この地の歴史を繋いできた岩絵が魅力的なマラウイの世界遺産、チョンゴニ・ロック・アート地域

画像出典:da_ja_re/Flickr

この地の歴史を繋いできた岩絵が魅力的なマラウイの世界遺産、チョンゴニ・ロック・アート地域

アフリカのマラウイには、この地の歴史を学ぶうえで欠かすことのできない貴重な岩絵が残っている遺跡があります。チョンゴニ・ロック・アート地域は、その貴重さが評価され、2006年には世界遺産にも登録されました。
なんといっても、石器時代から描かれていた岩絵はこの世界遺産の最大の特徴で、違う時代に生きた人がその岩絵に描き足してきた背景もあり、この地の歴史を繋いできた貴重な文献として、世界中から注目を浴びています。他にも石器時代に人々が住んでいた洞窟の見学や、首都であるリロングウェから気軽に立ち寄ることのできるアクセスの良さなど、チョンゴニ・ロック・アート地域には様々な魅力が詰まっています。
今回は、そんなマラウイの世界遺産、チョンゴニ・ロック・アート地域についてご紹介いたします。

目次

この地の歴史を繋いできた岩絵が魅力的なマラウイの世界遺産、チョンゴニ・ロック・アート地域

チョンゴニ・ロック・アート地域とは?

出典: da_ja_re

チョンゴニ・ロック・アート地域とはアフリカのマラウイの中部にあるデッザ県中部にある地域で、洞窟壁画や居住の痕跡をうかがわせる遺跡などが残っていたため2006年に世界遺産に登録された観光スポットです。チョンゴニ森林保護区内の区域内を中心に127の遺跡が確認されており、文化遺産として当時の文明の証拠としての存在価値が高いと評価されました。このチョンゴニ・ロック・アート地域の岩絵を描いていたのは、狩人が描かれている石器時代のトゥワ族と、それ以降の農業的な主題の岩絵を描いていたチェワ族に区別されます。チェワ族はこの地域の洞窟に住んでおり、20世紀に至るまでこの地でこれらの岩絵を蓄積してきました。違う時代に生きていた人が描き足すような形で描いていたこの岩絵は、その当時の歴史を知るうえで非常に重要な遺産となっています。しかしながら現在はこの貴重な世界遺産が損害を受けているという深刻な状況が進んでいます。雨風による風化や劣化ももちろんですが、一番はいたずらや落書きなどが後を絶たないことです。チョンゴニ・ロック・アート地域はフェンスも設置されておらず警備員もいないため、かなり野放図な状態で放置されているのが現状です。現在では岩絵を守るための的確な保護が最大の課題として対策を講じています。

チョンゴニ・ロック・アート地域へのアクセス

チョンゴニ・ロック・アート地域はアフリカのマラウイの中部にあるデッザ県中部に位置する世界遺産です。マラウイの首都であるリロングウェからは南東方向に約80㎞ほどの場所にありますので、車やタクシーで向かうことが可能ですよ。なお移動時間は約1時間半ほどです。ただし凹凸の激しい道路を運転することになりますので、自分で車を運転する際が四輪駆動で向かうことをおすすめしますよ!

チョンゴニ・ロック・アート地域のおすすめポイント①:珍しい岩絵の数々

出典: commons.wikimedia.org

チョンゴニ・ロック・アート地域の最大の魅力は、世界遺産に登録された名称にも含まれている通り岩絵が挙げられます!石器時代が描かれているこの岩絵の数々は、時代ごとに違う人が絵を描き足すという手法をとっており、この地の歴史を我々に伝えていますよ。また文字などで残されているよりも絵の方が専門家ではない我々からしたら理解がしやすく、その場で見た瞬間にどのような意味なのかを把握することができるのも嬉しいポイントですよね!また人によってどのように岩絵を感じ取るのかは変わってきますので、是非写真ではなく実物を間近で見ることをおすすめしますよ。もしマラウイに観光に訪れる際は、誰が見ても理解できるような歴史を伝える非常に貴重な文献であり、写真では伝わらない迫力や芸術性を感じることができるチョンゴニ・ロック・アート地域の岩絵をじっくり見学してみてはいかがでしょうか?なお石器時代に人々が住んでいた洞窟も見学することができますので、あわせて楽しんでみてくださいね。

チョンゴニ・ロック・アート地域のおすすめポイント②:アクセスの便利さ

チョンゴニ・ロック・アート地域の特徴として、アフリカの遺跡では珍しく首都に近くアクセスが便利であることが挙げられます。移動だけでかなりの時間を要することがないのは、観光客からしたら嬉しいポイントですよね。首都であるリロングウェからは車で約1時間半ほどで向かうことができますので、日帰りで十分楽しむことができますよ!またマラウイはマラウイ湖が国の中での大きな割合を占めており、リゾート地やスキューバダイビングなどの海のレジャーも楽しめますので、そちらも是非楽しんでみてはいかがでしょうか?首都リロングウェから近く、チョンゴニ・ロック・アート地域はアフリカのこのような世界遺産に登録されている遺跡の中でも珍しくアクセスの良さが魅力ですので、是非気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

◎まとめ

マラウイの世界遺産、チョンゴニ・ロック・アート地域についてご紹介いたしました。貴重な文献として世界的に注目を集めている岩絵ですが、近年では風化や劣化だけでなく、いたずらや落書きがされるなど保護の面で問題を抱えている状況です。是非マラウイに訪れた際は、チョンゴニ・ロック・アート地域に足を運び、この地の歴史を知るうえで重要な文献である岩絵を保存状態の良いうちに見学してみてはいかがでしょうか?

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