【スーダンの治安】現在渡航中止勧告が出ており注意が必要！

北アフリカにあるスーダン共和国は紅海に面していて、エジプトの南側にあります。数か国と国境を接し、首都はハルツームです。スーダンは日本であまり馴染みがない国かもしれません。また、スーダンは現時点では治安がいいとは言えない状態です。ここではスーダンの治安情報や注意事項を紹介します。渡航前には周辺国も含め治安情勢の確認をしましょう。

危険地域を把握する

2018年9月現在、外務省の海外安全情報にてスーダンは「レベル3：渡航中止勧告」と「レベル1：十分注意」が出されています。スーダン全土において渡航を延期や中止した方がいいでしょう。スーダンでは国内に潜伏していたイスラム過激派組織の多くを国外追放したことから、イスラム過激派組織の活動は限られています。政府がテロ対策に力を入れているため、国内においてテロ事件は発生していないそうですが、ダルフール地方では反政府勢力とスーダン政府軍との武装闘争が続いています。

武装集団などによる誘拐や襲撃、略奪などが発生しているため治安は不安定な状態です。また、南スーダンの情勢が悪化しているため、南スーダンと国境を接する地域には近づかず治安情報を十分把握し危険を回避するようにしてください。

スリやひったくり、置き引きなどに注意

スーダンでは2013年以降、生活必需品の物価が上昇しています。警察などによる治安機関が比較的機能している首都であっても、経済情勢を背景としたスリやひったくりなどが多数発生。外国人はお金を持っていると思われているため、ターゲットになりやすいことから注意が必要です。

空港やバスターミナルなど人が多く集まる場所ではスリやひったくり、置き引きに注意しましょう。ホテルやレストランなど治安がいいと思われる場所でも油断せず注意が必要です。ホテルでは施錠を必ず確認しましょう。また、人前で財布を出したり現金を数えたりするのも危険です。スーダンは日本と治安が異なっていることを意識し、注意して行動してください。

暗くなってからの外出は控えよう

スーダンは昼間であっても治安状態がいいとは言えません。暗くなってからの外出はさらに危険が伴います。よほどのことがない限り、夜間の外出は控えてください。夜間は犯罪も増えることを頭に入れ、暗くなる前に用事を済ませるなど危険回避しましょう。

スーダンでは外国人は目立つ存在という意識が必要です。治安の良し悪しに限らず、夜間の外出を控えることは自らの身を守ることにも繋がります。やむを得ず暗くなってから外出する際には、近距離であっても徒歩は控えるなどし、基本的な治安対策を心がけましょう。また、首都のハルツームでも野犬が多くいます。野犬は病気を持っている可能性が高いので注意が必要です。

体調管理、感染症に注意しよう

スーダンは治安だけではなく体調管理にも気をつけましょう。滞在する際にはマラリアや黄熱、破傷風や狂犬病、A型肝炎やB型肝炎などの予防接種が勧奨されています。マラリア汚染地域が広範囲なのでマラリアに注意が必要です。また、スーダンは高温で乾燥していることから脱水症状になりやすいです。水分を十分取ることを意識しましょう。その際には生水を飲用しないなど注意も必要です。

スーダンは治安面だけではなく、医療水準が高くないことを頭に入れておきましょう。スーダンを訪れる際には治安状況を確認するだけではなく体調管理も必要です。万が一の際には国外へ緊急移送になる場合もあるので、海外旅行保険もよく確認し加入することをおすすめします。

イスラムのルールを知り、治安を守ろう

スーダンでは政府が国内の治安維持に力を入れており首都ハルツームでは深夜になると、軍や警察による検問が要所で実施されているそうです。その際に身分証明書の提示を求められることから、パスポートなどの身分証明書は常に所持し、自身も治安維持を心がけましょう。

スーダンはスンナ派を中心とするイスラム教が7割の国。金曜日は集団礼拝の日です。宗教施設ではデモなどが行われる可能性もあることから、事件に巻き込まれることのないよう注意しましょう。また、イスラム社会であることからイスラム法が施行されています。飲酒などについても厳しい罰則があるため自らが治安を乱すことのないよう、スーダンのルールを知ることも重要です。

◎まとめ

スーダンは治安情勢もいいとは言えず、渡航中止勧告が出ているエリアもあります。その地域への渡航は中止か見合わせるようようにするのが賢明です。それ以外のエリアについても、訪れる際には前に必ず最新の治安情報を確認しましょう。また、スーダンを訪れる際は国内の治安状況はもちろん、近隣諸国の治安や政治情勢もチェックしておくことをおすすめします。

【スーダンの治安】現在渡航中止勧告が出ており注意が必要！