リフタスフェルトの文化的及び植生景観【南アフリカ世界遺産】

リフタスフェルトの文化的及び植生景観【南アフリカ世界遺産】

南アフリカの北ケープ州には、厳しい環境にありながらも多種多様な動植物が生息している世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」があります。

リフタスフェルトは、2000年前から生活している民族の伝統的な文化が今でも継承されている地域。今回は南アフリカの世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」についてご紹介します。

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リフタスフェルトの文化的及び植生景観【南アフリカ世界遺産】

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南アフリカ世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」とは?

リフタスフェルトの文化的及び植生景観(南アフリカ世界遺産)

リフタスフェルトの文化的及び植生景観とは南アフリカ共和国の北ケープ州のナマクワランド地方北西に位置する砂漠地帯です。

この地帯は一見すると単に不毛で荒涼としたごつごつと険しい山が多くそびえたつ場所。さらには気候も厳しい環境であり、夏は日中が50度を超える日もあるのに対して、夜は非常に冷えて露ができるほどです。

そんな露を貴重な水分補給の源としているのが、この地域ならではの珍しい動植物。それらの動植物や、伝統的な生活を営む民族などを含め、文化的にも自然的にも貴重な場所として評価されました。ていますた観光スポットとなっています。

パキポディウム(リフタスフェルト)

2007年に世界文化遺産として登録されたリフタスフェルトの特徴は、砂漠地帯ならではのヒョウやベルベットモンキー、リーボックなどの動物や、珍しい植物を観察できること。そして、地元の民族が半人半植物の伝説を先祖に見立てて崇拝している、ここでしか見られない植物「パキポディウム(Pachypodium namaquanum Welw)」です。

世界遺産に登録されているにもかかわらず、リフタスフェルト地域では、ナマ人をはじめとする人々が古くからの生活様式を守りながら、現在も伝統的な放牧生活を営んでいます。

リフタスフェルトの文化的及び植生景観へのアクセス

リフタスフェルトの文化的及び植生景観(南アフリカ世界遺産)

世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」がある地域は、ケープタウンから北に約700km離れたところにあります。車で移動する場合は約8時間の移動時間が必要になるので、飛行機で近郊都市まで移動しましょう。

空港のある近郊都市としては、スプリングボックが便利。スプリングボック空港から世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」がある地域まで、車で約2時間半です。

リフタスフェルトの文化的及び植生景観おすすめポイント①:多種多様な植物

アロエディコトマ(リフタスフェルトの多種多様な植物)

世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」がある地域には、多種多様な植物が生育しています。この厳しい自然に適応した植物の多様性は世界でもトップクラス。約650種類にもおよぶ植物が生育しています。

多肉植物や巨大植物をよく目にすることができますが、中でもアロエ属が多いのが特徴です。アロエ属最大級のアロエディコトマは、最大で10mもの高さになりますのでぜひ探してみてください。

リフタスフェルトの文化的及び植生景観おすすめポイント②:多種多様な動物・鳥類

リフタスフェルトに棲む鳥類

さらに植物だけではなく様々な種類の野生動物も多く生息しています。シカほどの大きさを誇るリーボックやダイカー、ベルベットモンキーやオオヤマネコ、ヒョウなどを観察することが可能です。世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」がある地域に生息する動物は、この厳しい環境に適応した生態系を持っています。その特徴は、毛が短いこと、足が細く脚力があることなどです。

また、鳥類の種類も豊富なので、バードウォッチングもおすすめ。厳しい環境ながらも多様性を誇る動物の姿を観察してみましょう。

リフタスフェルトの文化的及び植生景観おすすめポイント③:ナマ人の伝統的生活

出典: コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による著作物だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=852977による (CC BY 2.5)

「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」がある地域で2000年も前から生活を続けているナマ人。ヤギを飼っている半遊牧民のナマ人は、この土地のものを食べて生活している民族です。

ナマ人の住居である「ハル・オムス」は、木と布で作った移動式のテント。

ナマ族のヤギと羊の群れ(リフタスフェルト)。

ナマ人は、3~4か月ごとに飼っているヤギの食料や水を求めて移動を続ける遊牧生活を送っています。このような伝統的な生活を現代でも変わらず続けていることが評価され、世界遺産登録の要因にもなりました。そして世界遺産に登録された現在もナマ人の伝統的な生活は続いています。

伝統的な文化を守り続けるナマ人とその生活を支える姿は、他の世界遺産ではなかなか見ることができない貴重な風景です。生活に土足で立ち入らないように注意しながら、ナマ人に継承され続けている文化を感じてみてください。

◎南アフリカ世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」まとめ

南アフリカ世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」まとめ

南アフリカの世界遺産、リフタスフェルトの文化的及び植生景観についてご紹介しました。この世界遺産は、世界でトップクラスの多様性を誇る動植物の観察や、継承し続けてきた伝統的な文化と共存した自然の姿など、様々な魅力が詰まっています。そんな世界遺産リフタスフェルトの文化的及び植生景観に足を運んでみてくださいね。

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