世界最大規模の内陸デルタ!ボツワナの世界遺産オカバンゴ・デルタ

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世界最大規模の内陸デルタ!ボツワナの世界遺産オカバンゴ・デルタ

ボツワナ共和国には、東京都の11倍以上もの大きさを誇る内陸デルタがあります。世界最大規模を誇る「オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)」は、オカバンゴ川がカラハリ砂漠に流れたことによって作られた大湿地で、多種多様な野生動物が生息していることで有名です。

国土の約70%をカラハリ砂漠に覆われているボツワナでは、乾季に入るとほとんどの湿地帯が干上がってしまうのですが、このオカバンゴ・デルタだけは特別!豊かな水を求めてアフリカゾウやカバ、ライオン、キリンなどがオアシスを訪れるそうですよ。
それでは、ボツワナの世界遺産「オカバンゴ・デルタ」についてご紹介していきましょう。

目次

世界最大規模の内陸デルタ!ボツワナの世界遺産オカバンゴ・デルタ

オカバンゴ・デルタとは?

出典: Vadim Petrakov/Shutterstock

「オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)」は、ボツワナの北部にある内陸デルタです。デルタとは三角州のことで、河川によって運ばれた土砂が河口付近に堆積し形成された地形のことを指します。内陸デルタとしては世界最大規模を誇るという「オカバンゴ・デルタ」の面積は、なんと約25,000平方km!
これは東京都の面積のおよそ11倍にも及ぶそうですよ。

季節によって面積が変動することでも知られている「オカバンゴ・デルタ」ですが、最も面積が狭くなるのは南半球の真夏にあたる1月です。その後、アンゴラで降った膨大な量の雨水がオカバンゴ川に流れ込み、雨季が終わる4月頃にデルタの入り口に到着します。だいたい5月からは乾季に突入するボツワナですが、この大量の雨水が少しずつデルタ全域に広がっていき、やがてオアシスとなるのです。

乾季に入り水がなくなると、野生動物たちは飲み水を求めてこの「オカバンゴ・デルタ」にやってきます。アフリカ大陸で見られる大型哺乳類のほとんどを見ることができるとあって、サファリ目的の観光地としては世界でもトップクラスの人気を誇るのだとか。動物だけでなく「カラハリ砂漠の宝石」・「アフリカの宝石」と称される絶景にもぜひ注目してみてくださいね!

野生動物が生きていく上で欠かせない水場となっていること、そして、自然が織り成す美しい景観が高く評価され、2014年にはボツワナ共和国で二つ目の世界遺産にも登録されました。
ちなみに、この「オカバンゴ・デルタ」が全世界で1000件目の世界遺産だそうですよ。

オカバンゴ・デルタへのアクセス

世界遺産「オカバンゴ・デルタ」は、ボツワナの首都ハボローネ(Gaborone)から1000kmほど離れた場所に位置します。ハボローネから車で移動すると半日以上かかってしまうため、オカバンゴ・デルタ近郊にあるマウン(Maun)まで空路で向かい、マウンを拠点に観光すると良いですよ。

日本からボツワナまでは直行便がないので、アジアや中東、およびヨハネスブルグの計2都市を経由してマウンに入りましょう。フライト時間は最短でも26時間弱。マウンからオカバンゴ・デルタ内のロッジまでは、専用のセスナ機が飛んでいます。セスナ機での移動時間は1時間弱です。

オカバンゴ・デルタのおすすめポイント

◆多種多様な野生動物

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世界遺産「オカバンゴ・デルタ」はカラハリ砂漠のオアシスとして機能しているため、様々な野生動物が水を飲みに訪れます。なんと敷地の約3分の1は「モレミ動物保護区(Moremi Game Reserve)」となっており、オープンカーに乗ってゲームドライブを楽しむこともできるんですよ。

陸地部分が多いモレミ地区では、サイ以外のほとんどの大型哺乳類を見ることが可能。一方、デルタ地区はその名の通り三角州となっていますので、カバやワニなどの水生動物やバードウォッチングを楽しみたい方におすすめです。見たい動物によって行き先を決めてみてくださいね。

◆様々なアクティビティ

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世界遺産を訪れたのなら、そこでしかできない特別な体験をしてみたいと思いませんか?
オカバンゴ・デルタで人気のアクティビティ「モロコ(Moroko)」は、丸太をくり抜いて造られたカヌーのような手漕ぎ船。ここでは伝統的なこの手漕ぎ船に乗って、漕ぎ手の案内のもと水上サファリを楽しむことができるのです。

生い茂るアシをかき分けながらゆっくり進んでくれるので、周辺の景色や植物を眺めたり、水場を訪れた野生動物や水鳥を観察しながらのんびり過ごしましょう。エンジンがついていない手漕ぎボートだけあって、動物たちをより間近で見られるのも魅力ですよね。

世界遺産「オカバンゴ・デルタ」内には、キャンピングサイトや宿泊施設も完備されていますので、宿泊しつつ隅々まで観光してみるのもおすすめです。歩きながら周る「ウォーキング・サファリ」や馬に乗りながら散策する「ライディング・サファリ」、気球に乗って上空から眺める「バルーン・サファリ」など、バラエティー豊かに揃っていますよ。

◎まとめ

ボツワナの世界遺産「オカバンゴ・デルタ」は、別名「アフリカの宝石」と称されるほど美しいことで知られています。また、内陸デルタとしては世界最大規模を誇るだけあって、そこには日本では見ることのできない規格外の絶景が広がっているのです。
少々アクセスは不便ですが、ボツワナ初の世界遺産である「ツォディロ」や、アフリカゾウの生息密度で世界一を誇る「チョベ国立公園」などと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?

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