世界最大の内陸デルタであるボツワナの世界遺産、オカバンゴ・デルタ

画像出典:Vadim Petrakov/Shutterstock

世界最大の内陸デルタであるボツワナの世界遺産、オカバンゴ・デルタ

ボツワナには、東京都の11倍以上もの大きさを誇る、世界最大の内陸デルタがあります。それはオカバンゴ・デルタといい、その広大さや多種多様な野生動物が生息していることが評価され、世界遺産にも登録された観光スポットです。日本では経験することのできない内陸デルタの雰囲気を堪能したり、野生動物を間近で観察することができるなど、オカバンゴ・デルタには様々な魅力が詰まっていますよ!
今回は、そんなボツワナの世界遺産、オカバンゴ・デルタについてご紹介いたします。

目次

世界最大の内陸デルタであるボツワナの世界遺産、オカバンゴ・デルタ

オカバンゴ・デルタとは?

出典: Joachim Huber (CC BY-SA 2.0)

オカバンゴ・デルタとはボツワナの北部にあるカラハリ砂漠の中にある内陸デルタのことです。デルタとは三角州のことで、河川によって運ばれた土砂が河口付近に堆積することによって形成された地形のことを指します。オカバンゴ・デルタの面積はなんと約25,000平方キロメートルにも及び、世界最大の内陸デルタとしても注目され、2014年には世界遺産にも登録されました。約2200平方キロメートルである東京都の面積のなんと11倍以上もの広さが三角州として存在していることに驚きですよね。オカバンゴ・デルタは季節によって面積が変動することも特徴の一つとして挙げられ、最も面積が狭くなるのが真夏であり1月です。なお800㎞離れたアンゴラでは雨季となっており、その膨大な量の降雨がオカバンゴ川に流れ込み4月ころにデルタの入り口に到着します。オカバンゴ・デルタは非常に平坦な地形となっていますので、この大量の雨水は5月から8月にかけて4か月間かけて洪水をおこしながら全域に広がっていくのです。ただこの洪水が引き起こされる5月から8月はボツワナで最も乾燥する冬の季節にあたりますので、野生動物にとっては非常に重要な水場となっています。ちなみにオカバンゴ・デルタは乾燥しているカラハリ砂漠の中で非常に広大なオアシスとなっていますので、様々な種類の野生動物が生息していることもこの世界遺産の魅力の一つです。

オカバンゴ・デルタへのアクセス

オカバンゴ・デルタはボツワナの北部に位置しており、ボツワナの首都であるハボローネから約1000㎞ほど離れた場所に位置していますので、車での移動は非常に難しい立地にあります。したがってオカバンゴ・デルタ近郊都市に飛行機で移動することをおすすめしますよ。オカバンゴ・デルタの近郊にはマウンという都市のマウン空港がありますので、そちらをご利用ください。なお日本から向かう場合は、南アフリカのヨハネスブルクなどを経由してマウンに向かい、そこから車で移動すると効率的ですよ。

オカバンゴ・デルタのおすすめポイント①:多種多様な野生動物の観察

出典: Ian Restall

オカバンゴ・デルタはカラハリ砂漠のオアシスとして機能しているため、様々な種類の動物が生息しているという魅力が挙げられます。オカバンゴ・デルタにはアフリカゾウやカバ、サイなどの大型哺乳類を見ることができるモレミ動物保護区も存在しています。なおオカバンゴ・デルタはデルタ地区とモレミ地区に区分されており、どのような動物を観察したいかで地区を選択することをおすすめしますよ。デルタ地区はその名の通り三角州となっていますので湿地帯となり水が多い地区となっています。そのためバードウォッチングや水生動物などを観察することが可能です。一方モレミ地区では大型哺乳類であるライオンやキリン、また非常に珍しいリカオン(ワイルドドック)などを観察することができますよ。是非ボツワナ観光の際にはオカバンゴ・デルタに足を運び、自分の好みに合わせた場所を選択して、大自然の中で野生動物を見学してみてはいかがでしょうか?

オカバンゴ・デルタのおすすめポイント②:世界最大の内陸デルタの散策

出典: Joachim Huber (CC BY-SA 2.0)

オカバンゴ・デルタは世界最大の内陸デルタとして世界的に注目されている世界遺産ですので、そのデルタの雰囲気を存分に満喫することをおすすめしますよ!オカバンゴ・デルタでは「モロコ」と呼ばれる伝統的な手漕ぎ船がありますので、是非乗船してみてください。漕ぎ手が湿地性イネ科の植物の一種であるアシをかき分けながら進んでくれますので、座りながら周辺の景色や植物を楽しんだり、バードウォッチングや水辺の野生動物の観察をすることができますよ。またオカバンゴ・デルタにはキャンピングサイトや宿泊施設が揃っていますので、世界最大の内陸デルタで野生動物が間近にいる状態で一泊してみるのも面白いかもしれませんね。是非オカバンゴ・デルタに足を運んだ際は、日本では経験することのできない世界最大の内陸デルタの雰囲気を思う存分堪能してみてはいかがでしょうか?ただしアシが当たることも多いので、気になる方は長袖を着ていくことをおすすめします。またあまり屋根などがありませんので、帽子やタオル、飲料水は持参するようにしましょう。

◎まとめ

ボツワナの世界遺産、オカバンゴ・デルタについてご紹介いたしました。世界で最大級のスケールを誇る内陸デルタでは、日本では見ることのできない野生動物の数々や、場所によって観察できる野生動物の種類が変わる点など、観光客を魅了する見所が数多く揃っていますよ!是非ボツワナに観光に訪れた際は、そんな世界遺産オカバンゴ・デルタに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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