美しい景観と聖地を楽しめるスーダンの世界遺産、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群

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美しい景観と聖地を楽しめるスーダンの世界遺産、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群

スーダンの北部には、美しい景観と貴重な神殿や宮殿を楽しめる遺跡があることをご存知でしょうか?それがゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群であり、2003年には世界遺産にも登録されている観光スポットとなっています。特に夕暮れ時に見せる美しい景色や、当時聖地として崇められていた神殿などの建造物、さらにはいまだに発掘作業が完了しておらず謎が残っているかもしれないというミステリアスな雰囲気など、この世界遺産には様々な魅力が詰まっていますよ!今回はそんなスーダンの世界遺産、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群についてご紹介いたします。

目次

美しい景観と聖地を楽しめるスーダンの世界遺産、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群とは?

出典: Bertramz (CC BY 3.0)

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群とはスーダン北部にある高さわずか98mの小山のことで、スーダンの首都であるハルツームの約400㎞北にありナイル川の屈曲部沿いに位置しています。紀元前1450年ごろに領土を大きく広げたエジプト王トトメス3世がこのゲベル・バルカルをエジプトの南限と位置づけ、ナパタという植民地都市を建設したことが始まりです。その後エジプトの弱体化が進み、この地に住む人々からなるアフリカ最古の黒人による国家、クシュ王国が誕生し、ナパタを首都としてエジプトを支配する時代となりました。エジプト人やそれを継いだクシュ王国のヌビア人たちは、ゲベル・バルカルを最高神であるアモンの住む聖地として崇めたことから、この周辺には寺院などの様々な建造物が建設され、少なくとも13の神殿と3つの宮殿の他、墓所遺跡などが現在発見されています。その貴重な遺跡や美しい景観を評価され、2003年にはゲベル・バルカルと周辺のナパタ地方の遺跡群が合わさった「ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群」として世界遺産にも登録されました。なおメインとなるアモン神殿のような大神殿や、美しい景観が魅力であるゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群ですが、この世界遺産はいまだに発掘作業が完了していないため、まだ解明されていない謎が存在していることも魅力の一つとして挙げられます。

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群へのアクセス

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群はスーダンの首都であるハルツームから北方向に約400㎞進んだ場所に位置しており、車だと5時間以上の移動時間を要してしまいますので飛行機での移動が効率的ですよ。ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群の近郊都市であるドンゴラやアル・ダッバ、メロウェには空港がありますので是非そちらをご利用ください。特にゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群から一番近い空港はメロウェという都市にあるメロウェ空港ですので、おすすめですよ。首都ハルツームのハルツーム国際空港からメロウェのメロウェ空港まで約1時間ほどの移動時間で向かうことができ、そこからゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群までは車で約30分ほどとなっています。

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群のおすすめポイント①:美しい景観

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ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群は歴史ある遺跡として世界遺産に登録されている観光スポットですが、最大の特徴は非常に美しい景観を見ることができるという点です。高さが約100mほどしかない小山ですので、ちょっとした山登りを楽しみながら頂上に到達すると、そこから見える眺めはまさに圧巻ですよ!なおこの世界遺産では日中と夕暮れでは見える景色が全く違うことも特徴の一つです。おすすめはピンク色とオレンジ色を混ぜたような非常に美しい夕陽を見ることができる夕暮れですので、時間に余裕のある方は一度楽しんでみてくださいね。是非スーダン観光の際には、世界遺産のゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群に足を運び、日本では経験することのできないその美しい景観を堪能してみてはいかがでしょうか?なおゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群の夕暮れは非常に冷え込みますので、夕日を見学したい方は上着などを持参することをおすすめします。また街頭などがないため日が沈んでからあたりが真っ暗になるまで非常に早いので、その点もご注意くださいね。

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群のおすすめポイント②:深い謎が残っている可能性

出典: Bertramz (CC BY 3.0)

ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群は1970年代にセルジュ・ドナドーニを責任者とするローマ大学の調査隊が発掘を行い、80年代にはそこにティモシー・ケンドールを長とするボストン美術館の調査隊が合流して発掘作業を進めてきました。そして1916年からはハーバード大学の研究員やボストン美術館の人々が発掘作業を行っているにもかかわらず、いまだにその発掘作業は完了していないのが現状です。もしかしたらまだなにか重大な発見があるかもしれないこの世界遺産は、そのミステリアスな雰囲気を味わおうと多くの観光客が集まっていますよ。もしいまだに謎が残っているかもしれないようなスポットを観光したいのであれば、是非このゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群に足を運んでみてはいかがでしょうか?

◎まとめ

スーダンの世界遺産、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群についてご紹介いたしました。美しい景観や聖地であった神殿や宮殿の数々、さらにはまだ重大な発見の可能性が残っているミステリアスな雰囲気など、ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群には観光客を魅了する見所が数多く揃っていますよ!是非スーダンに観光に訪れた際は、そんな世界遺産ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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