羅済昆によって九份文史工作室は設立されました。彼は九份出身ではありませんでしたが、九份の大ファンでした。工作室には九份文化を記録したものが主で、文字やビデオ録画による資料が残っています。長期に渡って収集した九份の撮影作品や文化的資料を誰にでも見られるよう無料で開放しています。
九份文史工作室は訪れる観光客に海や山を見たり、サトイモのシャオチーを味わう以外に「金の故郷」であったという文化的な意味合いをより理解してもらうことを期待しています。
観光プランの始めに入れておくと後の九份観光がより楽しめるでしょう。
2.九份金鉱博物館
観光プランの二つめは「九份金鉱博物館」です。
九份金鉱博物館は、九份老街のそばにあります。珍しい鉱石のコレクションは一世紀に渡って収集されたもので一見の価値があります。博物館には鉱石の発掘プロセスやビデオ鑑賞、スタッフによる解説、採掘道具の展示があります。館内にいる係員に尋ねれば、より詳細な説明をしてくれますよ。
博物館の一階は鉱石のディスプレイエリアで、二階は映画鑑賞と砂金体験のできるエリアです。九份の歴史について詳しく知りたい場合は、鉱石館へ行くと当時の賑やかな金鉱山の情景が想像できることでしょう。
金鉱や九份の歴史に関心の高い方は観光プランに入れておくといいでしょう。
3.基山街
観光プランの三つめは基山街です
九份でもっとも賑やかな通りである基山街。地元のシャオチーがたくさん集まっている場所です。狭い路地の両側には、タロイモケーキ、丸い形の魚のすり身、里芋のお店が軒を連ね、いい香りが漂います。デザート店には長い行列ができ、魚のスープやチキンロールといった料理の数々は、人々の胃袋を満たしてくれます。
グルメな観光プランを立てたい方におすすめの観光スポットです。
4.豎崎路
観光プランに必ずいれておきたい場所が豎崎路です。
九份で最も有名な通りの豎崎路。多くの観光客やアーティストが豎崎路の石段に魅了されます。九份で最も高い位置にあるため九份の町を俯瞰できます。日本のアニメーションの巨匠・宮崎駿の「千と千尋の神隠し」のフィルムには豎崎路が登場します。階段の両側にある茶館では、足音を聞きながら中国茶や景色を愛でることができます。九份の典型的な楽しみ方の一つといえるでしょう。
豎崎路の階段下の右側には、訪れておきたい「昇平戯院」があります。ここは設立100年近い台湾北部で最初の映画館。一時は衰退し、生まれ変わりましたが、時代の波に逆らうことはできませんでした。
宮崎アニメファンなら、ぜひとも観光プランにいれおきたい観光スポットです！
5.軽便路
九份のもう一つの重要な通りの軽便路。まさに別世界とも言える軽便路は、店や観光客もまばらですが、歴史がつまっています。軽便路は、1940年代の九份で最も重要な通りでした。1931年に開通した軽便路は、もともと鉄道でした。軽便車（トロッコのような小さい車両）で物資を運ぶため、人力で人や物を輸送していました。現在では廃線となり、道路へと姿を変えましたが、両脇の民家には当時の九份の繁栄を物語る痕跡があります。
静かな場所がお好みの方は観光プランに入れておくといいでしょう。
◎まとめ
九份文史工作室、九份金鉱博物館、基山街、豎崎路、軽便路の5つの観光スポットを紹介しました。どのエリアも特徴のある場所なので、時間をかけてゆったりと回るのがいいでしょう。九份は斜面にできた街なので、観光に疲れたら茶館で一息入れるとリラックスできますよ。
