名称:フレデフォート・ドーム(Vredefort Dome)
住所:Republic of South Africa
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/1162/
南アフリカ共和国には、空から降ってきた巨大な存在のすさまじさを知ることができる世界遺産があります。それが、南アフリカのフリーステイト州にある「フレデフォート・ドーム」。
この世界最古かつ世界最大級、巨大な隕石跡の世界遺産「フレデフォート・ドーム」について、早速チェックみましょう!
目次
【南アフリカ世界遺産】フレデフォート・ドーム|世界最古の巨大隕石跡
フレデフォート・ドームとは?
南アフリカの世界遺産「フレデフォート・ドーム」は、今から約20億2300万年前に激突した世界最大級の隕石跡です。
その威力は広島原爆の58億倍という規格外!地下約25kmまで到達したと推測されています。激突の衝撃でマントルが溶解し、その後冷え固まったことから現在の凹凸した地形になりました。
その衝撃は南アフリカの豊かな金鉱脈を形成し、環境すら変える力を持つほどの威力だったと考えられています。その価値の高さから2005年、ユネスコの世界遺産に登録されました。
フレデフォート・ドームへのアクセス
日本から南アフリカ共和国への直行便はありませんので、乗り継いで南アフリカのヨハネスブルグの空港へ向かいます。
フリーステイト州にある世界遺産フレーデフォート・ドームは、ヨハネスブルグより南西約120kmの場所にあるので、車でのアクセスがおすすめです。
フレデフォート・ドームのおすすめポイント:隕石跡
世界遺産フレーデフォート・ドームのおすすめポイントと言えば、やはり隕石跡!直径10kmを超える小惑星が、秒速約20kmで衝突したと考えられています。
当時の直径は300kmほどあったようですが、現在は長年にわたる地殻の浸食によってかなり様変わりしまいました。それでも巨大な隕石跡であることに変わりなく、現地に立っても隕石跡とは全く分からないほど広大。現在は隕石跡の中央に隆起したドームが直径約50km、それを囲む外輪山が190kmほど残っています。
そんな世界最大級の隕石跡は、カナダのサドベリー・クレーター、メキシコのチクシュルーブ・クレーターとあわせ、世界三大隕石衝突の一つとして有名です。
◎石川県「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」で、この隕石に触ってみよう!
隕石跡は地球変動などで残っていないことがほとんどですが、南アフリカの世界遺産「フレーデフォート・ドーム」は姿を消すことなく、堂々と存在感を放ち続けています。
実は、このフレデフォート・ドームをつくった隕石を見られる場所が、日本にあるんですよ!石川県の「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋(はくい)」では、この隕石のかけらを観察できるのはもちろん、素手で触り、質感や重さも体感できます。
まずは「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」でフレデフォート・ドームに思いを馳せ、この世界遺産に興味を惹かれましたら、南アフリカへ旅行を計画されてみてはいかがでしょうか?