緑と砂丘とバルト海のコントラストはまさに絶景!ロシアの世界遺産クルシュー砂州をご紹介

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緑と砂丘とバルト海のコントラストはまさに絶景!ロシアの世界遺産クルシュー砂州をご紹介

世界遺産「クルシュー砂州」は、ロシアとリトアニアにまたがる砂州です。全長は約98キロに及びますが最大幅はわずか約4キロ。わずかな環境変化でも海水による塩害や砂丘の拡大などで失われてしまいそうな、繊細な自然環境を持っている地域です。環境を保全し森林を再生するための努力が古くから積み重ねられてきた場所でもあり、そんな文化的背景が高く評価され世界遺産として登録されました。

砂州はロシア側もリトアニア側も国立公園になっています。ロシア側は約45キロ程の長さでゼレノグラーツク地区にあり、3つの漁村が存在しています。ゼレノグラーツクは海水浴やスパのリゾート地で、週末になると観光客で賑わうスポット。そんなゼレノグラーツク「クルシュー砂州」の世界遺産としての見どころや、観光の魅力をお伝えしますのでぜひ参考にしてください。

目次

緑と砂丘とバルト海のコントラストはまさに絶景!ロシアの世界遺産クルシュー砂州をご紹介

世界遺産クルシュー砂州とは

出典: Konstantin Tronin / shutterstock

ゼレノグラーツクの世界遺産「クルシュー砂州」。神話によるとある時大嵐のせいで漁師たちは長い間仕事ができなくなってしまいました。この地に暮らす人々を助けるために、巨人族の少女ネリンガが大量の砂を運んでこの砂州を造ったといわれています。リトアニア側の砂州にあるネリンガ自治区はこの少女の名前が由来です。彼女が使っていたとされる椅子が観光スポットになっているほど愛されているキャラクターなんですよ。

そんなゼレノグラーツクの砂州は、実際には紀元前3000年ほど前に周辺の島々が波で運ばれてきた砂によって繋がってできたとされています。かつてこの地域は貿易の中心地でしたが16世紀になる開発によって森林が破壊され、砂丘が拡大し村が消えていきました。しかし1825年に再び植林運動が開始され、今では大半が森林におおわれています。

古くは漁業がこの地域の人々にとっての主な生計手段でしたが、世界遺産となった現在では観光業が盛んです。

世界遺産クルシュー砂州へのアクセス

ロシア側のゼレノグラーツク地区にある世界遺産「クルシュー砂州」に行くには、日本から空路で州都のカリーニングラードまで行きます。カリーニングラードの町から世界遺産の入口であるゼレノグラーツクの町は車で行くと44キロで40分ほど。自然がつくりだした美しい景色を楽しみつつ散歩がてらウォーキングしてみるのもいいですね。

世界遺産クルシュー砂州のおすすめポイント①:砂州歩き

出典: Virginija Valatkiene / shutterstock

ロシア側はゼレノグラーツク地区にある世界遺産「クルシュー砂州」は、リトアニア側ほど観光地化されていません。見方を変えれば、自然のままの砂州を楽しめるという事。美しい砂丘や特徴的な木の生えた林、白鳥の泳ぐ沼地などが見られますよ。散歩をしながら、様々な姿を見せる世界遺産の風景を楽しんでみませんか?

ゼレノグラーツクに一番近いレスノイ村にはゲストハウスやレストラン、史跡や教会関連の綺麗な建物があります。バルト海を眺められるベンチがある美しい遊歩道は、世界遺産の素晴らしい観光スポットといえるでしょう!リバチ村付近にはチャイカ湖や、聖セルジウス教会が。ゼレノグラーツクから一番離れたモルスコエ村にも、宿泊施設が充実しているので足を延ばしてみるのもいいですね。

世界遺産クルシュー砂州のおすすめポイント②:the Museum of Russian Superstitions

ゼレノグラーツクの世界遺産「クルシュー砂州」には、ちょっと風変わりな観光スポットがあります。それがthe Museum of Russian Superstitions。この博物館はレスノイ村とリバチ村の間に位置しており、近くにはビーチもあります。

ゼレノグラーツクにあるこの博物館はロシア古くから伝わる神話や迷信、魔術、シャーマンなどに関する展示物が置いてあり、ちょっと怖くてユニークなものが見られますよ。例えばカラスのような鳥を肩に乗せた怖い形相の老婆、足だけ鳥の足になった女性、タロットカードをする女性のろう人形など。摩訶不思議な世界遺産観光スポットなんですよ。

ほかにも先住民族が使っていた様々な道具なども展示されています。悪い夢は退けて良い夢だけ届けるドリームキャッチャーをはじめ、ここでは昔から信じられてきた様々なおまじないやヒーリング方法を知ることができます。ロシア先住民の人々の見えない世界に対する信念を垣間見ることができますよ!

ゼレノグラーツクの世界遺産で、ちょっと不思議な世界をのぞいてみてくださいね。

◎まとめ

ロシアとリトアニアにまたがる美しき世界遺産「クルシュー砂州」をご紹介しました。その姿はまさに自然がつくりだした芸術作品。この貴重な環境を保全するために行われている様々な工夫にも注目ですよ。the Museum of Russian Superstitionsも興味深いです。ぜひ緑と砂丘とバルト海のコントラストを楽しみに訪れてみてくださいね。

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