政治経済ともに変わりつつある国、ミャンマーの治安はどうなっている?

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政治経済ともに変わりつつある国、ミャンマーの治安はどうなっている?

ミャンマーは東南アジアの大陸側に位置する国です。周囲のタイやベトナムに比べると、日本ではまだ知名度が低く、観光客も少ないといえます。それは長年ミャンマーの政権が観光産業を育成せず、治安も悪いようなイメージがあったためでしょう。政権が変わり状況も変化しつつありますが、現在のミャンマーの治安はどうなっているのでしょうか。

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政治経済ともに変わりつつある国、ミャンマーの治安はどうなっている?

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1.日本語を話す自称ガイドに注意

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ミャンマーはだいたいどこでも、のんびとしていて比較的治安の良い国なのですが、旅行者を騙して稼ごうとする犯罪者もいます。その代表例が日本人観光客を見つけると日本語で話しかけてくる「自称ガイド」です。勝手に観光案内をはじめ、後になって料金を要求してきたり、強引にお土産物屋に連れて行こうとしたり、しつこく何かを売りつけようとしたり、レストランなどで通常よりも高い代金を請求したり。

ミャンマーは治安の良い国で、本当に親切な人も多いのですが、日本語を使って近寄ってくる人との間では、残念ながらトラブルになることが非常に多くなっています。親しげに近寄ってくる、特に日本語を話してくる人には注意しましょう。

2.スリや置き引きは警戒を忘れずに

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日本を含め、治安の良い国であっても、スリや置き引きの被害がまったくない国はありません。それらの犯罪では旅行者が狙われやすい傾向があります。ミャンマーも例外ではありません。特に混み合った路線バスの中や、混雑した市場では被害が多く報告されていますので、スリに気をつけてください。

旅行中は治安が良いと感じても気を緩めず、常に警戒すべきことは忘れずに。レストランやカフェでも、荷物を置いたら目を離さない。人混みでは体の前にバッグを持って、手を添えておく。貴重品は服の下のポーチなど、見えないところに持つ。などといった基本的な対処をしていれば防げる場合も多いので、気を付けましょう。

3.仏教を軽んじると身の危険も

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ミャンマーは国民の大部分が仏教徒と言われています。それもかなり熱心な信仰を持っている人が多い国です。仏教に対する失礼な行為は最悪の場合、治安を乱したとして拘束されることもありえます。治安の良い国でも、現地の習慣に逆らえばトラブルになりますので注意してください。

日本人は仏教に関しても一定の知識や感覚があるので問題は少ないとは思いますが、仏教を面白おかしく茶化したような絵柄や、侮辱するようなモチーフのものを身につけていると危険です。特に信仰の中心であるお寺などに行く際には一度持ち物を確認しましょう。

4.ミャンマーの夜は暗い

ミャンマーは長い間民主化が進まなかったため民間への投資も行われず、インフラがいまだに整っていないところが少なくありません。道路は穴だらけで街灯はほとんど無い、という街もたくさんあります。

そこで問題になるのがミャンマーの夜の暗さです。真っ暗な中でこぼこの道を歩いていると、転んだり落ちたり、怪我をすることが多くなります。懐中電灯を用意しておいたほうが良いでしょう。もちろん、強盗などの被害もまったくないわけではありませんので、治安が良いとはいえ、無茶はしないように。

5.犬が近寄ってきても触らない

ミャンマーで、治安が良くても気をつけなくてはならないことに、もう一つ野良犬の問題があります。隣国のタイやベトナムではかなり減っているのですが、ミャンマーではまだたくさんの野良犬がいます。これらの野良犬は狂犬病の注射などは受けていません。地方のお寺を巡っているときや、夜の道端で、野良犬に遭遇することもあるでしょう。愛想が良い犬でも、触ってはいけません。ときには威嚇してくる犬や、追いかけてくる犬もいます。そんなときには安全を第一に考えて、その場を離れてください。

インフラや野良犬の問題はミャンマーの治安とともに、これから整えられると思われますが現在のところ、まだまだ危険が残っています。

6.北部には近寄らないほうが賢明

ミャンマーの観光のハイライトは南部にある首都ヤンゴンと、中部の古都マンダレーです。それより北へ行くと治安が一気に悪化するので、観光旅行では避けるべきでしょう。

ミャンマーは仏教徒が大多数の国ですが、一部イスラム教徒も住んでいます。そしてここ数年の世界的なイスラム原理主義過激派の勢いに乗じる形で、ミャンマー国内でも仏教徒とイスラム教徒の武力衝突が発生しています。特に北部の中国国境に近い地域では、ミャンマー国軍の攻撃が一般市民を巻き込んでしまった例もあります。一部は旅行制限区域とされ、入るにはミャンマー政府の特別な許可が必要です。治安状況は読めませんので、無理はしないでください。

◎まとめ

ミャンマーは長く続いた軍事政権から民主化が進みつつあり、これから観光産業も発展すると考えられています。いまのところ、まだ旅行者にとって便利なサービスやインフラは整っていませんが、都市部や観光地の治安は良く、ホスピタリティもあり、国が変わろうとしている勢いが感じられます。トラブルに遭わないよう気を付けて、ミャンマー旅行を楽しんでくださいね。

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