名称:チャン・チャン遺跡地帯
住所:Peru
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/366
ペルーの有名な遺跡と言えば、マチュピチュを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ペルーには、他にも素晴らしい世界遺産がたくさんあり、その中の一つに、世界遺産チャン・チャン遺跡地帯があります。
ペルーのトルヒーヨ近郊にあるこの遺跡地帯の広大さは、ペルーの遺跡の中でも最大級。日干しレンガ(泥)で出来た世界でも随一の大きさの遺跡としても有名です。そんな魅力的な世界遺産チャン・チャン遺跡地帯についてご紹介します。
目次
ペルーの世界遺産チャン・チャン遺跡地帯!広大な遺跡の魅力を知る旅
チャン・チャン遺跡地帯とは?
出典: Michael Zysman/shutterstock
チャン・チャン遺跡地帯は、かつてチムー王国の首都があった場所。チムー王国とは、紀元前1100年ごろから栄えたペルーの王国であり、その支配はエクアドル国境沿い700km余りに及んでいました。
そんなチムー王国の首都であったチャン・チャンは「輝く太陽」という意味で、この王国を繁栄へと導く太陽のような場所。その繁栄も衰退へと移行し、インカ帝国により征服されました。現在は、その名残を残す遺跡があります。その広大な遺跡には、当時の技術の高さを感じられるもので魅力的な観光地。神殿や広場などから、古代アンデス文明の壮大な都市計画が感じられるでしょう。
チャン・チャン遺跡地帯へのアクセス
日本からペルーへの直行便はないため、アメリカの空港などで乗り継ぎ、ペルーの首都リマまで行きます。リマからは飛行機でトルヒーヨまでは、およそ1時間10分。トルヒーヨへ到着後は、タクシーなどで向かいます。
チャン・チャン遺跡地帯のおすすめポイント2
シウダデラ
チャン・チャン遺跡地帯で、見ておきたいのがシウダデラ。シウダデラとは、王の宮殿のことで高さ12mほどある二重の壁に囲まれ、9つの地区で出来ており、その中心にあります。一人の王のために一つのシウダデラが築かれ、土の城壁で囲まれた当時の王の権力を感じることができるでしょう。
内部には、リスやペリカン、満月や魚など独特のデザインのレリーフが飾られ、壁の高さに驚きますよ。またシウダデラの奥は、王の墓となっており今も眠っています。
日干しレンガ
遺跡地帯を歩くと、必ずと言ってもいいほど目につくのが日干しレンガ。泥で出来た日干しレンガを使って築かれた建造物は、世界でも他に見られますがチャン・チャン遺跡地帯のスケールは、それほどありません。
日干しレンガはそれほど強固な材質ではないため、大雨や風化により破損する危険があります。そのためチャン・チャン遺跡地帯は「危機にさらされている世界遺産」に指定されている貴重な世界遺産。ぜひ訪れてみてくださいね。
◎まとめ
ペルーの世界遺産チャン・チャン遺跡地帯についてご紹介しました。12~15世紀に栄えたチムー王国の暮らしが垣間見える遺跡は、興味深いですよね。王の宮殿や王への貢物を献上する場所、灌漑用水路など見どころ満載。ぜひ古代の都市に思いをはせながら、世界遺産を巡ってみてくださいね。